をさなごのやうに

Unlearn の大切さ、むずかしさ -- 「常識」を疑うこと

きのうの記事の続きです。
岡山県立図書館に向かう新幹線の中で書いています。

きのうNPO多言語多読の講座卒業生と話していて、
おとなでも頭を使わずに耳と口を直結すると外国語らしい音を出すのは
簡単だというエピソードを思い出したのです。
くわしいことは「おとながこどもに返るとき」の記事 を見てください。

この記事の「考えるな、感じろ!」という無茶な要求について
考え始めて、あらためて unlearn の大切さ、切なさを念うのです・・・

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発音練習とシャドーイング 多読的禅問答?

きょうある講座卒業生がおもしろいことを言っていました。

「シャドーイングはやってみないと分からない」

ううう・・・ そう言われてしまうと辛い面も・・・
でも多読もそうだった。やってみなきゃわからないって、みんな言ってた。
それを乗り越えてきたんだからシャドーイングだってね!

ということは「やってみる」道をつけなきゃいけない。
多読のときは「とにかく3ヶ月多読しましょう。それで合わないと思ったら
やめて結構です」なんて言ってましたね。その伝で、だれでもふっと
始められる気軽な入り口を見つけましょう。3ヶ月? 5分? ゆっくり素材?

この人はもう一つおもしろいことを言ってました。

「話すときに内容を考えて、文法を考えて、音を考えてなんて、無理!」

言い得て妙ですね。発音練習は実用にはならない

多読・Tadokuを通じてわたしが了解したことの一つは

「下手な考え休むに似たり」

あ、もうこういうことわざは誰も知らないかな?
つまり、頭は使うな、感覚で行け ってことですね、多読・Tadokuに関しては・・・

ディクテーションが無意味なら、なぜ人気があるのだろう? お勉強、部活、組み体操・・・

無意味なのに人気があるのはなぜ?
ディクテーションの人気は絶大です。
音声獲得の最終兵器とばかり、真面目な人ほどのめり込みます。
(わたしもそうだった!)

ディクテーションで変化を実感する人はどのくらいいるのでしょう?
最初に書いたように、わたしも、わたしの学生も、1年間(40週?)
毎週何時間もディクテーションをやったけれど、成果は感じなかった。

それがディクテーションの実際の姿だとすると、
世の中のディクテーション人気は一考に値すると思われます。
そして愚考の結果、実は日本にはびこる重篤な病につながっている
可能性が・・・

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多読で何が変わる? おおぶの集まり

愛知県大府市のおおぶ文化交流の杜図書館では、
毎月「英語の本を読み隊」という多読サークルが開かれています。
毎回20人の人が参加というめずらしい集まりなのですが、
10月17日の集まりでは、世話役のカイさんが熱く語ったようです。

その内容にわたしはいたく感服したのです。
上のリンクをクリックすると、カイさんがどんな英語を獲得したか、よく分かります。
日本語訳に不満を述べています。そこまで行くのですね、多読は。多読と学校英語が大きく違うのはこういうところなんですね。

1月のある日、わたしも「おおぶ英語の本を読み隊」に参加します。時間が合えばぜひ!