わたしたちはどこまで流されるのか? バブル篇
2013年4月 5日
タグ: 多読亭日乗
尊敬する思想家いしいひさいちさんは、お金が入るようになっても
生活水準を上げないことにしていると、どこかで読んだ記憶があります。
すばらしいですね。(つまり、わたしと同じ意見だ、という意味です。)
いしいひさいちさんを真似したわけではなく、わたしは株は買ったことがないし、
そもそも前回のバブルの時にも生活水準を上げないようにと意識していました。
今回も株で、為替で、土地で、貴金属で、世の中の流れに乗り遅れまいとする人が
出てくるでしょうが、わたしたちは同じ道をたどって、20年前に大変なやけどを負って、
以来ずっと苦しんできたのではないですか?
バブルは土地価格の高騰だけではないと思われます。
チューリップ・バブルもあったのですからね。実際の価値以上に値段がついた
ものはすべてバブル・・・株はもちろん、お金もかなりの部分がバブルですね。
政治家は夢よもう一度とばかり、きのうの布団にもぐりこもうとしていて、
まず証券金融関係、続いて土建業界、ついでに電力業界、最後に遅ればせ
ながらと庶民が同じ布団にもぐりこむのでしょうか?
政治家が考えていることは次の選挙、庶民が考えることはあしたの安寧、
二つはまるで違うので、まさに同床異夢なのに・・・?
今回も決してだまされないように、わたしは野原の木の下で昼寝することにしましょう。