「英語育児」はいかがなものか・・・ 「katakuri」さんのブログから

2009年11月29日
カテゴリ : 多読
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児童英語の先生方は、英語育児が陥りがちな(?)親子の密接すぎる関係に
風を入れてくれると思います。かならずしも自然ではない「英語、身につけろ
オーラ」を多少とも薄めてくれると思われます。

児童英語の先生方の中には親の過剰な要求を飯の種にしているかもしれない
ということに複雑な気持ちを持っている人もいるでしょう。

    (英検合格を目的にした児童英語などはわたしの言う「恐怖産業」そのもの?)

けれども、親の焦りとこどもの間に入って、焦りを鎮め、こどもを遊ばせる役目と
考えることもできるかもしれませんね。いわば、親と子の間の緩衝地帯・・・

で、そうした複雑な気持ちの児童英語の先生が「英語育児」について語っています。

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うちの多読クラブの会員さんは中学生から一般人までいろいろですが、
中学生の次に多いのはお母さんたちです。
多読を始めようと思ったきっかけはお子さんに英語をやらせようかなと思って、
と言って来た方も何人かいますが、なぜか,今はほとんどの方がご自分の多読の方に一生懸命です。

うれしいですね!
「親子と外国語」はこんな風だといいですね。

私から見たらまだまだ若いお母さんたちです。子どもの英語はまだまだ焦る必要なんかないんですから、ご自分が楽しく英語をやっていたらきっとお子さんもやる気がでるかもしれませんよ、とお話しています。

これもわたしの思い描く親の英語・子の英語と似ていると思います。 

あるお母さん、英語の絵本をお家に持って帰って見せても敏感にお母さんの期待を感じてしまったのか、日本語の本でなきゃいやっと拒絶されたそうです。それ以後お母さん一人、どんどん多読がすすんでいたのですが、数ヶ月たったある時,お子さんがORTを見て自分から読みたいと言い出したという事です。お母さんが楽しそうに読んでいるキッパーたちの絵本を覗いてきっと興味をもったのでしょう。でも、このおかあさん、偉いのです。でも,焦って見せるとすぐ拒絶されそうだから、じっくりやります,との事。
このお母さんとお子さん,とってもいいなあ,て思いました。

うーん ↑ この段落は四つ、大事なことを語っているように思います。

一つは こどもの敏感さ
二つは、お母さんの多読がどんどん進んだこと
三つは、一時は嫌っていた英語の本を、こどもが自分から読んでと言い出したこと
四つは、そこで焦ってみせると拒絶されそうだからじっくりやるとお母さんが
         言った
こと

とくに四つ目はすごいですね。
よく踏み留まりましたね、わたしだったら、こどもの「誘い」にすぐに載ってしまったかも
しれない。 

世間では英語育児がさかんなようですが、英語なんていつからでも大丈夫だと思います。焦る必要はまったくないと思います。せめて幼児期はもっとのんびりでいいんではないでしょうか。児童英語教室をやっている私がこんなことを言うのも変かもしれませんが、、、

そうです。英語なんて、いつでもいいのです。
本人がやりたいと思ったときでいいのです。

    (ということは学校教育の否定でもありますが・・・)

元の記事は ↓ にあります。

ねお7808さんのコメントもお読みください。
一時は英語育児をめざしたお母さんの気持ちとそこから「我に返った?」様子が
そのまま書いてあって、一読三省に値すると思います。
「興味を持った時なら何歳でも大丈夫」というところがとくに好きです。

http://plaza.rakuten.co.jp/brightyk/diary/200911130000/

katakuriさん、ねお7808さん、ありがとー!