多読的鑑賞

Let it go は「ありのままで」か?

ずっと前から気になっていましたが、よい材料が見つかったので、
書いておきます。

たった今観ていた海外ドラマの中で、FBIの捜査官が超能力を持った
女性に「その能力を手放しなさい」と説得する場面で、Let it go. と
二度言いました。

Let it go. は日本語の「行かせてやれ、手放せ、自由にしてやれ」
というような役割で、「あきらめろ」に近いも場合もあるでしょう。
あきらめるものが「夢や理想の自分」であれば「ありのままで」
という日本語と似た使われ方をするかもしれませんが、
土台となる場面は違うと思います。

「ありのままで」には肯定的な響きがあるような気がしますが、
let it go にはむしろ否定的な、寂しいような、冷めた気持ちが
あるのではないだろうか? よくてせいぜいサバサバした気分?

いずれにせよ、let it go はかなりよく出会う決まり文句です。
決まり文句は場面とのつながりが何より大事。
もしみなさんが let it go にどこかで出会ったら、
その場面での使い方を知らせてください。連絡先は例によって・・・

Twitter: @kunisakai
Facebook: 酒井邦秀
メール: tadokuorgあっとまあくgmail.com (NPO多言語多読事務局宛て)
sakaikunihideアトマアクgmail.com (さかい個人宛て)
LINE: さかい@多言語多読 (まだ使い方が分かってません!)

「正しい・正しく」って何だ? パピイさんからの便り・・・

福岡女学院の坂本さんのFacebookページを引用して、

「正しい・正しく」ってなんだ? という記事を書きましたが、
それにピシッとお便りが来たのです。

こういうことはわたしがやらなきゃいけないことだった・・・
わたしの抜けているところを補強してくれるメールが届いて、うれしい!

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Bitesizeってなんだ? わたしの一口大は?

いま、Jacqueline Wilson さんの一口大を探る作業をやっておりますが、
これがなかなか一筋縄では行かない。ことばに関することはなんでもそうです。
息継ぎの場所を探していると、息継ぎはしていないけれどことばを区切っている場所がある、
それをどう処理するか? うーん、ま、とにかく、やっています。成果をお楽しみに・・・?

で、今回はわたし自身のbitesizeがいかに小さいかという話です。
マウスを使いたくないので、海外ドラマを見ながらよくシャドーイングをしています。
で、できるだけ台詞と同じ時間で言い切ってしまいたい。
そこで、わたしが音を落としていないことが非常にはっきりとして、半ば愕然としております。

たとえば、この録音はごく小さなbitesize文ばかりです。

 

この録音のbitesizeを確かめて、それをわたしが「ポンっと一口で言えない」とはいうのは
どういうことか説明します。

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