TOEIC対策 をさなごのやうに・・・

2010年7月11日
カテゴリ : 多読, 多読的リスニング(多聴), 聞き読み, をさなごのやうに, 多読と受験
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この方はしばらくインターネットから離れていたので、
わたしもひさしぶりにメールをいただきましたが、かなり古い仲間です。
はじめて会ったのは熊本講演会でのことはいまだに覚えております。

てなことはどうでもよいのでした。ひさしぶりだったので、つい・・・

で、表題の件です・・・

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そういえば、TOEIC対策として具体的にはまだ一度も書いていなかったような気が
します。書いているかもしれないけれど、ま、ときどきこうして新しい記事として
書くのもいいでしょう。みなさん、わざわざ記事を検索したりしないでしょうからね。

  (そこで、多読村wiki の役割が大事になってくるわけですね。
   wiki活性化へ、もうちょっとお待ちください。)

夫の会社のTOEIC熱が本格化して、夫も受験することに。
彼は彼なりに苦労があるようなのですが、四苦八苦、自分でどうにかこうにか
工夫しているようです。
600点が目標のようですが、大学受験英語の影響は色濃くあるようですね…。
その夫が一人で受験するのは嫌だから、私に一緒にしようよというのです。
今まで逃げていた私も「じゃ、一度ぐらいはやってみるか?」と思うようになり、
巷のTOEIC本(人気があるもの)を立ち読みしたけど、何かしっくりきません。
一応、安い本を買って2週間ぐらいあれこれやってみました。
でもねぇ、やっぱり日本語で英語を理解することがどうしても私にはできません。
解説を読んでもどうも自分が理解していないような気がします。色々と考えた結果は以下の通りです。

「日本語で英語を理解することがどうしても私にはできません」というところ、
これはなかなかこれまで通りのやり方で英語を学習してきた人には
わかりにくいと思われます。

きょうも横浜講演会でそういう話が出ました。
いま大学1年生のSくんが同じ内容のことを言ったのです。

そこで、この人が考えたやり方にわたしはびっくりしました。
わたしが常々一般的にすすめているやり方と同じだった!

雫がこうしてみようと思っている方法(今までやってみようとしていることと変化なし)
★TOEICを受験する1カ月前までは
①podcastやオーディオブックをあれこれランダムに音を聞く
②文法はGrammar in Useで確認したり、付属のCD-ROMを使ってゲームで遊ぶ
③ボキャはボキャ本の英文だけ読んで、音を聞いてイメージできたら良しとする
★試験1カ月前からは
①公式問題集を何度も確認する
②とりあえず、一緒に音も何度か聞いてみる
③ボキャ本の英文は短いから、しぶしぶ(好きじゃないから)シャドーイングしてみる

はい、これで十分だと思われます。
何も付け加えることはないです。
強いて言えば、公式問題集をやることで単語集は省けるのではないでしょうか?
ま、上の方法なら、単語集も大して負担にはならないと思われるので、
このままでもよさそうですが。

雫の疑問
★こども式的(と言ってよいのか?)TOEIC対策ってあるのか?
①やさしいレベルの英語をたくさん聞くことがよいのか?
②ビジネス用語などの単語は多読的どこから仕入れてくればよいのか?
③TOEICに効く読み物・聴き物には何があるのか?

「こども式的TOEIC対策」は上に雫さんが書いている通りです。
でもちょっと修正するとすれば・・・

①について
TOEICを受験しようというところに来た人はすでに相当英語に触れていると思うので、
やさしいレベルの英語でなくてもいいかもしれません。
公式問題集のCDでいいはずです。

②について
ビジネス用語はドーピングとして目を通しておいた方がいいでしょうが、
これも公式問題集だけでいいと思います。ほかのものをドーピングに使うと、
かなり非能率になって、ドーピングではなくなる!(?) 

なお、公式問題集以外にも読んだり聞いたりする時間があるなら、
ドーピングの能率は落ちるでしょうが、いろいろ材料はあるようです。
でも、具体的にはわたしは名前を挙げられません。
もしみなさん、「これが役に立った!」という材料があったら、
お知らせください! 

③について
公式問題集でいいと思われます。理由は②の説明と同じ・・・

TOEICで絶対に英語力が伸ばせないとは言えません。
実際にスコアが上がっている人は前より聞けていると本人が思ったら、
「伸びている」のですから。
英語力という力は結構主観的なんですよね。
でも伸びる力が限定された範囲であるのではとも思います。
そこからどうするかは書店のTOEIC棚にはもう無いとも言えます。

そう思われます。

きのう、授業のあとある方が研究室に来て、別のある人と3人でTOEICのことを
いろいろ話しました。

その中で非常におもしろい話が出たので、それを次の記事にします。
この記事、とくに「TOEICで英語力が伸びるか」という点について、
少し詳しく書くことにします。お楽しみに!

ここでは一つだけ。TOEIC高得点のあとどうするかは、TOEICの棚にはない--
それだけはたしかだと思われます。

どうせするなら、何となくこども式的にと思うのですが具体的にどうすればよいのかわかりません。
というか、こども式的なという言葉とTOEICって相性悪いのでしょうか…。
先生、どうかアドバイスをいただけませんでしょうか。
 ある程度のスコアだったら、とっととおさらばしてお気楽なヘビーリーダーの生活に戻ろうと思っています。
秋に受験する予定です。

「こども式」対策というのはまさに雫さんが書いていること、
そしてわたしが修正を加えたこと。

つまり、

  「普段通りの多読・多聴数百万語+公式問題集(CDを含む)だけ」

です。

なお、「数百万語」の部分は 何点から何点までかさ上げしたいかで違ってくると
思われます。また、TOEIC受験の様態(定期的に受験か、たまたま受験か)、
TOEICに対する期待や不安の大きさによっても変わってくるようにも
思えます。一般的にはっきりは言えません。ひとりひとりの多読・多聴のやり方、
これまでの英語「学習歴」、多読歴などによって、変わると思われます。

お忙しい中、とても個人的なことですがよろしければお返事いただけませんでしょうか。
よろしくお願いいたします。

一般的には上のようなものです。
雫さんのやろうとしている方法は一般的にかなりの人に当てはまる対策だと
思われます。

もしみなさんが「わたしの場合はどうしたらいいのだろう?」と疑問を持ったら、
ぜひメール・フォームで質問を寄せてください。適切なお答えができるように
がんばります!

ではね、雫さん、Happy TOEIC対策!