やはり字幕なしで映画やドラマやアニメを楽しんでいる人はあちこちにいる
と見えて、きょうも報告がありました。
実に示唆的なので、字幕なしに関する部分をそのまま引用します。
字幕なし多観が楽しく続けられるかどうかは
どれだけ(言葉がわからなくても)登場人物の気持ちを想像し共感できるか
それと
お気に入りの(または気になる)登場人物がいるか
にかかっているように思います。
この登場人物(キャラクター)というのが
見続けるのに
けっこう大事なんじゃないか、と思っています。
これが面白ければ、それだけで目が離せなくなって
ストーリーさえわからなくても見続けてしまうのが
人間の特性かもしれません。
私の姪は2才くらいから「相棒」が大好きでしたし
娘も3才のとき「渡る世間は鬼ばかり」の
再放送にはまっていました。
息子の友だちは2才の頃、まだ片言のときに
「はぐれ刑事純情派」が大好きで
藤田まこと演じる主人公が出ると
「ハグレ、ハグレ」と興奮して見入っていました。
2歳や3歳のこどももドラマの世界や物語に惹かれるのでしょうか?
おそらく惹かれるのでしょうね。
彼らが殺人や鑑識結果や店の経営や嫁姑問題などが
わかっていたわけではないけれど、
1時間ちかくずっと鑑賞していられたというのは
お気に入りの人物が笑ったり困ったりののしりあったりすると
もう目が離せなくなってしまったからだと思います。
危険な目に合うと自分もドキドキしていたみたいです。
(ちなみに、これら国民的ドラマを酒井先生は
知らない可能性がかなり高いと推測します・笑)
それにしても2歳の頃に、藤田まことの威力が分かる?!
わたしたちは世界について、歴史について、人間について、とんでもない
理解力や吸収力を持っているのでしょうね。
まだだれもどれほど広く深く高いのか、知らないのでしょうけれど。
私も昨年の秋から思うところあって多観を始め
12月にメリッサさんとお会いしてからは
ますます字幕なし中心になりました。
連続ドラマなら、登場人物になじんできて
その人の癖とか習慣とか性格がわかってくると
その回のストーリーが大した話でなくても
キャラクターの魅力で楽しめます。
あの世界的な、近頃また現代に現れた探偵さんも
頭脳明晰だけどコカイン中毒だったりするキャラ、
口ぐせ、決め台詞、あの挿絵の造形(帽子、コート、パイプ)
がストーリー以上に人々をひきつけるものだから人気者なのでしょう。
機関車トーマスだって汽車なのに
それぞれの性格や癖がはっきりしているのを
子どもたちはちゃんと見分けています。
そういえば、魅力的なキャラクターのいないヒット作はないような?
今回、先生のブログで
受講生のBさんのDesperate Housewives のメモと
パピイさんのコメントを興味深く拝見しました。
私もこのドラマにはまったことがあるので
なおさら、なるほどと思ったのかもしれません。
10%しかわからない、というのは話されている英語のことでしょうが
このドラマを最初から見ていれば
登場人物設定と展開が、たぶん英語が全くわからない方でも
わかると思います。
それぞれがどうなっていくのか、次々新しい人も出てくるので
興味が尽きることもないし
わからない部分があっても、どうなっていくのか楽しめるはずです。
それと、このキャラクターへの思い入れ、共感、というのと
例のGRの弊害の話は実は関係があると思っていますので
そのうちお話ししますね。
場面と展開と表情と声音(言っていることの「理解度」ではないです)について
パピイさんと同じ感想と言っていいのでしょうね。
さらに長くなってしまいそうですので
劇薬?多観についてもまた次回に。
私、20年以上前は何も考えず平気でやっていました。
知らない土地の映画館に入って知らない言葉の映画を見るのが楽しかったです。
香港で広東語の映画を見るとか。
ひとつヒントになりそうなのは、NPOにもあるピングーです。
次回を 非 常 に 楽しみにしています!
それから、段階別読み物(GR)の弊害についても、ぜひ意見を聞かせてください。
わたしは実は1年半くらい前からその話題についてブログに下書きを貯めています。
それで、実はまもなくそれを記事として公開しようと考えていたのです。
ご意見を楽しみにしています!
追記
字幕なし多観のよさと、GRの弊害は同じコインの裏表だと、わたしは考えています。
その意味でも、この人の次回の報告は楽しみです。