音は落ちる 息が鼻に抜ける場合 CSI の時間訂正!

2010年7月 8日
カテゴリ : 多読的リスニング(多聴), 聞き読み, 多読的鑑賞, 多読的シャドーイング, 永遠のFAQ, 多読のパラドックス
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多読村の「発音」の話はおそらくどんな「英語の発音の本」ともちがいます。
わたしの痛切な大失敗をタネに考えているからだと思います。

思い起こせば恥ずかしきことの数々・・・

実例として挙げたテレビ・ドラマ CSI のsomething出現時間に大間違いが・・・!
続きの記事に 赤字で訂正 してあります!!

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たとえば、中学校のときにふと見かけた小学生くらいのアメリカ人の男の子に
思い切って話しかけたことがありました。(なにしろ立川は基地の町だった。)

わたしはいきなりラジオの英語講座で聞いた 「ホワッチャネーム?」を
言いました。すると男の子も「ホワッチャネーム?」と聞いてくる!

だから、「ホワッチャネーム?」と聞いてるだろうが! とわたしは思って、
もう一度「ホワッチャネーム?」と言いました。
もちろん向こうもふたたび「ホワッチャネーム?」と返してきました。 

おなじやりとりを何回か繰り返したあと、わたしはやっと
わたしが自分の名前を名乗らずに相手の名前をたずねたのがまずかったと
気がついたのでした。

50年以上も前なのに、なんてはっきり覚えているのでしょう!

で・・・

村の「音の話」もまた理屈ではありませぬ!

日本で出版されている「発音の本」は「発音記号」を説いた本がほとんどのようです。
中には英語の音声学の本を元にしている本もあるようです。

そのため、「発音記号をもとに書いている」場合は、
実際の音のあり方に即していないように見えます。

  (いわゆる「発音記号」の問題点はまたいつか・・・)

また、「英語の音声学の本を元に書いている」場合は、
日本語話者にはどう聞こえるか という視点(聴点?)がありません。

さて、something を材料にした「英語の音」の話で、「息が鼻に抜ける」場合
という話をしました。この現象はさまざまな文字にまたがるので、
「発音記号」を中心にした本では扱いにくいと思われます。

たとえば、My Fair Lady という映画の最初に Shakespeare or Milton という
台詞が出てきますが、この Milton の ton は息を鼻に抜きます。

当然 「ミルトン」とは言っていないのですが、ではどう表せばいいのか・・・
カタカナではどうにも表しようがありません。

mountain も 「マウンテン」と聞こえることはまずありません。

garden は「ガーデン」ではありませんね。

happen はもちろん「発奮」ではないし・・・

うーん、これはどう書き表そうとしても無理なので、
いつかわたしが自分の声を録音して、ブログに上げましょう。

In the mean time・・・

CSI というテレビドラマの 最初のエピソードつまりパイロット版の 
最初から 24分27秒 のところに、something の thing が
鼻に抜けるだけで、唇さえ動かさないことがわかる場面があります。

  (初出時 2分27秒と書いてしまいました・・・
   そのため、わたしももう一度探すのに大変な苦労をすることに・・・
   ごめんなさい!)

大きなアップで映し出された女の人が、some の最後で唇を閉じたまま、
息を鼻に抜いて something と言っています。

音のことも、蘊蓄を語り始めると止まらなくなります。
「ひまぞ」さんから「音が落ちるってわからないんですけど・・・」という
メールをいただいていて、それがもう2週間くらい前?
お返事を書きつつ、落ちた音はどこに行ったのか、説明します。