この話題の一つ前の記事のお題は・・・
1. 日本語で マクドナルド をできるだけ速く言ってください。
2. 英語で McDonald’s をできるだけ速く言ってください。
でした。
出来るだけ速く言おうとすると、おそらくマクドナルドの、
マ も ク も ド も ナ も ル も ド も、一つ一つ全部短く、
速く言ったのではありませんか? つまり・・・
ゆっくり言った
マクドナルド
に対して、
マクドルド
という風に言って全体を速く言ったはずです。
それが日本語の音の繋がり方の特徴だからです。
それに対して、英語の音の繋がり方は日本語と違うので、ゆっくり言うと
McDonald’s
ですが、速く言うと
McDonald’s
(どうしてもこの記事の中では Don だけを大きく表示することができませんが、
速く言った Don は、ゆっくり言った Don と同じ大きさ(=長さ)だと思ってください。)
日本語は文字をすべて同じ短さにして、全体を速く言います。
これを 音節平等主義 というなら、
英語の特徴は 音節弱肉強食 とでもいいましょうか。
強い音節である Don の長さはどんなに速く言っても変わることはなく、
かわりに前後の音節を犠牲にして極端に短くしたり、消したりして速く言います。
これはとても大きな違いで、わたしたちが英語を聞いて何を言っているかわからない、
英語を言ってなんと言っているか分かってもらえない、そのいちばん大きな原因だと
わたしは考えています。
日本語の音節平等主義をそのまま英語に持ち込んだ学校英語がどんな風に
現実の英語と離れているか、そのためにわたしの聞く・話すにどんな影響が
あらわれているか、引き続き考えていきましょう。