英語育児はいかがなものか 再説 第2回にもう一つメールをいただきました。

2009年11月 5日
カテゴリ : 多読
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「第2回 haruharuさんへ」を読んだ「みちっぷ」さんからメールをいただきました。

バイリンガルって、なんだろう? 
日本で外国語を身につける、外国で日本語を身につけるって、なんでしょう?

母親として、児童英語の先生として、とても痛切な思いを語ってくださいました・・・
わたしは黙すしかないと考えました。以下すべてみちっぷさんのメールそのままです。

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先日のブログの英語育児への先生のコメントを読みコメントさせていただきます。

私はバイリンガルという言葉を見聞きするたび、いろいろ苦労した子育ての時代を思いだします。
3人の子育てをアメリカでしたため、いつも日本語を勉強させるのに一苦労。、結局一番上は英語が第一言語、3番目の子は日本語、2番目はどっちつかずのセミリンガル。だれもバイリンガルにはなりませんでした。
バイリンガルになるにはまず第一言語の日本語がしっかり入らないと 第2言語ものっかってくれないのだといわれている通りの結果でした。


子供たちが英語を話せることを羨ましがられましたが、私は全く嬉しくもありませんでした。なにせバイリンガルではないのですから。

ただ言えることは、まだ3番目は分かりませんが、苦労しながらも、上の2人はそれなりに自分で考え、目標を持って自分の道に進んでます。

それで十分かなと。

そもそもバイリンガルとはどういうレベルならバイリンガルなのかもよくわかりません。


総日本人が英語コンプレックス
英語で苦労した大人が子供には苦労させたくないという親心。
英語は小さいうちに始めないといけないというあせり。

ある中学生のお母さんから、他の教科はどうでも良いけれど英語だけはトップクラスになってほしかったのに今や大嫌いになり…というコメントまで聞きました。

英語を副教科(体育や美術など)のように、勉強する教科からはずしてもらえれば親のエゴに苦しむ子供がかなり減ると思うのですが、そういう方向に向かうことはないのでしょうか?そうなると英語の先生の失業続出でしょうか。
体育で実技ができれば、筆記テストが悪くても特に気にしませんよね。そんな風にいかないものでしょうか?

中高生の教科の中でも英語のウエイトは高く、英語は理系、文系も必要ですが、国語は理系には必要なかったりします。何かおかしい。

英語ができるのではなく、英語で何ができる、何がしたいかが重要なのに。英語はツールなのに。その中の一つに多読があるのだとおもっています。

児童英語を教えていて矛盾していますが、バイリンガルキッズを目指して英語を習わせるのだけはやめてください。とお願いしたいです。そこに時間とお金をかけるなら もっと好きなことをさせてあげてください、と。

以上です。