児童書とペーパーバックの読みやすさ関係! 続続報

2009年9月22日
カテゴリ : 多読
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佐藤まりあさんのメールに続いて報告を寄せてくださったのは「雫」さんでした。

児童書とペーパーバックの読みやすさ比較だけでなく、ペーパーバックを買うときの
やり方についても書いてくれました・・・

わたしの解説が邪魔な場合は引用部分だけをお読みください!

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私にとって、断然難しい児童書はJaqueline Wilsonです。
PBを読むようになっても、最後までほとんど読めたことがない。
ハリポタの方が読みやすい。PBの方が読みやすいものがあると思ったことが
あります。
Girls シリーズは読みやすくて全て読了しましたが、これが読めるなら
"In Her Shoes"が読めるだろー!と思います。
なんであんなに難しいかな。

Jacqueline Wilson さんがむずかしいって・・・ わかります。
わたしもそう思うし、電通大の学生もほぼそう感じるようです。
わたしの熱心なすすめに(おしつけ?)首を肯んじた学生は一人もいないのでは?

児童書(Jaqueline Wilson)よりもやさしいと思った本。
参考に私が独断でつけたYL6.4~7.5の間からピックアップした本です。

おー、ありがとー!
Jacqueline Wilson さんを投げた学生にすすめよう!

"A Lion Called Christian"
you tubeの動画で再販されている本。
ライオンが野生に帰るまで。厚くなく可愛い写真がたっぷり。
語数少なめ。児童書を読んできた人ならたぶん、分かりやすいと
思うけど段階的にGRを読んだ人には難しいかも。
なぜなら、ライオンの様子は児童書で出てくる言葉だらけだから。

"The Sunflower Forest"
難しくない。一気読み。
母と娘の物語で、母の秘密が知りたくてぐんぐん読めた。

"The Lady Elizabeth"
エリザベス一世が女王になるまでの物語。
その当時の言葉も察しが付きやすく、これが「エリザベス・ゴールデンエイジ」
などの映画やNHKのBBCドキュメントを英語のみで見るときに役立った。
語数は多めだけど、怖くて安心したいがために早く先が読みたくてゴンゴン読
みました。

"Love,Rosie"
"PS. I Love You"と同作者。こちらの方が物語に入っていきやすい。
子供同士の手紙から始まる物語。
チャットやメールなど現代のツールを使い物語が進むのでわかりやすい。
本は厚いけど、文字はけっこうスカスカ。
PBの厚さに騙されやすい一冊。オフ会で持っていった一冊。

"Pied Piper"
イギリスの老紳士がフランスに旅行に行き、ナチスの侵攻にあい知り合い
の子供たちを連れ、イギリスに脱出する物語。
その姿はタイトル通り。
ただ、絶版になっているのでお勧めしづらい作品。
MacmillanにGR化してほしい一冊。

Macmillan の人に声をかけておきます。

"The Memory Keeper's Daughter"
映画化作品。
長いので途中で中だるみしたけど、最後は一気読み。
英語は難しいと思わなかった。
現代の普通の生活を描写しているシーンはあまり難しくないと思う。

Sunny Randallシリーズ
全て読みやすく語数が少なく、1日で読めるPB。

これはどうなんだろうね、まりあさん?
(雫さんがこういうことをさらっというのはすごい!と思うけれど、
 このシリーズについてはまりあさんの意見を聞きたいところ)

"Sisters"
初ダニエル・スティール。
これこそ、PB初心者向けか?と思ったけど揃えるほどの本
ではないかと躊躇している。気軽な本。

Danielle Steele は読んだことがないので、なんとも言えないです。
ほかの作品とくらべてどうなんでしょうね? 大学にほかの作品はあると
思うので、どなたか比較情報を教えてください!

"The Freedom Writers Diary "
これまた、映画原作。
生徒たちの日記は児童書みたいなものです。
しかし彼らの変化に引っ張られてぐんぐん読めます。

ふー・・・ 雫さん、たくさん読んでるねえ・・・!

"A Good Yarn"
Blossom Streetシリーズです。
読みやすいけど、最初は複数のキャラクターが出てくるので慣れる
まではキャラメモを書くのも良いかも。
でも、読み進めていくとそれぞれの個性が光りだし、その後の
シリーズにといてもこの本に出てきた主要人物は決して忘れら
れない人々になります。

このシリーズは読んだんですがね、第1作だけ。
読みやすさについては覚えていないなあ・・・

"The Book Thief"
ナチスドイツ政権化の人々がどのように生活していたか。
死神が語り手というのも、また印象的です。
あ、これはお勧め作品というジャンルかも。

"Skipping Christmas"
グリシャムの作品。映画原作。
日本人がわからないあちらの方にとってのクリスマス。
主人公が面白味のないおっちゃんで、それがクリスマスに
似合わず、面白かった!休みの日にお勧め。

"Girl with a Pearl Earring"
これまた映画原作。
とにかく、やさしいPBだとお勧めできます。
だけど、興味がない人にはお勧めできません。
タイル職人の父親が事故で失明し、一家の生活は苦しくり、
Grietはメイドとして画家Vermeerの家に住み込みで働くこと
になる・・・というお話です。
映画は字幕なしで観ました。
よくTVで放映される映画なので、録画して英語音声のみで
見るのがお勧め。

これも読んでますけどね、そんなに読みやすかったかなあ・・・?

"The Secret Life of Bees"
はい、映画原作。
映画は字幕なしで観ました。

"A Walk to Remember"
ほれ、映画原作。
最初の50ページぐらいかな。読まなくて良いです。
はっはっは!これを読んだのは100万語通過前ですよ(笑)
しかも恐ろしいことに、Holes読了後でした。
物語が本格的に始まると読むスピードが上がった作品です。
今なら数時間で読めると思う~。
Nicholas Sparksはこれ一冊で満足。
他は読みたいとも思ってません。たぶん、どれも一緒やんと思って
いるから。

こういうはっきりした助言がいいんですよ。
最初の50ページは読まなくていい、とか、パピイさんの
第1章はどんな本でも読まなくていいとか、ね。

信じられないでしょうけど、一度やってみてください、第1章飛ばし・・・
わたしはある本でやりました。まったく問題なかった。

本当は"The Kite Runner"や "Rocket Boys"も入れたかった
けど、これは好きな本なので違うかも。

<本の買い方>

本を選ぶとき、最初のページを読みます。
2,30ページあたりをざっと読みます。
後半を読みます。
そして「こりゃ、大丈夫かも。」と思ったら買います。
ジャケ買いも多いです。

こういう具体的な助言もいいですね!
どなたかぜひこういう買い方をして、実際大丈夫だったかどうか、知らせてください。
もちろん本によるでしょうし、人それぞれでしょうけど、知りたい。

<PBへの道>

PBは10万越えものが当たり前です。
PBをよく読むようになる前に4,5万語の児童書をたくさん読みました。
英語がやさしいか、難しいかよりも長編を読む自分のペース作りをしたような
気がします。
10万と聞くと驚くけど、4,5万語が2冊分と思うとあまり、何とも思わないでしょ。
あとは好きなものを選ぶことです。
PBは投げても、それは英語が難しいから読めなかったのではなくて「面白くなか
った。」と思ってることが多いです。

和書で合わない作家がいることと同じだと思います。


ではでは・・・。

「Julie」さんだっけ、「夜行猫」さんだっけ? 
大人向けペーパーバックは体力勝負、みたいなことを言ったのは?

ま、それはともかく、雫さん、ありがとー!
このメールも永久保存です。

みなさん、児童書とペーパーバックを1冊ずつくらべてくださっても結構です。
こういう情報は非常に役立つと思われます。ぜひぜひ、掲示板、あるいは
メール・フォームでお知らせください!!