鳥取残念・・・!

いや、もちろん今までにも今回(17日)の鳥取講演会に近い
ことはあったのです。わたしが2時間遅れたとか(合宿所だったので、
待っていてくださった)、駅を一つ間違えてうろうろしたとか、
大学の会議では3月のある日に会議室に行ったらだれもいなくて、
係の人に聞いたら「2月でした」と冷たく言われたとか・・・

でも、今回は大雪のせいでした。わたしは非の打ち所のない行動を
取ったのです。(普段の心がけはどうだと言われたら返せないけど)
ちゃんと予定通り羽田空港に着いて、朝ご飯を軽く食べて、
さあ、と待っていたら9時35分発が11時10分発になり、
出発前に、近くの空港に緊急着陸になるかもしれないし、
羽田に戻ってくるかもしれない、と警告がありました。

離陸後ほどなく鳥取空港上空に達し、天候の好転を待ってぐるぐる
ぐるぐるぐるぐるぐるぐる旋回に次ぐ旋回・・・
で、ついに大阪伊丹空港に向かうと機長からアナウンス。
あああ・・・ わたしはそのまま新幹線で東京へ・・・

いま鳥取県立図書館の係の人から新たな日程の提案を待っている
ところです。
今までにない講演会+ワークショップになるはずだったので、
待ち遠しい・・・ Kさん、なんとか見つけてください!
natubonbonさん、Twitterで見守ってくれて、ありがとう!

多読的シャドーイング・セミナーの報告です!

多読的シャドーイングは従来のシャドーイングとは
まったく違います。例によって、学習法の常識を
ことごとく破る「非常識」な方法です。

たくさんの人に「ああ、そういうことね!」と思ってもらうには
相当時間がかかることでしょう。納得の第一歩として、
前回のセミナーの様子をのぞいてください。
参加したみなさんのアンケートをとくにじっくり!

11月5日(日) 英語多読特別セミナー「多読的シャドーイング入門」報告!

メモ:日本語と英語の声の出し方について Kさんの感想

Kさんは日本生まれの韓国語話者です。

https://tadoku.org/blog/sakai-note/2017/12/08/4125

これを読んで、韓国語の発音の仕方についても、思いを巡らせた。
日本語が母語なので、韓国語は後から身に着けた言語だけど、
韓国生まれ、育ちの人が出せる音域?みたいなものが、
私たちのしゃべる韓国語から発せられる音域とは違うという話を、昔聞いた。10年以上も前に。

その後、劇薬シャドーイングという、日本語の発音の影響を受けた英語の発音の仕方をすすぎ流し、英語の音を純粋にインストールする(と、私は思っています。)ことを知った時、あ、韓国生まれ&育ちにしか出せない、音域に私も近づけるかも?と何となく思いました。さて、英語ですが。欧米人の胸板が日本人にくらべて厚い?というようなことを、どこかで聞いたことがありました。

二つ目の段落の最初の文はその通りです。
劇薬シャドーイングはすすぎ洗い!
すすぎ洗いしてから英語の音をシャドーイングして吸収します。

そして胸板の厚さという話--たしかに聞きますね。
でも一方で体つきの違いが関係しないかもしれない点もあります。
日本列島の日本人と変わらない体型の、たとえばJapanese American が
日本語母語話者とはまったくちがう発声で英語独特の音を出しますね。

発声の仕方の違いも言語学の授業時にききました。だから、発声の仕方がかなり違うのだけど・・・劇薬シャドーイングで発音のクセをすすぎ洗いして、英語の早いのを、英語のゆっくりのなどを、気ままにシャドーイングしていきました。そしたら、シャドーイングについていくときに生まれる、口が追いつかないという、「口が忙しい」感じが減ったのですが、このブログを読んで、確かに、私は、体の奥から声をだすようになってきた体感があります。そうじゃないと、なんか、喋りにくいんですよね!韓国語も同じです、口先だけでしゃべっていると、ちょっとなんとなく???なのですが、ドラマなんかを真似て喋ったりしていると、それっぽい発音に近づきます。大変、興味深いです。

ほー、韓国語でもおなかから声を出すのですね。
日本語はたいてい喉くらいから声を出している感じですね。
それはそれで日本語の特徴なんだろうけれど、その発声では
出ない音が英語や韓国語にはあるのかもしれません。
わたしのこれからの研究課題です。

私と同じように日本生まれの韓国人で、現在は韓国在住なのですが、仕事上、発音が良くないことが大変不利だそうです。こちらが優位な立場ならまだしも、そうじゃない場合は、交渉などの場合に不利だなと感じるという話を聞かされました。発音やイントネーションよりも、話すこと。そういう話も過去に聞きましたが、私は発音やイントネーションはパッケージ力でもあるので、大切って思います。パッケージ力(外見、話し方、立ち居振る舞い)は、心無い人の前では、自分を守る鎧になると思います。話しが脱線しましたが、シャドーイングは奥が深いです。

外国語を話せる場合に単純化すると、三つの段階を経るような気がしますね。

① 話すだけで褒められる
おもに観光旅行先で? 要するに期待されていない!

② 困ったもんだの力だけど、内容があるので許される
仕事で使う場合。ただしやりとりに時間がかかると、
あきらめて放り出される可能性あり。
時間はかかっても内容が相手に必要な場合は我慢してもらえる。

③ 内容だけでなく、自然さを求められる
Kさんの挙げている「不利」な場合はこれでしょうか。
内容は同じ程度なら、やりとりに気を遣わないで済む方が有利になる?
これをカバーするのがKさんの言う「パッケージ力」なのかな?
話す場合の最後の段階ではないだろうか?
酒の席で相手の文化を弁えた付き合い方ができる、とか
けんか別れになったあとの処理の仕方が相手の文化にふさわしいとか、
いくらでもあるでしょうね。

一つだけ思い出した!
電気通信大学の同僚で、アメリカの永住権をとった人がいました。
その人が裁判所でもめたあと永住権をもらえる裁決が出ると、
それまで反対の論を張っていた検事かな、弁護士かな、役人かな?
わかりませんが、Congratulations. と言って握手を求めてきたそうです。
そのことにびっくりしたと同僚は言っていましたね。

こういうのがパッケージ力かな?
ことばの氷山で言うと、海面下の部分?
ひょっとすると「なりきりシャドーイング」でパッケージ力も高まる?

Kさん、ありがとう!

英仏伊葡独蘭語なんかは全部方言だ!

よくヨーロッパには何カ国語もしゃべれる!という人がいて、
ぼくらはついつい弱気になるのですが、実際はヨーロッパの
ことばなんてみんな方言みたいなもので、ちょちょっと頭を
切り替えれば話せて当たり前なのです!!

二つの例を・・・

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極く私的なメモ Endeavour S3E1 “Ride” について 続

Endeavour という英国 Oxford が部隊のITVの刑事ドラマについて
ここ で書きました。そのときシリーズ3のエピソード1 “Ride” という回が
Scott FitzgeraldのThe Great Gatsby へのオマージュ(賛辞)で、
どれほど似ているか、もう一度詳しく観て書きますと約束しました。

ところがあまりに似ていて、一つ一つ書くのが大変!
半分までも行かない途中までの類似点を「続き」に並べて終わりにします。
The Great Gatsby の好きな人はぜひ英国から Endeavour のDVDを
取り寄せて、「おお、英国にもこんなに強烈なファンがいるのか!」と
感嘆されるとよいかと。

なお、以下のリストは The Great Gatsby を読んだ人でないと
なんにも面白くないかもしれません・・・

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