語数より冊数? やさしい絵本、audiobook、ドラマ、映画、アニメの役割について
2013年3月 4日
タグ: やさしい絵本, 多読の届くところ, 多読の進化・深化, 映像は動く絵本
前便に引き続き・・・
広島市安佐北中学校で、わたしは絵本の読み聞かせもしたようです。
(そういえばしたような気が・・・)
ご夫婦でわたしの話を聞きに来て下さったnatubonさんが感想を寄せて下さいました。
おとなが子どもになるのは簡単じゃなさそう・・・
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酒井先生
先日は”the toys' party”読み聞かせまでしていただいて
I was so glad. Thank you very much.
私と娘でこの本で最後の解釈が違うのです。
Mom was cross.Kipper was sorry.
私はお母さんにおこられて、悪かったな~ごめんなさい
と洗濯機の前でしゅんとなって反省しているキッパーだと思いました。
娘は
「え~お母さんにおこられて、すごい楽しかったのに
やめなくちゃいけなくなって残念だっていってるんだよ~
もっとやりたっかったな~って顔してる。
まあ、よくある私みたいな感じ?」
これを娘から聞いた時、本当にお話しの中にいるように思いました。
お母さんの気持ちで読む私とキッパーになって読むむすめの違い?
娘の話を聞いた後、私はMomの行動が気になりました。
①crossの後すぐにかたづけたのかな~それとも
②キッパーに付き合って遊んだ後片付けたのかな?
①なら娘の言うことがごもっとも。
②ならキッパーも素直にごめんなさいという気持ちかな
stage2の絵本でこんなに考えることも楽しかったです。
とても印象に残る1冊になりました。
natubon
Toy's Party の中ではぬいぐるみの表情が変わっていきます。
最初は パーティーだ! とうれしそう。
そのうちKipperがいろいろとんでもないことをはじめて、驚きや
あきれたという表情・・・
字ばかり見ていると、そんなところまで気がつきません。
そこで、わたしは多読開始直後は絵本の字を隠して絵だけを見てもらいます。
そうしないとなかなか絵に目がいかないからですが、
絵をしっかり見るだけでは「をさなごのやうに」はなれないのですね。
Kipper was sorry. を、natubonさんの娘さんのように考えたことはない・・・
いやいや、子どもと同じにならなければ「だめ」! ということではありません。
そんなことは無理だと思う。でもせめて字だけ読むのではなくて、
ことばの回り全部を吸収したいですね。(それも、子どものようには、無理?)
「もっと遊びたかったのに・・・」は頂門の一針として・・・
natubonさん、メールをありがとう!