【新しい旅立ちへ・・・】 メモ#8-3 (?)にYYYさんから

2011年3月 8日
カテゴリ : 多読, 多読的リスニング(多聴), 聞き読み, 多読的鑑賞, 多読的シャドーイング, をさなごのやうに
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有り体に言えば、シャドーイングは相変わらず評判が悪いです。

けれども、シャドーイングが有効なことについてはかなり根拠がそろってきたと
考えています。

だから、これからも推進していきます。
「多読・多聴」という言い方を 「多読・シャドーイング」に変えようか?と
思案しているくらいです。

  (みなさんシャドーイングをいやがるけれど、わたしが多読を言い始めた当初、
   「辞書を引かないなんて!」といやがった人がたくさんいました。

   けれどもどうやっても英語が親しい者にならなかった人たちは
   やけのやんぱちで、多読三原則を試してみた。

   それと同じように、みなさんが聞くこと、話すことに絶望してくださることも
   相対的にシャドーイングの敷居を下げると思うのですが・・・)

だからわたしはいろいろな角度から提案して、シャドーイングの敷居を下げようと
しています。

で、その一つの試みとして、Hくんの提案を採り上げました。
わたし自身「これもおもしろい!」と感じたからでした。

もう一人、そう感じた人がいた・・・

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 【新しい旅立ちへ・・・】 メモ#8-3 (?) なぜ劇薬シャドーイングか?
http://tadoku.org/sakai-note/archives/2011/02/23_1144.html#more
について 反応します。

あ~~ これ私の事よ。と思って読みました。
しゃどういんぐってどうもだめでや~らなっいって投げていたのですが、これを読んで実は音だけのシャドウイングって自分には不可能だったからやらなかっただけと気がつきました。

花火は上げてみるもんだ・・・

最近、オペレッタ熱が再燃し、ウィーン語を聞きまくっていたのですが、DVDやyoutubeで顔がある歌は好きなんです、聞こえやすい気がします。(一応ドイツ語読めなくはないので歌詞がついてると見て歌えなくはないのですが)でも、CDは一切だめなんです。
以前から、旦那はオペラでもシンフォニーでも手軽にいつでもどこでも聞けるCDが好きなのですが、私は映像つじゃないと全く理解不能なのでこの違いは何なのか?と不思議に思っていました。音源だけのは全く聞かないわけではないけど、シーンが想像できないのはどうも合わないのが多いです。
う~んこの口の形は綺麗だとかこのリップカラーはくどいととか妙なことが印象に残ってるので???とおもっていたのですが要はきっと口の形を見て追っていたのではないかと気がつきました。

ほんとにことばのことは奥が深い。幅が広い。高さが限りない。

たとえば今回のHくんのメールがそうです。

みなさんが(外国語であれ、日本語であれ)ことばについて感じていることを、
どんなに小さく見えることでもいいです。こうして送ってくださると、
わたしにはまた新たな世界が見えてきます。

  (すなわち 「地平線が遠ざかる=きわめるなんて無理!」 とも言う・・・)

YYYさんと同じように、顔が見えた方がシャドーイングしやすいという人が
ほかにも少なからずいる可能性があります。

  (赤ん坊や「をさなご」は近親者の顔を見て笑顔をまねするのではなかったか?)

ぜひ試して、その様子を報告してください!

英語でもミュージカル映画はシャドウイング?というか一緒に声を出していけるし、ずーっと昔に受けた歌のレッスンもレッスン後に自画自賛してしまうくらい英語上手くなったし、体験を挙げればきりがない気がします。

おー、その体験を逐一お聞きしたいものだ!

前職のせいで、発音を見るのに意識的に口元を見ちゃう癖はあるのですが…・。
無意識でやってるのも当然ですね。

今月のオフ会に一回でも参加してお会いできればと思っております。
ではでは。

YYY

YYYさんからいただいたメールをブログでいただいてよいだろうかと
お願いのメールを出したら、さらに追記が送られてきました。

シャドウイングについてですが、
追記です。

ミュージカル映画のシャドウイングには実は出来るものと出来
ないものがありまして、音声が別人(voice double)のはやりにくいです。

やりやすい順に並べると、
対面
>ライブ映像
(いわゆるコンサート形式。衣装、背景なしで歌
手の表現力だけでオペラやミュージカルを再現)、歌曲。ソロ
が良いですね。良い曲が多いけど、2声以上はシャドウイング
に向かない。
>=ステージ録画
>アテレコのミュージカル映画
(本人の声に限る)
完璧主義ナルシスト、カラヤンの録画は結構事後修正が多いら
しいので聞いていてついて行けず????になる
>>>>>>>>(限りなく不可能)吹き替え音声

ちなみにシンフォニーを聴くのはあまり得意じゃないと思って
いたのですが、あるとき、ステージを体験したら大丈夫って思
えました。不思議なことに、DVDやステージでオケピットが見
えると大丈夫。
CDやステージを見に行っても指揮者の表情が見えていないと混
乱して、この曲が何を表現したいの???となってしまいます。

私の場合、いろんな場面で表現を読み取るための情報が音声だ
けでは不足なのだと思います。

おもしろいですねえ・・・ ほんとにおもしろい・・・

ことばが 文字だけじゃない、音が大事なんだ、というのはしばらく前から
言っておりました。

最近は(多読村祭りのころから)ことばというのはその回りのいろいろなものと
つながっているのだと、言い始めました。このYYYさんの体験などは
そのあたりの事情をぴったり物語る例のように思われます。

みなさん、文字だけに注目して外国語を学習しようとしてきたとしたら、
この際、音、そしてDVDなどの映像からたくさんのことを吸収してみては
どうでしょう?

これも新しい旅立ちへの提案の一つですね。