多読のパラドックス

2017年3月12日(日) 第5回多読祭り報告! 

こういう報告もあるのですねえ・・・
Owlyさんの報告が率直・ストレート・素直です!
報告って「客観的報告」をめざすものだとばかり思っていましたが、
Owlyさんは自分の受け取り方、考え、感想、意見をどんどん入れている!
祭りの進み具合も、会場の雰囲気も、それが参加者(代表=Owlyさん)に
どう見えたかがパシッと伝わってくる。爽やかです。脱帽・・・

写真も実に楽しそう。多読祭りの全体の雰囲気を察することができます。

(最初の写真でわたしが胸にべたべたつけているのは自分は何に興味があるかを示すラベル。)

一枚一枚じっくり見てください。

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ところで、たくさんの写真の中で「head=頭」ではないを証明する絵本の写真は

ぜひ拡大してください。Owlyさんの説明もいっしょに読むと 「head=頭」と信じて
いた人は目からうろこがぽろり。

「head=頭」ではないと言い続けてきましたが、実はわたし自身この写真には絶句・・・
うー、ここまでとは・・・
分かっていたようで、分かっていなかった」感が・・・ ううう・・・
Owlyさん、ありがとう!

2017年3月12日(日) 第5回多読祭り報告!

Bitesize Writing: 4月1日から新しいトピックが始まるよ!

Bitesize Writing を始めている人から提案をいただきました。

多読では文法にはふれないんだから、Bitesize Writingと英作文ライティング?の違いを言うよりも、しばらくは、書く環境が増えたほうが(例えば、多読ではいくつかの掲示板があったように)いいな、とおもったんですけど、そんなに書くひとが増えるか分からないし

英作文ライティングのことは unlearn のために知っておかなきゃならないと、
わたしは考えています。ですからこれからも 英作文ライティング の奇妙さは
訴え続けます。いつかは「なるほどそういうのが英作文ライティングね!」と
言ってもらえるようにがんばります。

それはそれとして、として、後半です、わたしが大事な提案と受け取ったのは・・・

「書く環境が増えたほうがいいな」

という部分。すでにある二つのトピックは順調すぎてこわいほど。
けれども書いている人は多読もTadokuもかなりやってきた強者ばかり。
「まだ英語なんか書いたことがない」
という人たちにも気楽に「書く環境を用意したい」と考えていたので、
上の提案は時宜に適っていました。

どういう環境が増えるかは、4月1日のお楽しみ!
きっとみなさん、びっくりすると思う。

(昔 3月31日の London Times にエイプリルフールを逆手にとった2面広告が
出たことがあった・・・ 読みでもあったけど、おもしろかった!)

Tadoku 研究心覚え

まったくの覚え書きです。今後研究を続けるための。

*unlearn と learn :この二つをどうも常に意識しなければならないらしい?
学校英語はまずまちがいなく英語獲得の邪魔をしている。
それをunlearnしなければならないが、その過程はそのままlearnの過程になりうる?

*やさしい と 楽しい は矛盾する?
これはつい最近、Tadokuなかまから出た意見から生まれてきた新発見。

もっと早く気がつくべきだった。
「やさしい」場合には「読めたうれしさ」と「楽しい」が一つになってしまう。
その二つが分離するのに15年?

Bitesize Writing: だれもがすなるという「英作文ライティング」について

Bitesize Writing のフォーラムについて、大事な点を指摘するメールが届きました。

「英作文ライティング」を意識させてしまっていいのだろうか、と。
いくつも大事なことを含んでいるので、うまくまとまらないかもしれませんが、
今後考えなければならない課題としてメモを残しておきます。

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多読から Tadoku へ! その先へ? 多読をテーマに論文を書く人たちに・・・

SSS(ググってください)で多読を世の中に伝えはじめて、
数年たったころ、わたしは「多読には博士論文が10本分のテーマがある」と
言ったことを覚えています。

多読のことをわかっていなかったのですね。まったく浅慮でした。
いまは1000本でもカバーできないと考えています。
というより、人間がことばを獲得し続けるかぎり
多読・Tadokuの話題は研究が続くと考えるようになりました。

(そうなると多読・Tadokuという名前では不十分になってしまう!
Natural Approach か? 「言語獲得」では広がりすぎるし・・・)

そこへ、3月5日の「日本語多読読み物出版10周年を祝う会」で会った若い人たち
数人が「多読」で修士論文あるいは博士論文を書こうとしていることがわかりました。
その人たちが多読が生まれたときからの話を聞こうというので、
東中野のNPO多言語多読事務所にやってきます。

もし多読ってどういう風に考えついて、どう変化してきたのか--
そういうことに興味がある人はどうぞ来てください。

まだ時間は決まっていませんが、決まったらまたこのブログでお知らせします。