多読のツボ--もう一度記事にします!
2009年6月 2日
カテゴリ : 多読, をさなごのやうに
いま「さかいの本」の掲示板で、「たかぽん」の投稿に返信を書いていました。
本当に楽しくて、(そりゃそうです、自分のいちばん書きたかった本のことですからね)
書くことに没頭していましたが、その中で半年前に「こども式ブログ」に書いた記事を
引用したら、どうしてもそれを再掲したくなりました。
いわば多読のツボです・
Mighty Robotの決めぜりふは、多読のツボであり、原点であり、標準時であり、水準点であり、バイブルであり、ヘソであり、ふるさとの我が家だと思うので、2008年の12月に記事にしたものをそのまま以下に引用します。
************半年前の記事の引用はじまり**********
(妙薬)「「だって友だちじゃん!」って感じ?」
以下の記事は12月4日に投稿したものですが、件名を変えます。
12月4日には「だって友だちじゃん!」でした。このままだと、YYYYさんが指摘してくださったのですが、Mighty Robotを子供に読ませて、最後の決めゼリフを「訳させる」指導者がいないともかぎりません。たいしたことではないように思えますが、やはりそこのちがいはたいしたことのように思えるので、訂正して、再投稿します。
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わたしは「多読指導研究会」というメーリング・リストを運営しています。(「ひめ」さんが指摘してくださったように、「指導」という言葉はもう古いと思いますが、MLを作った時にはまだわかっていなかった・・・)
つい最近、そこで、多読と従来の学習法のバランスが話題になり、さまざまな人が意見を投稿しました。(かなり活発なメーリング・リストなのです!)そしてもう出尽くしたのかな?というところでYYYYさんがなんともいえずすばらしい例を投稿してくれました。
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あまり教育関係のMLでは発言する立場にはないのですが、、、多読で人生のわくわくをゲットしたタドキスト、若かりし頃、文法訳読と高校教師の「おまえ、英語さえ良ければもっと別の大学受けられるのに」の一言で、英語がでぇっきれぇになった、YYYYYYYYです。(^O^;;)
もう締めてしまわれたあとかと思いつつ、ごめんなさい。
> >なにしろ自分が文法訳読世代なものでして、文法や語彙を勉強しなくても読め
るようになる、と断言できない弱さがあるんです。英語教育はようわからんのですが・・
児童書のMighty Robot シリーズをご存じですか?
弱虫の男の子(キャラはネズミです)と
ロボットが悪をやっつける友情物語、
一番最後のキメゼリフは、That's what friends are for!これがねー、訳読バリバリの英語塾で勉強している
テストやら学校の成績の抜群に良い子程わかんないのです。
おもしろいことに!冷や汗書きながら、
最後がわかんないって告白してくれます。
むずかしい単語なんてひとっつもないのに!(笑)でね、さし絵の助けを借りて、楽しんで読んだ子は
「「だって友だちじゃん」って感じ?」とすっぱり言ってのけますよ。わたしが多読を信じる理由はここにあります。
多読の先に自発的「学習」があることは否定しません。
しかし、学習であっても、あくまでも「自発」であり
「楽しくある」ことにこだわりたいです。(^^)V*****
YYYY
月曜日の晩にこの投稿を読んで、火曜日は朝からずっと授業の開始まで、
そして授業が終わってから家に帰るまで、わたしの頭の中では「「だって友だちじゃん!」って感じ?」が繰り返し響いていました。
実はYYYYさんの投稿を風呂で読んだときからウルウルで、きょうも都立高校の先生方の前で「「だって友だちじゃん!」って感じ?」を披露したときも、声が震えてしまいました。(いまも・・・)
それでかえって強く出てしまって
「こういうことを大切に思えない人は多読授業はやらないでいいです」
などと口走ってしまった・・・
そのくらいわたしは「「だって友だちじゃん!」って感じ?」を大切に思います。
多読のスローガンはこれからは It should have been you. ではなくて、「「だって友だちじゃん!」って感じ?」ですね。
そして、多読的おしゃべりのスローガンは言うまでもなく I can English a little. です!
(YYYYさん、なんでこれをすぐに教えてくれなかったの!?
ほかにもあるでしょ!?)
http://tadoku.org/old-blog/archives/2008/12/13_1841.html より
************半年前の記事の引用おわり**********
上の最後の一文にYYYYさんがくれた答えがまたすごかった・・・
だって多読ってそんなことばっかりでしょ?
だそうです。 ほんとにそうです。本当に毎週毎週ぼくはみなさんの報告を聞いて
トリハダが立つのです。
たとえば先週の土曜日に広島から丸の内オフに参加してくださったMさんの
多読支援の話もトリハダが立ちました。その前は大学のAさんのこと、
(そうだ、Darren Shanの9巻と10巻がないと悲鳴を上げていたのだった!
この記事を書いたらすぐ注文しなきゃ・・・)
そいうわけで突如記事を終わります。
tadoku支援は細かい気遣いで大変だけれどもその分喜びも大きいようです・・・