「kemie」さんからのメール 続 文法について

2010年10月22日
カテゴリ : 多読
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kemieさんから届いたメールの後半です・・・

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一つ前の記事は 「音は落ちる」という話題でした。

後半は 文法について

(2)文法について
 私は、従来より、翻訳小説の読書を好んでいて、「原書で読めたらな~」と思うことが幾度もありました。「分からない単語は、最悪、辞書を引きまくれば何とか対処できるかもしれないけど、もう英文法なんてすっかり忘れているし、今更、文法の勉強をする根性はないな~。文法が分からないと原書を読むなんて無理だろうなあ・・・」と思ってました、多読を始める前は。

これは当然です。だれでも 単語 と 文法 を知らなければ英語を読むなんて
ありえない と思うはずです、多読を始める前は。

 でも昨年、多読を始めて、三原則を守り、簡単な本からじわじわとレベルを上げていったら、壁に当ることもなく、とりあえずペーパーバッ
クを楽しめるところまで来ました。文法の知識の欠落が気になったことって皆無です。
お気楽過ぎる・・・かもしれませんが。
 恐れていた文法って、何だったのでしょうう・・・

この表現、いいですね! 

kemieさんはよほどお気楽な方なのでしょうね。

三原則だけ心に留めて読んでいったら、邪魔をするはずだった文法が現れなかった!

 文法は、数学における公式とか定理のようなもので、知らなかったら問題が解けない、お手上げ~と思い込んでいたようですね(笑)
 現在もペーパーバックを読んでいて、「分からない単語が多いな~この本、やさしくないな~」と思うことはありますが、文法が難しいな~
と感じることはありません。感じるレベルにないのかもしれません。でも本を読んで楽しめるのだからいいのじゃないかと思っているのです。

ご依頼の件は以上でした。

「文法の正体見たり 枯れ尾花」 って・・・

さて、講演の折、先生が、恩知らずの女子学生の話をなさってましたね?
私もあまりにスムーズにペーパーバックに到達したので、もしかしたら、多読をしなくても、読む気になったら最初から読めたんじゃないか、
な~んて実は思ってました。

そうか、恩知らずがもう一人いましたか・・・

kemieさんのように幸運な人がたしかにいるのですよね、
数百人に一人くらいの割合で。

でも先日、何となく『読書記録手帳』を読み返していたら、簡単なはずのYLの1~3でも、「ああ、この本は結構必死で読んだなあ~」とか
「この本を読み終えられたときは『やった~!』って思ったなあ」というのがよみがえって来て、「なんだ、やっぱり、多読で成長したんじゃないか、私」ということを実感したのでありました。ごめんなさい、先生。

おー、素直でよろしい!

仙台にいるはずの N さんも、そんな風にいつか、
やっぱり多読のおかげだとしみじみ思って、秋の月に向かって 
「さかいさ~ん、ありがと~~~!」
なんて吠えたtりしないかなあ (狼男か!?)

多読によって、語彙力が向上するのをなかなか感じられなかったのですが、ここに来て(450万語辺り)ようやく、「あら、この単語、こういう意味ね!あれ?これも分かるね・・・」ということが増えましたあ(嬉)鈍すぎるでしょうか。

そうですか。それはうれしいな。
ぜひ、そういう 語 で、これはとくに何か感じた、というのがあったら、
また知らせてください。 

  (鈍ではないと思います。ゆっくり、じっくり、じわじわなだけ?)

先生は、多読のことを「学習法だ」とおっしゃったり、「学習法じゃない」とおっしゃったりしてますね。先日の講演の際は「多読は英語の学習法のひとつです」ときっぱりおっしゃっていたので、意外でした。

え? そんなこと言いましたっけ?

言ったかもしれませんね。
わたしは場所によって、時によって、相手によって、いろいろなことを言うからなあ・・・

私にとってはどちらでも構わないのですが、構う人が多いのでしょうか?
私がペーパーバックを読んでいる時は、「多読=趣味・娯楽」です。もっとしっかり理解できるようになりたいとか、読める(発音できる)ようになりたいと、GRやLRや児童書を読んだり聞いたりする時は、「多読=学習」です。
究極的な目標としては「趣味を極める」ということですが、先ごろ、TVでも盛んに報道されていたように、日本の企業でも社内公用語を英語にするなんてところが出て来ると、先々、仕事で英語を使いたいなんて欲求が出て来るやも知れず、そうすると一転して実に効果的な学習法になっちゃうかもしれませんよね。「芸は身を助く」かも?

わたしもどっちでもかまわないのですが、「構う人」の中にはどうも多読がうまく
続かない人が多いような気がするのです。

だからそういう人には「学習じゃないですよ」と言う。

でも「構わない人」にわざわざ「学習です」と言うことはありえないですね。
どうしてかというと・・・ 多読は究極的には 読書 だからですね。

取り留めのない話を続けてすみません。最後にロマンス小説について。
愛知県には、大学の教授で、ハーレクインを初めとしたロマンス小説について「研究」をなさっている方がいらっしゃるんですよ~男性ですよ
~アメリカ文学の研究者のようです。
ロマンス小説の研究なんて、さぞ、苦痛でしょうね~(爆)
で、その方が「近代ロマンス小説の根幹を成す3条件」として挙げているのが以下になります。

1)小説の視点がヒロインの側に置かれていること
2)恋愛を阻害する内的・外的要因を克服し、最終的にヒロインとヒーローが結婚、もしくは結婚の約束にいたること
3)結婚の結果、ヒロインの社会的地位の上昇が予想されること

この小説はロマンスなのかな?とお悩みの際、ぜひ、ご参考になさってください。

では、ようやく失礼いたします

ありがとう!

このロマンス小説の3条件は 「Raquel」さんの言っていることに近そうですね。

kemieさん、ロマンス読みだったっけ?