音は落ちる、ほとんど落ちる・・・
2010年6月17日
カテゴリ : 多読的リスニング(多聴), 多読的シャドーイング
タグ: 「発音」, トレーニング・ドリル・反復練習
入り口はどこでもいいのです、ことばをたくさん吸収するにはね。
本でもいいし、mangaでもいいし、animeでも、海外ドラマでもね。
そして、入り口から先に続く道もたくさん見つかってきたので、かなり選択の幅が
広がりました。要するに、どこからでもことばに到達できる。
逆に、ことばは「なにもかも包んでいる(ただし洩らさないわけではない)」ので、
どこからでも「音は落ちる」話につながります・・・
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前回のこの話題では 「ダメージ」というドラマから
We are cooking up something big here.
という台詞を取り上げましたね。
今回は Glee という高校音楽ドラマです。
このドラマのファンだという「じゅんじゅん」さんがこのドラマの宣伝クリップを
YouTubeで見つけました。まずは20秒間、ご覧になってください。
音が落ちる話はそれから・・・
http://junjun.peewee.jp/blog/archives/2010/06/17_0050.php
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わたしは最初聞いたとき、このクリップの最初の方で geek (悪い意味のオタク?)
と Glee のファンを表すらしい gleek を聞き分け」ることができませんでした。
最初の男の人は別として、次からは二人ずつ、一人目の人が You're a geek. と
言うのに対して、二人目が I'm a gleek. と答えるのですね。
それがわかったのは二度目に再生したときでした。geek と gleek はどうして
よく似て聞こえるのか? わたしが最初に聞いたときは、どちらも 「ギーク」でした。
なぜそう聞こえたかというと、それは英語では
子音のあとに母音が続かないことがある
からですね。(母音はざっと a e i o u の文字の音、子音はそれ以外の文字の音
としましょう。くわしくいうとちょっと違いますが。)
その結果、 gleek の l が落ちかけて、geek のようになってしまう・・・
おなじことはあらゆる 子音+子音 で起こります。
(比較的消えにくいのは s に続く子音かな)
たとえば play と pay はおなじように聞こえます。
この二つ目の 子音 l は英語を母語とする人にも聞こえにくいのか、
アメリカの街頭を写した写真に看板を持っている人が写っていて、
看板に
Klu Klux Klan
と書いてあるのを見たことがあります。
本当は Ku Klux Klan です。この看板を書いた人は、ないはずの l を
聞いてしまったのでしょうね。書くときに Ku に l を入れて、Klu にしてしまった。
さて、またしても注意書きが必要だと思います。
上に書いたことは、play と pay のかすかな違いを言い分けられるように
発音練習しましょう、と言っているのではありません。
また、play などの 「子音+子音」を「子音+ウ+子音」(たとえば、play を「プレイ」)
と発音してはいけません、と言っているのでもありません。
どちらもおなじようなつながりは山のようにあって、一つ一つ練習していたら、
いくら時間があっても足りません。
何を言っているかというと、「日本語と英語は音の仕組みが違うので、
日本語の仕組みを持ち込まないようにしましょう、それにはシャドーイングが
よいのではないか、ということです。
多読では英語を英語のまま吸収するのでしたね。
シャドーイングは英語の音を英語の音のまま出そうというわけです。