「ときどき起きるびっくりする事!」

2009年7月22日
カテゴリ : 多読, をさなごのやうに
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ある児童英語教室の先生がブログに書いていた記事をいただいてきました。

多読ではこうして、あちこちで「ときどきびっくりする事」が起きています。
そしてそれを報告していただくわたしには「びっくりすること」が毎週起きていると
感じられます・・・

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「ときどき起きるびっくりする事!」

先週のレッスンでの事です。
5年生のクラス、多読を開始してまだ10ヶ月くらいのクラスです。始めた頃はほとんど読めない子ばかりでした。今もスラスラという訳ではありません。でも、多読はとても熱心で毎回限度の5册借りて行きます。

その日は私のお薦めとしてテーブルの上にORT stage 3の4セットを出しておきました。他の本が読みたい人は本箱から出して来ても良い、という事になっています。

その日はちょっと意地悪をしました。全員が多読が終わった時、「今日読んだ本の中から1册だけ選んでみんなに紹介しましょう。」と言いました。わざと予告せずにいきなり言いました。「エー!」っとちょっとざわざわしましたが、意外と簡単に選びました。

What is the title?
The title is ~~~~.
後は日本語です。
これがおもしろいのです! キッパーがこうなって、ああいって、、、、Dadがこうで、、、という具合に話がちゃんとわかってて、私が気がついてない絵まで教えてくれたり、、

1人の子が"Kipper the Clown"を選びました。

この本の最後のKipperの台詞、
“I'm a clown, after all."
のところをこういいました。「どうせ、ぼくはピエロしかできなんだ!」
キッパーがみんなにかっこいいところを見せようとしたけど失敗して、言ったせりふです。訳しているつもりは全くなくて、Kipperの気持ちを表しているのでしょうが、まさに名訳ですね。

after all=結局、と暗記で覚えて来た私にはとても出来ないことです。これも多読の力,絵本の力、ストーリーの力と、感心、びっくり、子ども達の可能性を感じました。

すばらしいですね、こどもの感じ方、吸収力!

願わくば中学校にはいってもこの素直さ、囚われのなさ(?)がそのまま
伸びますように・・・

ところで、「after all=結局」という一対一対応も強力なものですね。
わたしもいまだに after all はひとまず「結局」と頭の中で訳しているような気が
します。いまも英和辞典は「結局」という訳語を当てているのでしょうか?

これは少々毒なので、だれにでもすすめられることではありませんが、
村のこんにゃく屋さん」の秘密結社に興味のある人で(つまり相当英語を
吸収していて、翻訳に目を向けても多読が乱されない人で)
「この場面の after all は結局ではなくて???だ!」というのを見つけた人は
メールをください。「村のこんにゃく屋さん」の壁に貼っておきましょう、ゆくゆくは・・・