劇薬シャドーイング報告が指し示す方向--第二歩

2011年7月29日
カテゴリ : 多読的シャドーイング, をさなごのやうに, 多読のパラドックス
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昨年11月の多読村祭りで、【新しい旅立ち・・・】を提案して以来、
一つの方向として劇薬シャドーイングをすすめる記事を書いてきました。

かなり過激なので、どうしても言葉を濁さざるをえませんでしたが・・・

2月にCくんがシャドーイング報告をしてくれて、
その後 「じゅん」さん からのメールがあり、
今月になって Yくん「XYZ」さん の報告があって、
以前からの推測がどうも当たっていそうだという気持ちが募り・・・

もう少しはっきり劇薬シャドーイングの意味を書くことにしました。

(((( なお、まだ実験の二歩目くらいの段階です。               ))))
(((( 誰も彼も劇薬シャドーイングをいますぐやるといいと言っている   ))))
(((( わけではありません。                             ))))

(((( では誰にすすめているのか、それは「続き」の最後に・・・・      ))))

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(この話題を1回の記事でまとめようとしましたが、無理でした。
延々と続くと思われますが、今回は一番大きな提案だけを・・・)

これまでに劇薬シャドーイングを試したという報告はざっと10くらいでしょうか。

最初の劇薬シャドーイングは「なかい」さんでした。

(((( 「多読多聴マガジン」の創刊号にその様子を書きました。        ))))
(((( 同じ記事のKくんのシャドーイングも結果的に劇薬シャドーイング   ))))
(((( はっきり劇薬シャドーイングとして意識して「処方」したのはでしたが、))))
(((( なかいさんが最初です。                             ))))

その後衝撃的だった「pot」さんの報告がありました。
この報告で、シャドーイングがカタカナ英語のすすぎ洗いに役立ちそうだという
こと、そして、劇薬シャドーイングは英語学習をたくさんやった人にも変化を
もたらしそうだ考えました。

(((( カタカナ英語が染みついている、あるいは学校英語を一生懸命学習 ))))
(((( したために生半可な速さの音声では一つ一つの語がわかってしまう、))))
(((( という人には理解を超えた速い英語(Kくんの場合はOxford      ))))
(((( Bookworms Library のStage 2、なかいさんの場合は映画    ))))
(((( Notting Hillのセリフ、Potさんの場合はスワヒリ語でした。      ))))

それから「ako」さんの読み聞かせを聞いて、絵本の朗読の滑らかさとリズムの
良さに驚嘆しました。

そして2010年3月に「そふぃ」さんの「多読的受験報告」があり、
絵本だけでなく、京都大学の英語のような「むずかしい」英文にも
シャドーイングかもしれないという「音と意味のつながり」が見えてきました。

そこへ、今年になってからCくん、Yくん、XYZさんの報告が続いたわけです。

けれどもシャドーイングそのものが人気がないこともあって、
わたしのうじうじした態度が続いていました。

ここで、もう少し実験に参加する人を増やしたいと、
改めて劇薬シャドーイングを呼びかけます。

まずは、いままでに多読をたくさんしてきたはずなのにどうも進歩した実感がない
という人に試してほしいと思います。

(((( 【新しい旅立ち・・・】のそもそものきっかけとなったバンクーさんが  ))))
(((( そういう悩みを打ち明けてくださったのでした。              ))))
(((( バンクーさん、これが現在のいちばん意味のありそうな提案です。  ))))

たとえば、何百万語も読んできたのに・・・

大人向けのペーパーバックにはなかなか手が伸びない、
(絵本や児童文学を楽しんでいる人たちは含めません)
ペーパーバックは読むようになったが、どれを読んでも物語に入り込めない、
朗読を聞いても内容に浸れない、
英検やTOEICやTOEFLの点数が伸びない、

・・・といった人は、やぶれかぶれで(?)劇薬シャドーイングに踏み切っては
どうでしょう? 10年前の 多読 だって、同じだったではありませんか。
いろいろな学習法をやってみて(絶望して)多読をはじめたのではありませんか?

なお、だれでもいますぐはじめましょうとは言っておりません。
昨年末以来の呼びかけに応じて、何人かの人が試してくれました。
良い結果も、やはり続かないという結果もありました。
劇薬シャドーイングのすすめの二歩目では、まず、これまでの多読では望む
結果になっていないと感じている人たちに特に勧めたいと考えます。

(((( 今は多読経験の長い人向けにすすめますが、                        ))))
(((( いつかは学校英語だけで多読をやったことがない人にも勧める  ))))
(((( ことになる可能性があると考えてます。                  ))))

ああ、もうこの話題で何日考えて、何度記事にすることをあきらめかけたか・・・

この辺でとにかく記事を公開してしまいます。

このあとの記事で、

続かない人のための提案

をします! お楽しみに!!