留学と同じ効果は望めるか? 神戸学院大学図書館の「図書館留学」に期待!

これはまだ芽を出したばかりの仮説ですから、
立派な木に育つにはたくさんの例を見つけなければいけませんが・・・

神戸学院大学図書館の「図書館留学」はただ人を引き付けるための
宣伝文句にとどまらない可能性があります。
リンクをクリックしてください。たくさん吸収して、どんどん語るために・・・

*Tadokuで外国語を身に着けるために必要な素材があり、
(絵本、CD、DVD、インターネットなど)
*吸収した外国語を使って自分を表現する機会が用意されています。

ことばの氷山を使って説明すると、文字だけの読書ではなく、
音、気持ち、場面、物語、世界の全部が図書館で体験できることになります。

ここで仮説です。(恐る恐る

*ことばの氷山で言えば文字だけの本を読む、よりも、
*ことばを成立させているすべての要素をまるごと吸収する、ことで、
図書館留学は実際に海外に滞在することに迫る成果が得られるかもしれません。

ここからきわめて大胆な、けれどもわたしがこれから一生懸命追究しようと
している仮説を紹介します。

*豊田高専の図書館長で、NPO多言語多読の理事である西澤さんによると、
豊田高専では300万語読んだ学生はTOEICの点数の伸びが
1年間留学した学生と同じくらいだという結果が出ているそうです。

*TOEICの点数でおおざっぱに比べると、
電気通信大学の例では、絵本ばかり10数万語程度読んだ学生が300点上昇。
(本人による詳しい報告は
http://tadoku.org/sakai-note/archives/2009/06/30_0058.html)

電通大の学生たちの例から考えると、絵本はTOEICの点数に非常に大きな
貢献をするようです。

この点は豊田高専の学生たちがどんな本を読んでいるかを確かめなければ
たしかなことは言えません。それが仮説立証への次のステップかな?
ずいぶん雑な議論ですが。

図書館多読にわたしが期待するのは、絵本だけでなく、音も提供され、
実際に会話として使う場も用意されている--この場合にはいったい
どのくらいの早さで外国が吸収されるのか?
また、学校英語の影響はどのくらいの大きさなのか?
(プラスの場合も、マイナスの場合もあるに違いありません。)
例が少ないけれど、ことばの氷山仮説を大学の中で実験できる場として
神戸学院大学図書館には大変な関心を持っています。

第2回「おおぶで多読」報告!

今年は本当に各地で多読サークルが芽生えました。
中でも生まれたばかりの「おおぶ文化交流の杜図書館」の元気な声を届けます!

報告は古くからのTadoku友だち、カイさん。
「おおぶで多読」の幹事です。人柄そのままの文章を楽しんでください!

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世田谷区でも! 人間国宝が続々・・・

いよいよ年の瀬も押し詰まって顧みると、2016年は世界的にいいことは
なかった。大きな黒い変化が世界で頭をもたげた年と言われそうです、
おそらく何十年かのちには。

一方で多読・Tadokuでは昨年から今年にかけて各地の多読サークルが
活躍を始めたとも言えるだろうと思います。その一つ、世田谷区では
三つの多読サークルがうまく行っています。

先日粕谷地区のサークルの人たち何人かとお話ししました。
そのうちの最年長で現在76歳の Iさんの感想を紹介します。
一言でいうと、これまでの人間国宝お二人が例外ではなくなって
きたかもしれないという、うれしい感想です!

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第3回「図書館多読への招待」シンポジウム報告! @多治見図書館!!

正式な報告がNPO多言語多読のサイトに上がりました。
午前中については名古屋のTadokuなかま、AMINOさんが報告してくれました。

http://tadoku.org/blog/blog/2016/12/11/4230

午後の実践報告とポスター発表については、
米澤さん(NPO多言語多読の理事、都立府中東高校司書)が報告してくれました。

http://tadoku.org/blog/blog/2016/12/13/4245充実した一日だったことが写真からもわかります。
特に「多治見多読を楽しむ会」の報告とポスター発表!
写真からみなさんの和やかなうちにも真剣な様子が伝わってきます。

全体として図書館多読が大きく前進したような印象でした。
シンポジウムを共催してくださった多治見図書館のみなさんと、
身内ながら西澤さん(NPO多言語多読の理事、豊田高専図書館長)の
ご尽力にあらためて感謝します。

そしてさまざまな形で集まりを充実したものにしてくださった
参加各図書館のみなさんに大きな感謝を捧げます。
そして、Last but not by any means the least, われらがTadokuともだちにも!

来年の第4回は11月12日に東京都立多摩図書館で開かれます。
東海地域の勢いについていけるようにがんばります。