多読的鑑賞

Tadoku 新サイト: Q&A 【初級編】 「わからない」シリーズ! その③

Q: わからないところはどのくらい飛ばして読んでもいいのでしょうか?

Tadoku の天球を宇宙から見ると、三つの大きな柱に支えられています。
ちょうどギリシャ神話の天球を支える三本の柱のようです。

大きく出たものですが、
「Tadoku三原則」、「大量のとっつきやすい素材」、「仲間」
はそれくらい大きな存在だという喩えだと受け取ってください。
その三原則の中でもいちばん大事な二番目が今回の新サイトで更新されました・・・

そうなんです。多読三原則として2002年に提案以来ずっと

三つ並べて紹介してきましたが、かつてSSSの掲示板で杏樹さんが喝破したように、二番目がいちばん大事なのです。

一番目「辞書は捨てる」も、三番目「合わないと思ったら投げる」も、
実は二番目の言い換えにすぎないと言えます。
「わからないところは飛ばす」は多読の極意?

でも、さすが極意ですね。なかなかわかりにくい。
そこでこれまでにないほど読みやすく紹介して、
そこへ飛ばし読み体験談をくっつけた--その心は・・・

A: 読んでいて「おもしろい」と感じている限りは、どれだけ飛ばしても構いません。

これでもそうわかりやすくかどうか・・・ そこで、体験談をどうぞ!

Tadoku新サイト: 「字幕なし多観」の入り口が壮観!

きのう「Tadoku は字幕なし多観から始まる」と書きました。
きょう紹介するページは「字幕なし多観」を始める入り口一覧です。

Tadoku は「をさなごのやうに」ことばを獲得する道だとすると、
その道の入り口は こども向けアニメをたっぷり ということはわかりやすい。
でも、いったいどのアニメを? そこで、

こども向けアニメのページ 

には「厳選12選」、「人気18選」、
「おすすめ34選」と、全部で64本も並べてあって、
それぞれ多読仲間の簡単な解説がついています。

(64作は、新サイト制作委員会が90本のアニメを候補として見つけてきて、
多読仲間に観てもらって選びました。各解説の最後に名前のある人たちです。
この選び方も「Tadoku の三本柱」の ③仲間といっしょに そのまま!)

解説を頼りに一つずつ観ていって、好きなアニメが見つかったら
飽きるまで YouTube で楽しみましょう。
たとえばわたしの好きな Peppa Pig なら冒頭の I’m Peppa Pig.
And this is my brother George. はすぐに耳につくでしょう。
George が言えるただ一つことば Dinosaur! もすぐに言えるようになります。

このページもとてもよく考えて作られています。
こども向けアニメはどうしてもいやだ、という人はどうするか?
このページの真ん中あたりに大人向けの映画やドラマで字幕なし多観を
楽しむようになった人たちの体験談へのリンクがあります。
きのうも紹介した「体験者の声」 です。
もし「こども向けアニメ」と「好きな映画やドラマ」を並行して
字幕なしで楽しめたら、音声英語への距離はぐっと縮まる・・・

入り口はいろいろですが、どなた様も Happy viewing!

Tadoku新サイト:新ページ Tadoku の日本橋? 字幕なし多観はここから!

実は「字幕なし多観」がこのページから始まるだけではありません。
ひょっとすると Tadoku がここから始まって、数年後には
「読めないけど聞ける」、「書けないけど話せる」人たちが出てくるかもしれません。

多読にとっては GR つまり段階別読みものが入り口でした。
Tadoku にとってはこのページから始まる字幕なし多観が入り口になるかもしれません。

http://tadoku.org/english/watching-videos-without-subtitles/

とても読みやすくわかりやすいのに内容が豊富で、しかも深い。
だからこのページを見て「字幕なし多観」を始めて、
何度もこのページに戻って次の一歩を踏み出すーーそれほどのできです。

同じような形容を何度もしていますが、
全体にそうなのでどうしても繰り返してしまう。
とはいうものの、今回のこのページは見事です。
内輪誉めですが、すばらしい。

わかりやすい導入部から、字幕なし多観を楽しんでいる人の声へ
そして自分に合った入り方を見つけられる4種類の始め方
最後に「字幕なし多観」を気楽にはじめて楽しく続けるための Tips!
何カ所も引用したいところがありますが、
それはまずみなさんに一度目を通してもらってからにしましょう。
くわしくはいずれ・・・

さあ、ここが Tadoku の世界の入り口だ!

多読で受験! 常識をひっくり返すのは気持ちがいい・・・

いくら口を酸っぱくして言っても、頭の固い人には通じないのですが、
頭は固くないけれど、まだ納得していない人には
こんな実例もいいかも知れない。

今回は学校で必ず耳にする「勘で答えちゃだめ、ちゃんと考えて答えて!」
という常識をひっくり返すことにします。

で、多読・Tadokuの非常識は・・・

「試験は考えて答えてはいけない。勘で解く!」

です。それがとてもよくわかる報告がありました・・・

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おとながこどもに返るとき・・・ Peppa Pig で可能になる?

わたしは「をさなごのやうに」を旗印にしていますが、
もちろん簡単なことではありません。

ところが二度続けて、大府市と稲城市でおとなが何の苦もなく
英語の音を口にするのを観ました。
どちらもワークショップで Peppa Pig を観ていたときです。

(みなさんもすぐにも観ることができます。
YouTube で Peppa Pig New Shoes を検索してください。)

それで、大府市では、一度目にそのまま観てもらいました。
みなさん、楽しそう。なにしろ話がわかりやすい!
音声がなくてもわかるのですが、
「shoes と boots が聞こえれば十分楽しめますね」というと
みなさんうなずいてくださった。そこですかさず、
「それではもう一回観ましょう。で、shoes が聞こえたら
「シューズ」と、boots が聞こえたら「ブーツ」と叫んでください。」
とシャドーイングの導入をしました。

すると、なんと50代と思われる男性が sh のところで見事に唇を
丸めて突き出して shoes と繰り返しているではありませんか。
さっそく前に出てきもらって、繰り返してもらいました。

その男性がいちばん派手に唇を突き出していましたが、
ほかにも唇が前に出ている人がいた!
そしてきのう、東京の稲城市立中央図書館で同じPeppa Pigを観て、
シャドーイングの導入をしたところ、
またしても何人も唇を突き出している人がいた!

教訓2点:

*「発音」なんてことを気にすることはないんだ!
やっぱりそうですね。発音なんて習っていない人が聞いたまま
繰り返せば、音の特徴をそのまま再現できる--逆に言うと、
発音を習った人は素直に再現できない場合がある・・・

*「発音」を習っていない(と思われる)人が素直に再現できたのは、
発音を気にしていなかったからではないか?
わたしはそっくり真似しましょうとは、言わなかった。
繰り返してもらったのは、sh の音を身につけるためではなくて、
セリフを全部わかる必要はないんですよ、と強調するためだった。

多読・Tadokuではいつもこういうことが起きますーー
目的としたこと以外のことが達成される。
多読・Tadokuのパラドックスの一つではないだろうか?
「多読・Tadokuの成果は(ほとんど)いつも想定外!」

この手をもう少し練って、カタカナ英語・学校英語・極端形の音から
するっと抜け出す道を探そうと考えています。
(音に注目せずに音を獲得する!?)

追記
一つ思いついた。
shoes の次には new shoes、red shoes をやってみたかった。
そうやって、聞こえたところを繰り返すと、
(本当に)少しずつ繰り返せる部分が増えるのではないか?

たとえば全5分のPeppa Pig New Shoes だったら
聞こえてきた音を繰り返しながら観ることを何回やったら、
どのくらい英語の特徴が出るのか? 聞こえるようになるのか?

でも、繰り返せる部分を増やすために何回も観るのは楽しいのか?