劇薬シャドーイング相談 Skypeおしゃべり会メモ

2012年3月18日
カテゴリ : 多読的シャドーイング
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みんなで楽しくシンハラ語シャドーイングを披露し合いました。

続きは 音声ファイルつきで!

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おしゃべり会で、雲山さんのシャドーイング2種が非常におもしろいヒントを
くれたので、紹介します。

001 
2012_03_18__001_PGR Lv3 The No.1 Ladies' Detective Agency.mp3

わたしのコメント
雑音がいい。 力が抜けていて、にもかかわらず音のイメージがしっかりしている
ところどころとてもきれいに出てますねえ!

↑ こちらはほぼ「ながら」で、力を抜いたのだそうです。

で、次はしっかり力を入れたシャドーイングです。

002 
2012_03_18__002_PGR Lv3 The No.1 Ladies' Detective Agency.mp3

わたしのコメント
少し力が入っている 雲山節が出かかっている。
くちびるにちからが入っている感じ
カタカナ気味の音も少し増えた気がするぞ!?

両方を聞いたみなさんの感想をすろさんがまとめてくれました。
単なるメモですが、示唆に富んでいます。

「m と s の音がよい」
「がんばらないほうがいい?」
「ながら」の勝ち
「意識すると日本人になる」
「だら~、っとした感じで」
「口はてきとーに動かした」
「家族に 奇異の目で見られ無視され、 もう家ではできない…」
「自分の声は邪魔だけど、それには耳をつぶって…」

雲山さん: シンハラ語の言葉をちゃんと真似できているかどうかはスリランカの人にしかわかりませんので、シンハラシャドーイングやったらそれすなわち100点ですので。

雲山さんの言 ↑ は、シンハラ語のシャドーイングは正しいとか、間違っているとか、
そういうことを気にしなくていいですよ、というお勧めです。

yukaffeさん: 英語の本を読むスピードが上がった

XYZさん: 日本語脳がお休みし始めた?

日本語脳がお休みし始めた?
これははじめて聞いたような気がしますが、どなたかそういう経験はありませんか?

そして、次は実によいヒントです。

さかい@tadoku.org: 熟成を早めるのが劇薬シャドーイング

昨年の夏にXYZさんが劇薬シャドーイングをはじめてすぐに、
「リスニングで楽しめるようになった」と報告をくれました。
そして先々週、世田谷多読クラブのNさんが6分間で英語の聞こえ方が
変わったと知らせてくれました。

XYZさんも、Nさんも、tadoku以前にかなり英語を勉強しています。
一方で勉強したためになかなか自由なtadokuができない人がいますが、
他方、時々ですが、XYZさんやNさんのように、それまでの勉強が一気に
花開いたかに見える人がいます。

わたしはその二つの場合をどう理解したらいいのか考えていましたが、
雲山さんが「過冷却」という喩えを言い出しました。すると・・・

メロディー♪さん: 凍る寸前まで冷やした水がある。それにちょっと衝撃を
加えると瞬時に凍るんです。パシッと!

と、説明してくれて、

雲山さん: わたしはそもそも水がない。だからすぐには効果が出ない。

雲山さんはXYZさんやNさんのような「劇的な変化」がないことを説明するために
「過冷却」を思いついたようです。

実にうまく説明できる! とわたしは感心しました。

そして、この「過冷却現象」は実は前からわたしが課題として考えている
「熟成」と実は同じものなのではないか?と思いはじめました。

つまり、熟成は

「多読で吸収した外国語が体の中で自然に整理されて、発酵すること」

だとすると、「過冷却」は

「熟成を一気に進めること」

かもしれません・・・

・・・ま、本当のところはよくわかりませんが、多読でも、劇薬シャドーイングでも、
これまでの「英語学習」では夢想だにしなかったことが起きるらしいことは確かだと
思われます。

最後に、じゃあわたしも劇薬シャドーイングをやってみようか、と思う人に一言・・・

最初はどんな音でもいいから、とぎれずに声を出すこと