やさしいことばの・・・ あれ? 連載第三回への反響です。

2009年10月14日
カテゴリ : 多読, をさなごのやうに, みんなの集まり
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「やさしいことばの大切さ」(だかなんだか、タイトルを忘れてしまった!)への返信を
いただいております。近いうちに爆弾発言の主「パピイ」さんの最新のメールも。

で、今回は「KimiRa」さんです・・・

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KimiRaさんは多読的おしゃべり会にいつも赤ちゃんを連れて参加します。
多読までの経歴のびっくり度ではほとんどどなたにもひけを取らない・・・?

酒井先生、こんばんは。
楽しいから続いて、
多読歴ももうすぐ2年、400万語目前の
KimiRa です。

そうですか、400万語目前ですか! 「楽しいから続いて」がうれしい!!
小さいお子さんが二人いるのに?!
それとも育児の時期は多読に適しているのかな?

    (あ、ぼくもオムツを替えましたよ!)

やさしいことばをたっぷり吸収すること
連載第二回 多読的精読篇

読ませていただきました。

最近のブログで取り上げられている
先輩タドキストの方々のお話とあわせて、
単語に関しては
もっともっとふわふわなイメージのまま
多読を続ければいいんだなぁと
元気をもらいました。

こういう感想を持ってくださったことがとてもうれしい・・・
できるだけ「ふわふわ」なままにしておいたほうがよいのだろうと思います。
「なにか、どれか」に決めたくなる気持ちはわかるんですけど。

が、

多読で初めて出会った
児童書でたくさん出てくるような単語については、
イメージでぼんやりつかめる感じがあるものの、
学校で 一対一対応 で覚えているものについては
抜け出せてないなぁと痛感しました。

今回取り上げられた
office についても、
GRで何度も出会っていたにもかかわらず
「office = 事務所」
で読みすすんでいました。
言われて思い返してみると、
inspector の個室にも使われてたような気がするけど
「分かっている」単語なので
特に気に留めることもなく読み流してしまっていた、と思います。

半年以上も掲載をためらった理由はみなさんに「わたしは間違っていた!」と
思わせる可能性があったこと、それがさまざまな多読阻害要因を生むこと、
だったのですが、KimiRaさんの受け取り方に、ちょっとだけほっとしています。

     (けれどもあの書き方でもまだ傷つく人がいるかもしれないと心配して
      います。ずいぶん寝かせたのでだいぶまろやかになっていると
      思うものの、蓋を開けたときに鼻につんとくるのではないか・・・)

それから、
一対一対応 で覚えていて抜け出せない代表として
私の場合は
「 but = しかし」です。
絶対に「しかし ではありえない but」には
多読の初期から
児童書、GR問わず何度も出会っているのに
400万語近く読んでも、どうもストンと落ちる感じがまだありません。
白紙の状態から多読を始めていれば
何も悩むこともない単語なんでしょうね。

but についてはたくさんの人が「しかし」じゃないようだ、と言い出します。

     (実はわたしは「しかし」と齟齬を感じたことはないのですよ。
      理由はわかりません。あるいはわたしは「but=しかい」ではないと
      「物心つく」前から感じていたのか? それともたくさん読んでもまだ
      「but=しかし」で済ませているのか? 後者じゃないことを祈ります。
      機能語が日本語のある語と「一対一対応」なんてありえません・・・?)

最近、図書館のリクエスト本が手に入らず
読む洋書がないときに
先生の「快読!100万語!」を再読していたのですが
本当に100万語も読めば、
ペーパーバッグは読めるようになっているし、
何となくの理解で、顔見知りの単語も増えているので
それを先生の書かれていた認識語彙と言っていいのなら
認識語彙も増えていると思います。
しかしながら肝心の使用語彙は、
まだ樽がいっぱいになっていないので増えていないように思います。

樽のたとえはあくまでたとえなので、「自分は足りない」と考えないで、
「ここからもっと注いでいこう!」という風に受け取ってくださるとうれしい!

私の場合は、基本的に多読のみで
しかも自分が話したいような発話表現がある本ばかりを
読んでいるわけではないし、
使いたい文章や、やさしい文章のインプット量が少ないのが
大きな原因でしょうか。
ここ最近の記事を読んで
興味のあるやさしい本を読みつつ、
多視聴を少しずつ始めて、
子どもが幼稚園に行ってくれたら
シャドーイングをしてみたいと思います。
(狭い家に住んでいるので、子どもの眠りを妨げず
声を出してシャドーイングできないんです(泣))

KimiRaさん、気持ちが喜ぶような本、胸が震えるような本、心が動かされるような
本に出会えますように・・・

今月はおしゃべり会がないようで残念ですが、
また先生やタドキストのみなさんと
お会いしてお話しできるのを楽しみにしています。

お忙しい日々、
お身体ご自愛くださいね。

KimiRa

ありがとー!

そういえば、今月は31日に14時半からいつものように開かれます!
もしお時間があったら、どーぞ!!