キリギリスとアリ 第二部

2009年7月15日
カテゴリ : 多読
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お気づきかもしれません。このところ書き直しが増えています。

迷っているところなのですね、きっと、このサイトの方針をどう表現していいものか・・・
しばらくは逡巡が続きそうな気配です。

そうやって迷っているところに、背中を押してくださるメールが飛び込みました。
もちろん、批判のメールも大歓迎です、考えが深まりますからね。

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酒井先生はじめまして
いつもブログを楽しみにしております。目からうろこな内容ばかりで読みながら
大きくうなずいております。
先生のおかげで英語と格闘することがなくなり、楽しくつきあえるようになりました。

ここで、どうしても一言・・・
うれしいです!

今回H君や?君の話を読み、過去の記憶が紐解かれ、受験と多読について思い当たることがございますのでご報告させていただきます。
すでにご存知の話でしたら申し訳ありません(年末のアンケートでも少し触れたかも)

もう20年近く前、私が通ってた予備校に多読を推奨する先生がいました。
(仮にM先生とします)そのM先生は最初の授業でいきなり

「えーみなさんの手元にある予備校のテキストはやらなくてよろしい、全部捨てなさい」
「その代わり英語の本を読みましょう、薄くて簡単なので結構です、たくさん読みましょう
そうすれば受験の英語なんて余裕です。それだけじゃなく後々みなさんが英語を使うときに大いに役に立ちます」

こんなことを言い放ち、受講生全員が唖然としていたのを今でも鮮明に覚えています。

それからそのM先生のかつての教え子達(みんな超難関校に入学)から来た手紙(全部英語)を延々と読み上げました。

その内容は「多読は楽しい、今でもやってます」
「テキストはいっさいやってませんが希望の大学に合格できました」
「多読のおかげで偏差値があがった」「英語話せるようになりました」たしかこんな感じだったかと記憶してます。
受講生達も半信半疑でとても信じていない様子でした。

こんな教え方をしていたM先生ですから、ずっと上層部と対立していたようで、その1ヶ月後ぐらいに解雇されてしまいました。
ですので多読で受験英語を乗り切ろうとしていた受講生は私の周りではいなかったように思います。
私も当時は全く多読に興味はなく「なにを眠たいこと言うとんねん」といった感じで気にも止めませんでした。
なんとももったいない・・

予備校が掲げる、文法主義、構文主義、品詞分解や訳し上げると言ったようなメソッドにあこがれのようなものを抱いておりましたし、名物講師の書いたテキストをバイブルのように崇め奉る、そんな時代でした。括弧のなかに当てはまる語句を選ぶ文法問題でも感覚的にわかっても、文法的に説明がつかないと正解と認めてもらえない、そんな授業でした。

当時より、たった1年やそこらやさしい本を読んだところで受験に必要な力なんてつくわけないと思い込んでいたのですが、やさしい本のパワーというのはものすごいものがあるのではないかなと今更ながら感じています。?君以上の量子的飛躍もあるのではないかと・・
最近の受験英語がどんなものになっているのかは存じ上げないのですが
多読だけで十分いけるんじゃないかなぁと勝手な妄想がどんどん膨らんでしまいます。
(もちろんその他資格関係にも)

私もレベルをどんどんあげるところでしたが、思い直してレベル2あたりを厚くいきます。もっぱら読むばかりだったので、カナダのママさんのように視聴も始めました。実は何年か前にドラマで英語を身につけようと試みたことがあったのですが、あえなく挫折。理由は、字幕なしだとまるでわからないからつまらない、日本語字幕だとまるで英語が入ってこない、英語字幕だとどうしても細かいことに気を取られ日本語に介して理解しようとする、結果疲れる。
こんなとこでした。今現在は字幕なしでやるととても気楽で楽しく続けられそうです(多読のおかげですね酒井先生ありがとうございます)。

他にもいろいろあるのですが以上です
短くするつもりが長くなってしまいました。申し訳ありません。
これからもよろしくお願いします。

なんという人でしょう。20年近く前にもうそこまで飛んでいらっしゃったとは!
わたしよりはるかに早い!!

M先生という方について続報をいただいています。
若くしてなくなられたのですね。

M先生のことについてわかったことが少しございますので追加で記載させていただきます。

本 正弘 先生とおっしゃいまして、80年代後半に私が通っていた駿台予備校大阪校、やめてからは代ゼミ大阪校、それから近畿予備校に勤務されたようです。

かなり異端な存在で、学校の英語教育とは相容れないものがあったようです。
語学春秋社から英語長文の参考書を出されております。

大変残念ながら90年代半ば頃にお亡くなりになっているようです。
ご存命であれば現在50台後半ぐらいです。

本先生についてはこんなところですが、またなにか思い出すかもしれません。

メールで他にもいろいろありますと書きましたが、去年の秋頃話題になりました耳コピ関係のお話です。
ブログではバイオリンだったかと思いますが、ギターでの話になります。もちろん英語にもつながります。
それと、高校の現代文の先生が話してくれた英語を身につけるためには・・のお話。
英語の先生ではなく現代文の先生というところがミソかもしれません。
(これは先日のアリとキリギリスのお話につながります)

ちょっとまた長くなってしまいますので、改めてメールさせていただきます。
出来るだけ近いうちに。

それでは失礼します。


実は本さんのお名前は覚えがあります。
「どうして英語が使えない? 学校英語につける薬」という本を書く準備をしていた
ときにお見かけしたのだと思います。語学春秋社ということも覚えています。
さっそくきょう探します。あ、アマゾンで注文ですね・・・!

改めてメールをください。お待ちしています。

あ、それから字幕なしの視聴?見聞?でどんな変化があったか、なかったかも
いずれお時間のあるときに伺いたいですね。よろしくお願いします。