流されないために T さんからお便り

2013年4月28日
カテゴリ : 多読亭日乗

なんのことか分かりにくい、単なるメモみたいな前便にメッセージをいただきました。

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昨日のブログ”流されないために”読みました。戦後行われてきた、横並び教育、出る杭は打たれるぞという教育は、思うにものすごく功を奏していますよね。今彼等はそうして実った形のそろった国民をいともやすやすと収穫にかかっている。そんな気がしてやみません。

何か違うことを言えば、すれば、考えればはじかれる。長いものにまかれろという雰囲気が学校を卒業した後もず~~っと蔓延しているんです。それは彼等にとってどれほどやりたいことをやりやすい環境にしていることか。

このまま流されてしまったらどんなことになってしまうのか。もっと深く考えたいところです。。

戦後行われてきた教育の目的は、Tさんの指摘するように、産業と経済のために「質のそろった人材」を作るためだったと思います。特に良い材料も、特に悪い材料も大量生産には邪魔になるのでしょうね。真ん中あたりで質がそろっていることがいちばん大事だったのでしょう。

その方針が功を奏して欧米を手本に同じようなものを質を良くして生産することにかけては大成功だった・・・ けれども「横並び、均質、大量」を旨とする教育は韓国や中国に抜かれてしまった。

それなのに、かつて大量の均質人材でもうかった時に味わった「いい思い」が忘れられず、過ぎ去った時を復活させたいのでしょうね。あの時代と同じ土建国家を目指しているようです。ダムをいくつ作ろうが、高速道路をどれだけ延長しようが、新しいものは生まれないと思われるのに。

いま大切にしなければいけないのは、(産業や経済のためにも)真ん中の「人材」ではなく、真ん中を外れた人たちの好奇心と想像力ではないだろうか?

多読・tadokuはいつまでも「外れた人たち」の集まりでいたいと考えています。

T さん、いつも、ありがとう!