語数より冊数? 「NEO」さんからのメール:やさしい絵本の威力!?

2012年12月11日
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わたしは「英語学習」をしている人に伝えたいことがいーっぱいあるのですが、
ここ数年はほとんど口にしていません。

(どうしても「学習」は無駄だよという話を具体的に(後述)伝えるしかなくて、
角の立つ言い方になる・・・ そして角を立ててはだめ!としかる人たちがいて、
その人たちの言うことはもっともだと思っている)

その代わり(!)、ほかの人の言を引用して本音の一部を吐露することがあります。
NEOさんはこれまでしばしばその「ほかの人の口」を提供してくれました。
今回もそれで行きます!

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NEOさんとのやりとりの元はこのブログの「語数より冊数?」でした。
冊数を大事にするということはやさしい本をたくさん楽しむということなので・・・

酒井先生、最近ではお会いしませんがちゃんとブログ読んでいますよ。やさしい本をたくさん読んで馴染むのが一番です。 先日も知り合いのネイテイブが私のところの英語をやっていたら海外で困らないというような事を言っていたよと聞きました。そして自分のレッスンが受験英語にはまったくそぐわないという事も実感しています。英語でのワークは分かっても日本式の英語の問題集は解けないという事が出てきて(高校英語の文法)つくづく高校英語に疑問を感じてしまいました。学校英語はどうでもいいという思いの方はすごく伸びるのですが、学校英語もという方は伸びが悪い。学校英語はどうでもいいからうちのやり方でがんがん行くと言う方だけが、結局は学校英語、資格英語が後ろにきて楽に超えています。学校英語、受験英語に多読が良いからという思いがある方は伸びません。私は同じ接し方なんですけど、本人の意識次第なんですね。海外に巣立った生徒さん達からは本当にいいから自信をもってレッスンをしてくださいと言われると英語を使えるようになりたいと本気で思う方にはレッスンを提供せねばと思うようになりました。

中身の濃い意見を一気読みしていただきました。
もう一度引用しながらわたしの意見を交えて解説します。

まず、NEOさんのクラスをやっていれば海外で困らない ということ
その通りだと思います。逆に言うと、「ほかのところでやっている英語(学習)は
海外では使われない」ということだろうと思います。

その通りだと思います。ストレートに言うと、日本で「英語」として教えられている
ものは学校であろうと、ラジオ講座であろうと、塾であろうと、英会話学校であろうと、
日本の「学習現場、学習市場、学習者集団でしか通用しない「人工言語・おままごと・
ごっこ遊び」なのですね。

さて、過熱しないうちに次の点へ・・・

NEOさんは「自分のレッスンが受験英語にはまったくそぐわないという事も実感」と
書いています。それはNEOさんのところで生徒が身につける英語が「自然言語」
だからですね。学校の用意する試験は人工言語の英語なので、そぐわない!

そこで、NEOさんが次に書いているような結果になる・・・

学校英語はどうでもいいという思いの方はすごく伸びるのですが、学校英語もという方は伸びが悪い。学校英語はどうでもいいからうちのやり方でがんがん行く と言う方だけが、結局は学校英語、資格英語が後ろにきて楽に超えています。学校英語、受験英語に多読が良いからという思いがある方は伸びません。

まあ、なんと気持ちよく言い切っていることでしょう!

その通りだと思います。(思いますが、わたし自身はまず多読に関心を持ってもらう
必要があるので、ここまではなかなか言いません。学校英語と受験英語を気に
しつつ多読を始めてもらって、そのうち多読だけになる--それを狙います。

そして最後に・・・

私は同じ接し方なんですけど、本人の意識次第なんですね。

これもわたしは言えない! できない! わたしは本人の意識を変えたい!

だから相手によって接し方を変えます。始めたばかりの人に、どうぞ辞書を引いて
ください、と言うこともよくあります。その代わり、注意深く見守って、少しずつ
辞書から離れるように誘います。

最後の最後にNEOさんへ:
「海外に巣立った人」はAちゃんですか? メールでfacebookのアカウントか
メール・アドレスを知らせてください。いつかお話しした高校生がAちゃんに
いや、Aさんに憧れていて、連絡を取りたがっているのです。

NEOさん、またねー!