「英語育児」ヒント集 ほい 読み聞かせとCDの音声

2009年11月17日
カテゴリ : 多読, 多読的リスニング(多聴), 聞き読み
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前回の記事は「ヒント集」というほどの数はありませんでした。

それでさっそく書くべきだったことを思いつきました。

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そもそも「マサミ」さんのメールが反響を呼んだのは、マサミさんがCDの音声を
否定しているように読んだ人がいたためでした。
読み聞かせの音声よりCDの音声の方が「正しい」という見方もありました。

そこで、読み聞かせとCD音声の関係についてわたしの当面の考えを明らかに
しておこうと思います。

わたしはいつもこどもを持つ親御さんたちに、ふたつのことを言います。

一つは、どんなに下手でもいいから読み聞かせをするといいですよ、と。
二つは、それと並行して、ご自分もシャドーイングなどで外国語独特の音で読める
ようになりましょう、と。

どんなに下手な読み方でも、ひざにだっこされて、親やおじさん、おばさんの胸の
鼓動を聞きながら絵本を楽しむというのはこどもにとって何にも代え難い時間で
しょう。そうした時間を持てる年頃は限られています、こどもにとっても、
読み聞かせをするほうにとっても・・・
ぜひぜひ至福の時を堪能してください。

その一方で、CDも用意できれば幸運です。
読み聞かせも、CDを聞きながら一緒にページをめくるのも両方楽しめます。
そして、こどもが「あの絵本を楽しみたいな、でも読んでくれる人がそばにいない」と
思ったときには、勝手にCDを再生機にかけて、楽しむかもしれません。
自分からやる「聞き読み」ですね。

さらに次第にその外国語に慣れてくると、こどもはわたしたちの読み聞かせを
「変な読み方だからいやだ!」などとつれないことを言い出します。
そうなったら、寂しいけれど、外国語の読み聞かせは終わりです。
(CDのない本なら読み聞かせを聞いてくれるかもしれませんが)
日本語の読み聞かせばかり担当することになるかもしれません。
(ご自分がシャドーイングなどで外国語の音の特徴で読めるようになっていると
 「いやだ!」と言われるまでの期間が少し長くなるはずです。)

というようなことで、読み聞かせとCDの音声の関係について、
わたしの考えていることは伝わったでしょうか?

補遺の補遺 
「CDのかけ流し」は「ながら聞き」(まだくわしい説明をしていませんが)に
似ているように見えるかもしれません。

くわしい説明のときにはっきりするはずですが、「ながら聞き」は自分からやるもの
です。「CDのかけ流し」はこどもが自分からやるのではないと思われるので、
そこが大きく違うとわたしは考えます。