「英語育児」はいかがなものか・・・ 「NEO」さんのブログから

2009年12月 1日
カテゴリ : 多読, をさなごのやうに
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先日「katakuri」さんのブログを紹介しましたが、katakuriさんの記事にあとに
「NEO」さんのコメントがついていました。

今度はそのNEOさんのブログから・・・

    (こういう先生が「親の英語身につけろオーラ」を中和して、(ほぼ)自然な
     外国語獲得に導いてくれるのでしょうね。)

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 メッセージ 
 酒井先生、お久しぶりです。
Katakuriさんの記事がブログに出ていましたね。それに対する私のコメントも・・・・
多読サポートをしていますが、その結果として高校生などすばらしい成長をしてくれた反面、多読マジックを経験し、小学生をそこまでしなきゃというプレッシャーと本を読んでもらえばここまでなるという思いから私自身が教育熱心な親みたいな先生になっていました。ちょっと成功すると欲が出てきて自滅するパターンです。多読指導をして7年目となりましたが子供の笑顔と成長が私の軌道を修正してくれました。
そこから出たKatakuriさんに対するコメントでした。

きのうも都立千早高校で多読授業の話をしたあと、ある先生が相談に
寄ってこられて、わたしは「どんなことでも生徒が教えてくれますよ。
生徒がうれしそうな顔をする方へと舵を切ればいいんじゃないかな」と言ったのですが、
NEOさんはまさにそうなさって、「教育熱心な親みたいな先生」をやめられた・・・

実際、わたしもそうだった。学生を引っ張ろうとしていたから学生との間合いが
ぎくしゃくしてたんですね。いまはその点思い切り手を抜いて、引っ張ろうとしない。
ただ見ていて、学生のやりたそうなことを探ることしかしない。
いろいろ悩まないし、すっきりして気分がいい。

先生は音読をあまり良く思っていらっしゃらないと聞きましたが・・・・^^
最近では音読を意識してレッスンに取り入れています。
(文字追いや自力読みへ関わりがあります・・・自分なりの勝手な解釈もある
かと思います)
ブログの一部を貼り付けました。本音暴露となっています。
Y君のファミリーとはコミュニケーションはちゃんと取れていますのでご心配なく。

えーっと、ぼくは音読はカタカナ英語を定着させるだけなので、やめた方がいいと
思っていますが、役に立つこともあると思います。

たとえばどうしても日本語に直しながら読んでしまう人は、音読するとそのヒマが
なくなる場合がありますね。

NEOさんが実験(?)していることにも音読が役立つかもしれませんね。
結果をぜひ知らせてください!

August 31, 2009

小1からしているY君は自宅での聴き読みが期待できないのでラジカセの
操作や自分で文字を追いかけて聴き読みを指導する。文字指導もレッ
スン内でじっくりしないと記録ノートも自分で書けないので丁寧に指導する。
自宅では親御さんの協力が得られていない状態。 

ラジカセ操作を教室で指導をする事は今までなかったが、読み書きかせや
CDをつかっての自宅読みを親御さんに協力は無理そうだし、自宅で
一人でするかは分かりませんがやり方は教えるだけ教えてみようと思った。
教室だけの多読ですごい成長を私にそこまで期待しないで下さいもありです。

持ち帰った本を次のレッスンまで読む。それを記録する。それをしてレッスンに来るという家庭での取り組みは多読レッスンと分かっていて通っていたとしても期待できない事が多い。親みずからが多読をしてみるのが一番なのですが英語が出来る親でも勧めても読んで下さらない事が多い。でも子供が英語が話せるようになることをとても望んでいる。英語を話せるようにと願っている場合、教室だけに期待するより、家庭で英語の本が日常的になる事や自然な形で本が家庭に入り込んで親子で楽しんでいる事が一番の近道だと思う。

さんせー!

Y君は英語ができるお父さんに自宅で読み聞かせの時間を取っていただき親子の時間を作ってもらえたらY君は大喜び。読み聞かせを通してお父さんがY君とのコミュニケーションの時間となればと思うのです。お父さんの仕事が多忙過ぎて、期待できなさそうだったので「家での取り組みに期待しないで、教室で多読と考えてするわ・・」と言ったこともあったが明日の送迎時に再度話してみよう


September 1, 2009 

小3・家庭での取り組み・・その後


先日は厳しい事を書いてしまいましたが小3のY君のレッスンがありました。前回のレッスンからアルファベットの大文字、小文字を私が書いた書き順付きのお手本を元に一回ずつ書いてもらっています。その後、アルファベットのワークで英語の指示に従って色染めなどをし英語のシャワー。その後ORTの読み聞かせと一緒に音読。記録ノートに本のタイトルを書く。これで1時間。

前回はアルファベットを全部書く事に時間が掛かっていましたが今日はとてもスムーズで書き順もOK。時間も掛からなかった。ちょっと驚いた。

NEOさんの手助けの様子を見ていないので、もちろん勝手な想像ですが、
Yくんの気持ちがほぐれたのか?

CDの使い方を教えて聴き読みと思ったがCDが繰り返しが多すぎて本の楽しさが半減する。「CDを使わず私の朗読の方が楽しいしストーリも把握できるね~」となり自分で聴き読みをしてもらうのは止めました。「お父さんが読める時間があれば一緒に読んで。読めなかったら教室でやるからいいよ」と話しました。試しにCDで聴き読みをしながら文字を追っているかな~と脇から見ていたら追ってた!!!まだフォニックスをしていないのでびっくりした。

今が急成長の時だと実感。アルファベットが定着したらフォニックスの音を教えて・・・その後、自力読みや自分で聞き読みに持っていけそうな気配を感じた。

こういうこまやかな観察をわたしは「生徒一人一人の顔を見る」と表現します。
きのう英語の先生方にそのことをお話ししたのでした。

お父さんにレッスン内でした事と急成長の時という話をし、「読みかせもできるならお願いします」と再度頼んだ。読み聞かせの仕方とポイントを話してたらニコニコと返事をしてくれた。

このお父さんは小学校で英会話講師をした時に私を採用した人です。私のレッスンキャラも良く知っている方なのでレッスン状況と私の思いをちゃんと伝えていくのが大事だと実感しました。わざわざ往復で40分も車の運転をし送迎してくれてY君もレッスンが好きで休まない。大事に育てようと思った。

前回書いたような事を通してレッスンの内容を見直したり、保護者との関わりを考えたりと・・・軌道修正できた。それもY君の素直な目のお陰かも。純粋で穏やかなY君を見ると英語がお友達になるようにサポートしようと改めて思った。

うらやましいですね、そうやって、じっくり一人一人のこどもとつきあうって。

ゆっくり、じっくりと育つもんだ・・・(文字追い・小3) November 30, 2009 [ レッスン ]   

インフルエンザで個人レッスンになってしまった日の出来事。

小3のY君は小1から個人レッスンをしています。絵本が好きな男の子なので一人でもレッスンが成り立ちレッスン時間も1時間では足りないくらいでした。

そこに私の友人の子供T君、小3が夏から合流してレッスン時間は1時間15分になりました。T君は英語は初めてですがPCでパソコンをバチバチと打ててアルファベットは大丈夫だったので合流しても問題無しにやっています。

多読レッスンだからこそ英語歴にかなりの差があっても合流が成り立つだな~と思います。絵本の楽しさが取り持つのでしょう。

Y君は約3年多読をしていますがゆったりとした歩みです。文字の定着もゆっくりでアルファベットのワークもはじめの一歩レベルを3冊目(アルファベットのみで単語を書くのは無し)、歌やチャンツ、読み聞かせと音読はORTもStage1の繰り返し、Sight words reader、Sound and letter kit (1冊あたり30語でA~Zまで30冊のセット) CTPの絵本・・この程度で2年8ヶ月・・・特別な進展がなく繰り返しの連続でやってきました。自宅での多読は現在休止中。タイミングをみています。

そこに第一の変化が来ました!

これが「待つ」意味でしょうね。 

Sound and letter kit の5冊の本を私と一回読んだ後に、一人で音読をしてもらいました。リズム良く、私の助けも無しで5冊をすらっと音読をしました。それもリズムがあってすごく良い音。それプラス、ちゃんと文字を追っています。耳と絵と記憶だけで読んでいる音読とは違います。

その後、記録ノートにタイトルを記入してもらったら単語一つ一つにスペースがあり、誰でも読めるようなライテイングになっていました。

本を読む時に文字追いを出来ているかは、ライテイングを見ればわかります。音と絵だけで本を読んでいる状態の時は本のタイトルを書いた場合、単語単語が全部くっついてしまい文字のバランスも変になります。(今までの経験から)
文字追い読みができるようになれば次は自力読みの時がきます。(これも「いつの間にかが大事」訓練して読めるようになったでなく)

↑ これは知りませんでした。
児童英語の先生ならではの観察結果ですね。
ほかのみなさんもこういう経験をなさっているのだろうか?
ぜひ知らせてください。

そして・・・ 「いつのまにかが大事」!!!!

それが、単語一つ一つにスペースが・・・感動の瞬間でした。
自力読みや、文字追いとライテイングはちゃんと関連があります。

最近の生徒はフォニックスに力を入れていません。文字はアルファベット単発で単語の練習はないのを使っています。 フォニックスは音も全部教えていなく音読みの仕組みをちょっと話した程度でフォニックスのワークも何もしていません。

この段階での事でYL0.3以下の本を中心に読み続けて歌を歌うくらいのレッスンだったので私の方が驚いています。今までの生徒なら1年目でアルファベットとフォニックスのキーワードソング、2年目でフォニックスのワーク1、3年目でフォニックスのワーク2となります。
そこま読み聞かせもあって、家でも聞き読み多読をしてもらったとしても文字追いはそう簡単ではなかったし、音読も記憶読みになっていました。

こどもはすごいですね。
そして、「記憶読み」と「文字追い」のちがいを見分ける先生もすごい!

小学生のレッスンは従来型の児童英語レッスンから多読多聴レッスンに変わりましたが、それから更に進化して削りまくりです。会話系のパターン系(リズム系)それも消えました。必要な時は使いますけど。アルファベット(英語の指示によって絵を染めたり、指を差したりと英語のシャワーにはなります)歌、多読、多聴のみです。時間を本に読み聞かせに費やし、50語以下の本を読み続け語数も恐らく23000語くらい? 400冊くらい?だったと思います。

姉にこの話をしたら多読が滑っていなく全部を吸収したのだろうと言われました。

うーん・・・ この感想もするどいかもしれない!

3年目なのにORTもStage 1、読み聞かせならStage2 で遅すぎるし、読み聞かせや音有りなら多読3年で小3くらいならStage3、4程度にはいくかと思っていたのであせっていましたが、今回も生徒から教えられました。

じっくり待てる先生だけが生徒から教えてもらえるのでしょうね。

そして次の最初の行が値千金です!

その子のペースでゆったり、本人が満足して楽しんでいるならそれで良しと。
Y君は英語が楽しくてレッスンを病気以外で休んだ事がありません。それも夜にお父さんの車の送迎で20分時間を掛けて教室に来て7時半からのレッスンです。

そして次の最初の行ですね ↓

多読レッスンがうまく進んでいるかは、子供の顔を見れば良いのだと思いました。絵本の読み聞かせ時間が大好きで、本を音読した後の得意げな満足した顔。それだけで充分なんだな~と思いました。レッスン内は「本を読む時間がなくなるから急げ~!!時間を無駄に使うな~」でドンドン進みます(絵本の読み聞かせは最後になっているもんで)お楽しみが絵本になっている子供達です。そうなれば多読レッスンは良しなんだろうな~と安心した日となりました。

うーん・・・ よいですねえ・・・

NEOさん、こどもに手を引かれて、春爛漫の桜見物を満喫しているかのやう・・・

NEOさん、ありがとー!

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我田引水の追伸です。

NEOさんの、下から四つ目の引用に

    「小学生のレッスンは従来型の児童英語レッスンから多読多聴レッスンに変わ
     りましたが、それから更に進化して削りまくりです。」

と、あります。これは「tadokuで受験準備は単純になる」とおなじですね!