高度にお勉強な(別の)二人
2009年8月 5日
カテゴリ : 多読亭日乗
タグ: 多読は理屈じゃない
きょうの多読サークルはいつもにもまして賑やかでした。
その中でお勉強な二人について覚え書きを・・・
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お一人は「三鷹市民大学ネットワーク」という講座で今年の1月から3月まで10週間、
毎週90分わたしの支援を受けたKさんです。
(この講座は8人の人が受講しましたが、実にすばらしい人たちです。
いつかもう少しくわしく報告します。)
とても意欲のある、目的のはっきりした人でしたが、きわめて理知的な、何事も頭で
納得しないと先へ進めないという姿勢でした。
そこで、ほかの人たちはみなさん10週間で独り立ちして(それが講座の目的でした)
自分で本も選ぶようになったのに(すごいでしょ!? )この人はどうしても
わたしの説明と指示を受けたがったのです。
3ヶ月ほど前にわたしは「それでは講座の目的と違う!」といって、厳しく注意し
ました。Kさんはそれからふっつりと姿を見せなくなりました・・・
わたしはしまった言い過ぎたかなあと悔やんでいましたが、きょう久しぶりに現れて、
いきなり「先生、二つクレームがあります!」と3ヶ月前までそのままの勢いでわたし
に食ってかかりました。
わたしはKさんが再び来てくれてうれしくてにかにかしていましたが、
Kさんは真剣そのもの。わたしが書いた「どうして英語が使えない?」と
「快読100万語!」を振りかざして、「どうして最初にこの2冊を読めと言ってくれ
なかったんですか?」と・・・
手前味噌ではなく本当にそう言ったのです、Kさんは。
そしてこう付け加えたのです--「2ヶ月間、英語の本はまったく読まずに、
苦しみ抜きました。せんせいの言っていることはどうもいい加減で納得でき
なかったけれど、この2冊を読んで深いことを考えているのだと思った」と・・・
そして最後に、「この2冊を読まずに多読をはじめたので、5ヶ月を無駄に
しました」・・・ 喜んでいいのか、悲しんでいいのか?
わたしはあわてて、ここで理屈より楽しむことの方が大事とわかれば
最初の5ヶ月分はそっくりプラスに転じますよ、などと言いましたが・・・
おもしろかったのはもう一人の「お勉強な人」Oさんに対して、Kさんは
「わからなくてもいいのよ、楽しめば」などと主客転倒なことを熱心に説いて
いたことです。
Kさん、Oさんは手強いよ。
きょうはもうわたしも困り果てて、「Oさん、多読はやめて英語学習に絞ったら」
などと音を上げたほど・・・ これから一緒にOさんに立ち向かっていきましょう。
それにしても、Kさん、おかえり! Happy reading! わたしもhappyだったよ!!