【新しい旅立ちへ・・・】メモ#8-? 多読的精読へ向けて
2011年2月 7日
カテゴリ : 多読
タグ: 「正しい」と「楽しく」, 多読の先にあるもの, 多読的精読
まもなく卒業研究関係が少しだけ余裕ができるはずです。
本当に余裕ができる前にちょっとフライング・・・
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多読的精読についてしっかり考えなければ、と思ったのは、
たとえばある人からいただいた次のようなメールがきっかけです。
実際にはほかにも何人か、長い間多読をしてきて、
たしかに多読以前には読もうとさえ思わなかった英語の本が読めるように
なったけれども、どうもあるところから先に進んでいないようだという人がいます。
そういう人たちにわたしはどうこの先を指し示すことができるのか?
ここ何ヶ月か考えてきた上で、当座の(当座、です!)提案をやっと書き始めようと
思っています。
きょうはそのきっかけの問題提起です。
YYYさんからの課題は、
どうして、易しい本から読んだらと思ったのですか?
でした。
勉強をして、辞書を引いて、英語を学んでいった酒井先生が、
今までやって来たような方法とは全然違う「易しい本」を読むのが
いいと思いついた理由は?
ということですね。
あるオフ会で、むかーしからの仲間YYYさんが上のような質問をわたしにして、
返事をしなきゃ、と思ったので、このメールをくださったYYY-2さんに、
リマインダーとして書いてもらいました。
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そのあとに、おまけとして、大事な、大事な問題提起が書かれていた・・・
おまけに・・・YYYさんの課題とはぜんぜん関係ないですが、
私は、やっぱり森と木の関係が気になります。全部理解しないと、木を気にしすぎると、息切れしちゃって
森を見るどころではない。(多読前の私です。。)木を気にしないで進んでいこうと割り切ってしまうと、
息が続いて森は見えるけれど、木は見えてこない。
(多読後の私です。)多読をしても読めないという感覚がある人は結構多いような気が
するのですが、そういう人って同じように、確かに森は見えるけれど、
どんな木かが見えないという人が多いと思うのですよね。
そうなのです。結構多いかもしれないのです。
(ほかにも数人の人が同じような悩みを洩らしています。
あなたもおなじなら、ぜひ様子を知らせてください!)
筆写するとか音読するというのもやってみたりしたのですが、
一日できるのはせいぜい500語くらいまでですね。
少し有効な感じはしましたが。
↑ ここですね、わたしがなんらかのやり方を提案すべきところは。
で、とにかく、単語集とか、文法問題集とか、音読とか、そういうものでないことは
たしかだと考えています。
昔からあった方法はおそらく意味はないのではないか?
(もし意味があるのだったら、もっとたくさん英語が普通にできる人がいて
いいはずです。)
多読がだれにでも、絶対に、有効だと言っているわけではないですよ。
でも、多読とおなじ考え方の方法がいちばん有望なはずだとは
予想していますが。
そこで、「メモ#8-?-?」でそうした方法を提案します。
ちなみに、木が全然見えないというのは、
語彙力が、全くあがらない。
(多読をやれば、自然と単語の感覚が分かるようになると
酒井先生はいいましたが、私には全くないです。)
テストの文法問題も、全く分かるようにならない。
(前置詞の感覚も、動詞の感覚も全くかわらない)
フレーズも、全く残ってこない。
どういうことでしょうね?
ほかにもおなじような経験のある人はいませんか?
報告してくださるとどうしたらいいかを提案しやすくなると思われます。
TOEICの点数の話をすれば、リスニングと長文問題は多読とLRで
あがったけれど、文法などの分からなさは変わらないという感じです。
(もう5年以上受けてないですが、何かでテスト問題をふっと見ると、
今でも文法は壊滅的。)
一方で、「あずき」さんのように、300万語で「なぜかわからないけれど
Basic Grammar in Useが正解できた」800万語(だったかな)で、
「正しい理由もわかった」というようなことを言う人もいますね。
森と木のバランスがとても上手くいっている人は、
森を見るのも木を見るのも上達していって、
爆発的に上達することがある。
以前にこのブログで紹介した「43番目の少年」さんはそのうまくいった
例なのでしょうか?
(文法問題をどのくらい正解しないとTOEIC900点を超えないのか、
わたしはよく知りませんが、「43番目の少年」さんはかなり正解したの
でしょうね?)
でも、木に偏っていると、構造を考えたり、訳したり、全部理解しないと
と思ったりして、多読ができない。森に偏っていると、持久力はついて、森を見るのは上達していくけれど、
木が見えないので、ある程度進むと分からない感や不満足感や停滞感を
感じてしまう。
(ある程度の語数を読んでいて、不満感を持っている人にはこういう人が
多いような気が・・・。)
「上手くいった」と思っている人も、
「そういえばいまだに木が見えない!」という人も
ぜひぜひぜひぜひ、メールをください。
よい提案をある程度の確信を持ってするには、もっともっと研究資料が必要です!
となんか長くなりましたが、
なにかいいバランスの取り方とか、木を見ていく方法(多読的精読法?)に
ついて、いい案を思いつかれたりしたら、ぜひぜひ教えて下さい!
はい、がんばります!
これからのメモ#8の記事をお楽しみに!!
YYYさん、ありがとう!!!