多読的受験報告 「そふぃ」さんの場合 反響#1

2010年4月 4日
カテゴリ : 多読, 多読と受験
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「グリーン」さんから、第5章に感想が寄せられました・・・

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第5章全体についての感想かと思ったら、違いました。

第5章の慶応大学の問題、面白かった!(まあ、今だからそんな呑気なこと言えるんだろうとは思いますが)

中学生や高校生から同じような感想が出ることがあるようです。
つまり、定期試験や外部試験、入学試験の長文問題について、
試験のあとで「どうだった?」とたずねたとすると、
「おもしろい話だった」とか、「なんであそこで終わっちゃうの?」とか、
「主人公が気に入らない」とか、試験問題を、試験としてではなく、物語として
読書した感想が出てくるようです。

仕事で(特にシステム変更のプロジェクトしていたとき)’なんかイイ方法ないかなあ・・・’と悶々としているとき、私がハタと、’あ、この手がある!’と思いつくのは、
1.山手線の中(通勤山手線なので):歩いているときは同じ通勤途中でもダメで、電車に乗っているとき、しかも帰り道。
2.風呂の中(朝シャンが多いので、ほぼ朝)
のこの2つの状況下で、突如ピカっとくることがやたら多いです。  

あの問題読んでて("That's why so many insights happen during warm showers."ってとこを読んだとき)お~、だから私は山手線と朝シャンなんだ、とガッテンしました。このガッテンだけで、この文章がすべてすっと通った感じです(笑)

受験報告ってことはグリーンさん、まったくお忘れのようです。
自分に引きつけて、自分にどう関係があるかという点だけを読み取っています。
すべての受験生がこんな風に試験問題を読めるようになり、
すべての試験官が「学生はどう読み取ったか」を採点するようになるといいんですが・・・

insightのことを少し触れると、最後まで読み終わった段階では、insightにあたるイイ日本語訳が見つけられていなくて、この語を含む文章を訳せ、といわれたら焦るかも?だって、ピカっじゃまずいし。。。などと思っていたら、洞察力という日本語訳がでてきて、一瞬目が点になりました。「それ故、多くの洞察力は温かいシャワーの最中に起こる」ってへんてこ日本語で訳したら100点かい!とひとり突っ込みしておりました。洞察力ってhappenするものなのか?もっと、ジワジワとくるもんだろう・・・

わたしは「ピカッ」でも満点をあげます。
少なくとも教学社と河合塾の解答担当者の訳には満点はあげられませんね。
「上手に英文和訳しましたね」という意味でマル一つかな?

この話題はそういうことに感心する話題ではないんだけど、面白かったのでついつい。最後まで掲載し終わったら、再度感想なんて考えてみようかと思っていますが、今日の時点で思ったのは、これはあくまで「ソフィさんの場合」であって、でもすべてではないにせよ、多くのおもしろそーなヒントをたくさん抱えた報告であるってことです。ストレートに誰にでも当てはめられるということではなく、ここからなにかが生まれるかも?というヒント。。。

はい、そうです。

「ひまぞ」さんが書いてくださっていますが、わたしのやっていることはすべて
ケース・スタディ(というのか?)というのでしょう。一般論には興味がない。
多読と取り組んできてつくづく思うのは、一人一人ちがうということです。

前にも書いたことがありますが、1000人を相手に言わなければならないときは
一言で断言できても、一人を相手にするときはさまざまな変更を加えて、
その人に合った内容と表現にしなければなりません。

したがって、一般論はいわば仕方なく口にすることで、できれば目の前にいる
特定の一人について具体的にどうするか、という話をしたいのですね。
わたしが巷間を賑わせている学習法についての話に加わりたくない所以であります。