「語数より冊数?」 よりスロー多読? 兼 いわゆるGRの功罪について

2013年7月17日
カテゴリ : 多読, をさなごのやうに
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「語数より冊数?」 よりももっと過激な観察報告です!

この冬から何度もNPOの事務所に来て、ご自分の多読支援について
とてもおもしろい観察を語ってくれる Oさん。

Oさんの観察がいつ聞いてもおもしろいのは、非常にするどい感じ方をする
人だからだと思われます。きょうも「スロー多読」ということを言い出して、
わたしをびっくりさせました。

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Oさんによれば、語数はたしかによくないと・・・

特にいわゆる Graded Readers を中心にたくさん読む人と、
(その方が語数は増えますが)
母語話者向けの絵本、特に1冊100語とか150語の「やさしい」絵本を
たくさん読んだ生徒の間にはかなり差がある

と、Oさんは言っていました。

そして、GR中心で300万語の生徒と、やさしい絵本ばかりで、
30万語の生徒の書いた文章を並べて、やさしい絵本ばかりの読み方をいみじくも

スロー多読

と!

これ以上詳しいこともきょうはいろいろ話してくれましたが、
それは Oさんから報告がメールで来た時にまた書きます。

わたしは2年間で絵本ばかり9万語を読んでTOEICの点数が300点増えた
電通大の Hくんのことを思い出しました。たしかにあれば ファスト多読 に対して
スロー多読と呼ぶにふさわしかったと思います。

この記事の続報をお楽しみに!