【毒】きのうのウンチク・オフから・・・【毒】 room って何?

2011年11月28日
カテゴリ : 多読, 多読と受験, ウンチク
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きのうの蘊蓄オフはわたしを含めて4人という少人数でしたが、
最初のころの蘊蓄オフを思い出したという声が出るほど、「濃い」内容でした。

そこで、ask や make の中心の役割や 「some=いくつか」はとんでもないとか、

(makeは「あるものをある状態に変える」と独眼龍さんが言い出して、
グリーンさんが「makeを「作る」にすると Make it easy. を理解するのに
「文法」が必要になってしまう」と言い出して・・・)

say と speak と talk と tell の役割の違いという具合に話がどんどん片付いて
いって、おー、このまま行けばすばらしい「反英和辞典」が作れる! と
思ったのですが・・・

大変なショックを受けたのは room の役割について。

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ある本の「基本英単語300」のリストによると 「room 部屋」となっているそうです
が、蘊蓄オフの人たちは異口同音に「spaceよねえ!」と・・・

わたしが room の「基本」は「部屋」ではなく space だと気がついたのはつい
数年前。

わたしより遙かに若い人たちが、「room は当然 space でしょ」という宣うのを
聞いて、わたしは改めて学校英語の害を思ったのでした。

・・・わたしは深く毒されている・・・

で最後に、みなさんも毒されないように、Warning を!

一般的に言って、みなさんはこういうことに注意を向けない方がよいです。
蘊蓄オフは多少の毒ははねつけてしまう、あるいはむしろ「美味じゃ!」と言って、
舌の痺れを楽しめるような、そういう古豪、古参、少々のことでは傷つかない
厚い皮を持った人たちの集まりです。

単語集にはもちろん訳語とのずれ、という大問題もありますが、もっと根本的には
「語」に注目することそのものが言葉の獲得では大きく方向を狂わせてしまいます。

たとえばちょうどきのう、julieさんが同じことをブログに書いていました。
POCOYO の動画を推薦する記事「ぽこよ」からお読みください。

http://paperback.blog10.fc2.com/blog-entry-2123.html

そして、この記事の「前言撤回」をした次の記事も・・・

http://paperback.blog10.fc2.com/blog-entry-2124.html

TOIECとか、語彙増強とか、資格とか、そういった「読書外」のことは相当な
多読の手練れでもないかぎり、やはり言葉の吸収には邪魔になるようです。

実際わたしもつい数ヶ月前まで、本を読みながら読書の楽しみ以外のことに
気を取られていました。そんな風だから 「room=部屋」という学校英語の害から
なかなか抜け出せなかったのでしょう。

(なお、わたしは
「room は何かを入れるためにとってある、あるいは残っている space 」
と言い出して、みなさん納得してくださったようでした。

・・・ほんとにそうかどうか、まだわかりませんけど・・・)

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「TOEIC」と「多読」の両方で検索するとかなりたくさんのブログ記事がみつかりま
す。そうしたものを仔細に読んでいくと、数百万語、数千万語読んでいても
点数に反映しない場合があるようですね。

一方で、まったくTOEICなどを気にせずに楽しく読んだ人たちは
意外な高得点だったということがあるようです。

また絵本ばかり9万語読んで、TOEICの点数が300点増えたHくんの場合も
あります。ひょっとすると、多読の「量」よりも「気持ちの向かい方」の方が大きな鍵
なのでしょうか?

謎です・・・ けれども、わたしにはどうも、点数を気にすると多読の効果は見事に
減る、ように思えてなりません。

そういう意味からも、julieさんが記事で書いているように、いろいろ考えずに

「ぼーと観てるのに勝手にわかる」

がいちばんよいような気がします。

わたしは特に、「勝手にわかる」 という表現が気に入りました。
julieさん、ありがと!