多読と受験

「あなたは目から? 私は耳から。」 --さっそく返信!

まずちょっとお詫びを!

カイさんのFacebookの記事を引用しましたが、カイさんの意図をまったく
無視したかのように、「動き」からことばへという部分だけに感想を書きました。
実際にはカイさんは自分を「耳から」ことばが入ると言っていて、
それに役立つリンクをいくつも貼ってくださったのでした。
どれも役に立ちそうなので(!)ぜひ訪問してください!

で、次はお礼です。めろんぱんさんからお便りをいただきました。ありがとう!!

たしかに最後に出てくるTPRは Total Physical Response のことですから、
体を使って外国語を「覚えようと」します。

ただ、わたしは米国の大学でTPRの研修を受けた人から一度講習を受けたことが、
ありますが、パターン・プラクティスを体を動かしながら繰り返すもので、
失望しました。

パターン・プラクティスはその名の通り、世界とも物語とも気持ちや考えとも
関係なく、みんなで一斉に体を動かすことで文法を暗記しようとします。
「動き」とことばの獲得を考えるのにTPRを完全に忘れていたのは迂闊でした。

残念ながらことばを知る楽しさもわくわくもないです。
ほかの方法でスペイン語を勉強した学生よりもTPRを経験した学生の方が
成績が良かったようですが、それもあまり参考にはならないのではないかな?
TOEIC900点や満点の人が実際に英語を使えるかというとそうではないですが、
それと似ています。どうやって成果を「測った」のか、それも大事です。

ことばの力を測る?

「多読は数字ではない」--昨年の支援セミナーでわたしが「遺言」として
言ったただ一言です。(今度の5月で理事を引退するので。)

続きを読む

文法を学ぶタイミングについて noAさんのブログから・・・

文法がことばを使えるようになることにはほとんど何も関係がないことは
2002年以来何千人という人の多読を観察してきて、明らかだと考えています。

当時からわたしは「たくさん(読んだり聞いたりして)吸収したら、
整理するために文法をはじめるタイミングです」と言っていて、
Cambridge University Press の Grammar in Use などを推薦していました。

20年近く経ったいまも、その考えにはまったく変更や修正はありません。
そのことをもう一度確認できる記事がつい最近 noAさんのブログにありました・・・

子供から大人まで楽しく学ぶ英語〜noA’s English Club〜

「続き」でわたしの感想を付け加えます。

続きを読む

反常識的受験対策! 大学入試に必要な「多読力」

なんでも「・・・力」と呼ぶのが大流行で、わたしはあまり好んでおりませんが
(唯一すばらしいと思ったのは「老人力」!)
受験関係、英語学習関係ではこれがやはりまずは読んでもらうきっかけに
なるのではないかと、突然「多読力」ということばを一回限り使うことに
します。

要するに、多読で大学入試の準備をするとしたら、どのレベルまで読める
必要があるか、という目安の話であります。繁村本(と呼びます)を
読んだ Mさんから、思い当たる節があると、メッセージをいただきました。
多読で試験対策を考えている場合は参考になるのではないかな?

続きを読む

ページ数入りです:新しい本が出ます! 多読16年間の総まとめ+Tadokuへ・・・!!

前回紹介した目次にはページ数が入っていませんでした。
校了(原稿書き、編集を終えて、印刷所に渡すことのようです)を来週
月曜日に控えて、最終のページ数が決まりました。

前回と同じ内容ですが、確定したページ数が加わっています。
それを見ると、第6章、第7章、第8章に大きな分量を割いていることが
わかると思います。

どうでしょう、もう一度目次をさらっと読んでみませんか?

続きを読む