「Ally」さんからメール! --なぜ900点越え?

2009年10月 7日
カテゴリ : 多読, 多読と受験
タグ: , ,

古い仲間から便りが届くのはうれしいものです。

多読を楽しく続けるためには必須の技術「投げ技」ということばをつかいはじめたのは
たしかAllyさんです。ひさしぶりにいただいたメールを紹介します!

***********************************

酒井先生、こんにちは。Allyです。

先生からのメールが迷惑メールに振り分けられてしまっていて(^_^;)、
発見が遅くなりました。

Allyさんは先日ふと思い立って多読記録の整理をはじめたのだそうです。
で、インターネットを「Ally 多読 2007」で検索したら、
わたしが2008年7月1日に書いたブログの中に「Allyさーん」と呼びかけている
記事を見つけたのだそうです。
インターネットは地理的にも時間的にも遠い人たちを結びつける?

で、メールでおどろくべき報告を送ってくれました。そこでさっそくお願いしました・・・

> で、もしなんらかの形でまとまったら、学習記録を送ってくださいな。
> 簡単で結構ですからね!


ほとんど、勉強してないし、何でそんなことになったのか自分が一番
分からないでいるので。(^_^;)


> > TOEIC対策講座の効果も多少はあるのかもしれませんが、やっぱり
> > 多読で身に付いたスピード感(多読を始める前の英語の読み方が
> > かたつむりだとしたら、今はつばめ?)が、私の強みになって
> > いるんだなぁと思います。

> このあたりをもう少しくわしく教えてほしいです。
> 掲示板に投稿してくださってもいいし、ぼくに直接メールでもいいです。
>
> (これはまたしても「停滞=中断=熟成」の例かな?
> ぜひぜひこれだけはくわしく知らせてください!
> 時間が多少なくても!!?)

ピアノの初見に似ているのかもしれません。
聞くところによると、初めて見た楽譜でピアノを弾くためには、「実力よりも
やさしい曲」で、「弾き始めたら間違えても止まらず」「一定のテンポで
弾き続ける」練習が必要なのだそうです。

多読の場合、三原則を守ると自然とこうなりますよね。

ほんとにそうだ!

・実力よりもやさしい本で
・読み始めたら分からなくても止まらない

そして、その結果、一定のスピードで視線を動かし続けるようになります。

一時期、ラブコメのような軽~いものばかり読んでいたせいか、1行や
1章ぶっとんでも、まったくストーリー展開には影響がなく、知らないうちに
「心地よい視線スピード」みたいなものができてしまいました。

それ以来、どんな本を読んでも、ほぼ一定の速度で視線を動かしている
ような気がします。
1段落読んでまったく分からず、でも、「ここは押さえておいたほうが
良さそうだ」と勘が働いたら、また同じ速度で頭から…。

日本語でも、ずらーっと視線を動かしていて「あれ? 何が書いてあった
んだ?」と思って、また同じところを同じ速度で読み返すことがあります
よね。ちょうど、そんな感じです。

なるほど、です。

読む速度は、中断や停滞があっても変わらない(変えない?)ので、
再開したときにも心地いいスピードで読むことができます。
視線を動かしていると、「ブランクがあっても私の力は変わっていない」と
錯覚するせいか、何とか読めてしまいます。(笑)

↑ このあたりが、 [中断=停滞=熟成」ですね。
「中断や停滞があっても変わらない」と言い切れるところがすごい!

フツー、「学習」は中断したり停滞したりしたら、ずるずるっとゼロ方向に
戻っていくでしょう! それも多読が学習ではない徴(しるし)と言いましょうか・・・

    (もっと言うと、トレーニングや、ドリルや、「コツコツ」は休むとかならず
     下手になるようです。だから毎日少しずつでも「コツコツ」というのを
     推奨しますね。そんなのは人間を人間扱いしてないと思う・・・)

> > 力んで勉強するのは性に合わないので、今はDVDで海外ドラマを
> > 見るくらいです。以前よりはずっと分かるようになった証に、
> > コメディっぽいドラマを日本語字幕で見ていて、訳しきれない
> > 台詞があったとしても、その台詞のほうが耳に入ってきて、とき
> > どきプッと吹き出します。

> このへんももう少し知りたい!
> どんなドラマを? 見始めてから何時間くらい?

Ally Macbeal(10年くらい前)はDVDも買ってかなり見たものの、
海外ドラマを日常的に見るようになったのは、ここ2年くらいです。
CATVやレンタルDVDを利用しています。毎回日本語字幕で見ています。
時々映画も字幕付きで見ますが、量としては圧倒的にドラマが多いです。

・LOST Season1-2  (72話)字幕に頼りっぱなし
・Desperate Housewives Season1-3(70話) 生活に密着しているので、
わかりやすくてときどき英語を聞いて笑えるように。
・Gray's Anatomy Season1-2(36話) 医学用語は無理。
恋愛や友情に関してはやや意識して英語で聞くように。
・Brothers & Sisters Season1(23話) シンプルな言葉が英語のまま
入ってきて泣いたことも。
・Damages(13話) 法律用語は無理。オフィス内での意地悪表現は英語で楽しめました。
・Ugly Betty Season1(現在19話まで) 字幕に表現されない英語のジョークにウケます

よいですね-! 
ほんとに肩の力の抜けた、延々と続く楽しみ方のようです。

1話45分として考えると……10485分=174時間45分

「デスパレートな妻たち」「アグリー・ベティ」のような、登場人物のキャラが
はっきりしていて、日常生活が舞台になっているもののほうが、単語が
やさしくていい感じです。
最初は「映像>字幕>音」でしたが、少しずつ「映像>音>字幕」になって
きています。
つまり、あくまで英語音声で楽みつつ、補助的に日本語字幕を利用している
感じでしょうか。100時間を超えたあたりで変化があったような気もします。
(記録を取っていたわけではないので、定かではありませんが)

↑ このあたりの変化の報告が貴重です!
「カナダのお母さん」に次ぐ、海外ドラマ育ちの多聴記録ですね。

日本語のドラマみたいに、お料理しながらでも声さえ聞こえていれば
何となく分かるようになるといいんですけどねぇ……。これはまだまだ
時間がかかりそうです。
同じシーンが長く続いて、同じ意味のことを繰り返し別の表現で伝える
橋田壽賀子ドラマの英語版があるといいんですけど。(笑)

ほんとだ! ながらで十分楽しめるようになるとすごいですね。

みなさんにお知らせしただろうか?
カナダのお母さんはBBC放送の政治コメディーをラジオドラマで楽しめるように
なったそうです。700時間くらいの報告でそう書いてくれました。

Allyさんはまだちょっと時間がかかりそうだけど、多読の土台があるから
今後が楽しみ!

ドラマの記録は簡単そうなので、見たものと感じたことだけでも
メモしてみるようにします。またまとまったら、ご連絡します。

掲示板にも、時間があるときに顔を出してみます。

ではでは。

Ally

Allyさん、ありがとー!
掲示板にも書いてくれるって言ってたよねー!!
時間のあるときにお願いします!!!

朋在り遠方より来たる・・・ うれしいなー・・・