まだ多読を広め始めたばかりのこと、2003年くらいのことでしょうか。
谷口幸夫という都立高校の先生がリーダーをしていた集まりで多読の話をしました。
40人くらいの若い英語の先生を相手にわたしはこれまでの英語の授業が
いかに間違っているかを滔々と語り、若い人たちのやっていることは
箱庭をきれいに飾っているにすぎないと力説したのでした。
(わたしが話す集まりの一つ前の集まりに出て、数人の先生の発表を聞いてありました。)
大変不評で、集まりのあと予約してあった飲み屋に幹事以外一人も
来なかったそうで、谷口さんに「こんなことは初めてです」と
文句を言われました。その上若い幹事のみなさんとそこでまた
議論になって、みんなにそっぽを向かれたのでした。
それ以来「北風はだめです。太陽政策で行きましょう」と、
古川昭夫さん、佐藤マリアさん、河手真理子さんという
SSS創立メンバーにこぞっていさめられたのでした。
それで北風を収めて太陽に転じたつもりでしたが、
以来10年以上たって、改めて北風路線をちらっと考えます。
つまり「先生方、なにやってるんですか!」と直截にもの申す時期が
また訪れたかも知れないと思うことがあります。