学校英語を洗い流す

学校英語を洗い流すために・・・ 別れ際の一言 Good-bye篇

Good-bye の目撃情報が集まってきております。
なお、どれも「もう会わない、会えない(かもしれない)」状況ですね。

たとえば・・・ある絵本からは

【Good-bye】めっけ(^^)。SNOW BEARという絵本で、Little Snow Bearが初めて一人で外に出たときに出会ったlittle sealと楽しく遊んで別れる時、”Good-bye”でした♪ pic.twitter.com/RXfoS994c5

この絵本を見せてもらいました。たぶんもう会わないと思われる別れ際でした。
(リンクは効かないようです。)

また・・・

まだありそうだけど取り急ぎ、覚えている範囲でわたしが出会った時系列順に。

1つめ。
ジャック・フロスト パパは雪だるま
http://www.amazon.co.jp/dp/B00006LY0I/tadokuorg-22/
酒井先生もおすすめの映画!(というかおすすめされたので観ました)
これはどこかは言えない!言えないってばー!

これは言えない、言うわけにはいかないのですが、この場面は3人の登場
人物がいて、3人目は Good-bye と言わないのです。
なぜその一言を言わないか・・・ その理由は「言えない!」のです。
観てください!

2つめ。
Just Good Friends (Cambridge English Readers Level 3)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0521775337/tadokuorg-22/
色々あったところで、主人公の女性が、友だち(男)からあきれられて告げられるんだけど、たしか「なんでわたし達の間で Good-bye なんて言うのかしら?」な感じに
ノーテンキに受け止める彼女が印象的。

ほー、なるほど・・・ これは読んでません、わたしは。
こうやっていわゆる「語感」もしくは「語勘」が育っていくのですね!

3つめ。
Sherlock S2E2 (The Reichenbach Fall/ライヘンバッハ・ヒーロー)
Goodbye, John
https://www.youtube.com/watch?v=4W4dHJ31Qyg
屋上にたつシャーロックを見上げ、まさか、まさか嘘だろ?が、確信に変わる瞬間。

というわけで「Good-bye はもう会わない(会えなくなる)ときに使うようにわたしは感じています。」だと思うのです。

じゅんじゅん

最近では最大の Good-bye. ですね。これは大きな Good-bye!
YouTubeで観られるようですが、Sherlock と John の関わり合いを
知らないと分かりにくいかな? あ、そうか、そうじゃないですね。
状況からいって、もっとも納得のいく Good-bye. ですね。
それ以上はとりあえず考えることないんだな。

続報がありますが、それは愛知県から帰ってきてから!

学校英語を洗い流すために・・・ Good-bye はどんな別れ際?

お題が2度も変わって、分かりにくくなりましたね。

(実は今回の最後にはみなさんに資料収集に手を貸していただきたいので、
もう一度お題が変わるようなことになります。)

さて変転の挙げ句、お題はこうなったのでした・・・

あなたが別れ際に Good-bye と言うのはどんな時ですか?

何人かの方が意見を送ってくれました。
簡単にまとめると、どなたも、「そういう時はGood-bye. とは言わない」という
内容でした。

では何と言うかについてはいろいろありましたが、代表的なところでは、

「Thank you.」と言って握手をして別れるのではないかと思います。

「Thank you.」あるいは時間によって「Good day.」や「Good night.」、「Bye, bye」、「See you.」
などがあると思います。「Bye, bye.」は親しい場合は大人でも使いますよね。
「Good bye.」はなんとなく改まった感じであまり使わないのかなと思いました。
でも高級な店なら使うのかもしれません。

初めて来社した取引先の人なのに、はい、さよなら、あなたとはこれっきりよみたいな感じがしてしまう…

Good-byeはいわないと思う~。 I hope to see you soon. Thank you for coming.

graveに土をかけて立ち去るときはgood-bye!電話を切るときはThank you for calling. Bye-bye.

こんな具合でしたが、ま、一言で言うと、Good-bye. は言わないだろうという反応のようです。
わたし自身の感じは

Good-bye はもう会わない(会えなくなる)ときに使うようにわたしは感じています。

と同じです。

けれども、もっと軽い気持ちで使うこともあるはずです。
そこで、みなさんに手伝ってほしいことがあります。

別れ際に使われる決まり文句はどんなものがある?

資料収集をお願いします。
収集が大変になるといけないので、別れ際の決まり文句をそのまま
送って下さってもいいし、もし時間があるなら、

どんな別れ方か (特に Good-bye. の時!)

もっと時間があるなら、

資料は何か (絵本、ペーパーバック、映画、ドラマなど)

を書いてくださると大いに参考になります。
ある程度集まったところでまたこのブログの記事にします。

なお、これは毒リンゴです。英語の読書の手練れでない場合は資料収集は
やめて、先輩たちの収集を楽しみに待ちましょう。

手練れのみなさんにも一言・・・
文法の資料収集よりは害は少ないかもしれませんが、

文章の内容ではないところに関心を向けることで、せっかく呼んでいる本の内容が
つまらなくなったり、何を読んでも別れ際の決まり文句が気になったりという
副作用が顕れる可能性があります。そのような証城が出た場合はただちに
資料収集をやめて素直な読書、映画・ドラマ鑑賞に戻ってください。
You have been warned!

なお、宛先はいつも通り info あっとまく  tadoku.org です。
お手伝いをよろしくお願いします。

(結構おもしろい結果がでるのではないか?)

学校英語を洗い流すために Good-bye は「さようなら」か? 三訂版

「流されないために」常識を疑ったり、
「洗い流すために」常識を疑ったり、
我ながらちょこまかと忙しい新年であります。

さて今回のお題は初出から簡単にして、次のようにします。

「始めて来社した取引先を見送るときに」Good-bye と言うだろうか?

です。

さらに簡単に、次のようにします。

あなたが別れ際に Good-bye と言うのはどんな時ですか?

こんなにころころお題を変えたら答えにくいかな?
ま、いいでしょう。なにしろ・・・

・・・新年発のお題としては奇妙なものですが、学校英語を洗い流すためにには
格好の話題と言えなくもありません。

来週の月曜日にわたしの意見を書きます。

(決して正解というつもりはありませんが、その点を確かめることも
来週みなさんに呼びかけます。ちょっとおもしろそう!)

ところで、記憶のよい人は 「現在形、過去形、未来形」のお題はどうなった?」
と不審にお思いかもしれません。あれは当分引っ込めます。
お題の出し方が第一非常にむずかしい・・・
(文法という代物の不定型さが原因です。)
そしてだれからも反応がない・・・

いつかもっとわかりやすい形でお題にできたら再度登場させます。
このたびについてはご容赦を願います。

学校英語を洗い流すために・・・ 「it = これ」!?

学校英語のしつこさにてついて引用したモーリンさんから、その前に来ていた
メールです。

酒井先生、こんにちは。モーリンです。

it は「それは」ではないで気付いたことをもう1つ書きます。

今まで気にしてなかったのですが、話題になったものを次の文で it で受ける場合
「これは」と訳している場合が多いようです。

たとえば、次のような文です。

The CTRL+X short-cut command can remove the selected data.
It also copy the data into the clipboard.

日本語の場合は時間的に近い場合は「これは」を使うので英語とは感覚的に異なるのかもしれません。

では、「it = これ」?

もちろんそうではありませんが(そしてそれはモーリンさんもわかっている)、
it の役割と「これ・それ・あれ」の役割のちがいを意識していない学校英語では、
「it は「これ」と訳す場合もある」などといってごまかすのでしょうか?

モーリンさん、ありがとう!

マクドナルドの法則 日本語と英語は音の繋がり方がちがう

この話題の一つ前の記事のお題は・・・

1. 日本語で マクドナルド をできるだけ速く言ってください。

2. 英語で McDonald’s をできるだけ速く言ってください。

でした。

出来るだけ速く言おうとすると、おそらくマクドナルドの、
 も  も  も  も  も  も、一つ一つ全部短く、
速く言ったのではありませんか? つまり・・・

ゆっくり言った

  マクドナルド

に対して、

マクドルド

という風に言って全体を速く言ったはずです。
それが日本語の音の繋がり方の特徴だからです。

それに対して、英語の音の繋がり方は日本語と違うので、ゆっくり言うと

  McDonald’s

ですが、速く言うと

McDonald’s

(どうしてもこの記事の中では Don だけを大きく表示することができませんが、
速く言った Don は、ゆっくり言った Don と同じ大きさ(=長さ)だと思ってください。)

日本語は文字をすべて同じ短さにして、全体を速く言います。
これを 音節平等主義 というなら、
英語の特徴は 音節弱肉強食 とでもいいましょうか。
強い音節である Don の長さはどんなに速く言っても変わることはなく、
かわりに前後の音節を犠牲にして極端に短くしたり、消したりして速く言います。

これはとても大きな違いで、わたしたちが英語を聞いて何を言っているかわからない、
英語を言ってなんと言っているか分かってもらえない、そのいちばん大きな原因だと
わたしは考えています。

日本語の音節平等主義をそのまま英語に持ち込んだ学校英語がどんな風に
現実の英語と離れているか、そのためにわたしの聞く・話すにどんな影響が
あらわれているか、引き続き考えていきましょう。