学校英語を洗い流すために・・・ 学校英語のしつこさについて

学校英語には触れない方がいい。触れてしまった場合は洗い流した方がいい。
その方が英語で聞こえてくること、読むものが入ってきやすいし、
英語で話し書く時にも誤解されにくい。

それがこの話題の主旨です。

それで、モーリンさんから届いたメールの一部を紹介します。

it は「相手に分かるものやこと」を指すという説明が僕にはしっくりきます。
学校英語がダメだった僕にとっても「it=それ」という図式はあったと思うのですが、
今は「it は何かの代わりに使われるもの」という感じですが、実際に使うときには
そういうことさえ考えずに使っているような気がします。

また、時刻や気候を表す場合や、It’s Friday! など、また It is difficult to ~ や
It is difficult that ~ などは実際に使われているものを見て覚えていくように思います。
「it=それ」のように安易に日本語との対応付けを行うと誤解が生じる元になると思います。

モーリンさんの言う「日本語との対応付け」--それがいちばんの問題ですね。
もともと対応するはずのない二つの言葉を無理矢理対応させようとするものだから、
とんでもない誤解が生じる。

そしてもう一つ、「学校英語がダメだった」というモーリンさんにとっても
「it=それ」という図式はあったという部分は「学校英語のしつこさ」
物語っていると思います。

ちなみに、モーリンさんが誤解を逃れることができたのは、たくさん吸収した
からだとわたしは見ていますが、どうでしょうね、モーリンさん?

学校英語を洗い流すために・・・ 時間表現について

前回のお題-- 「過去形は ・・・した」 でいいのだろうか? --は、
諸事情があって、変更しますね。日本語と英語の時間表現のずれについて、
考えることにしましょう。

「過去形は ・・・した」、「現在形は ・・・する」 「未来形は ・・・だろう、・・・でしょう」で
いいのだろうか?

うーん、こうしてお題を作るそばから日本語と英語を対比することのむずかしさが
露わですね。そして、いわゆる文法と文法用語の曖昧さがにじみでていますね。
(こういう曖昧模糊とした知識を基に「学習英文法」だとか、「基本的な文法」とか、
そういうご託を並べるわけです、文法訳読の守旧派は。

でもまあ、このお題もほかのお題と同じで、学校で習ったことはどの程度
実際に使われる英語の姿を反映しているのだろうか、
わたしの英語の理解を歪めていないだろうか、という観点から話題にしましょう。

あらためて、みなさんの感想や意見や疑問を info あとまく tadoku.orgまで
お寄せください。

鋭く温かいユーモアの切れ味

似顔絵師の宇田川のり子さんは多読仲間でもあります。

いまはノーベル賞のアリス・マンローに手こずっている様子でありますが、
生きのいい有名人を三枚におろして、鮮やかな味付けで供するその包丁は
恐ろしいほどの切れを見せます。です。

https://www.facebook.com/noriko.udagawa.14

びっくりすると思う。じっくり味わってください・・・

楽しんだら、「いいね!」をお願いします!

インターネット大学への招待

多読からまた新しい道が開けました!

多読で英語と親しくなった人たちがインターネット大学の窓を開けました。
読む・聞く・書くがすべて関わります。世界の一流の講座はずいぶんと楽しいようです!
NPO多言語多読のフォーラムにすでに試した人たちがくわしい体験談や
手引きを投稿してくれました!!

これからオンライン大学をはじめる方へ
http://forum.tadoku.org/viewtopic.php?p=7958#p7958
先輩方、誰かがやらねばということで、僭越ながら勝手にまとめてみました!
他にもこれはピックアップしておいて!というのがあればお知らせしてもらえると嬉しいです。。。
そうか、、、その都度こうやってリンクをストックしていけば、ちょっとしたWikiになるのですね。。。

フォーラムって、こういうことだと思うんです。
みんながちょっとずついろいろ試してみて、少しずつ知恵と知識と思いが貯まっていく・・・
(そして整理すればWikipediaのようになる--これもフォーラムの旅立ち以来待っていました!)

なんとも言えないです。オンライン大学について報告した人も、読んだ人も、みなさん、ありがとう!
(そして、整理してくれたkatobushiさん、ありがとう!!!!!!!!)

(大げさに聞こえるかもしれませんが、これまで内側しか向いていなかった日本が--つまり
外にいてもほとんどの場合内側を向いていたこの島国の人たちがいよいよ外を向き始めたのですね。)

In any case, take advantage of tadoku!

学校英語を洗い流すために differently の t は声にしない

前回の質問は誤解を招く表現でした。

differently をどう「発音」していますか?
あなたの場合、t ははっきり聞こえていますか?

特に2行目がいけませんでした。みなさんが differently を声に出して読む時に、
(だれかそれを聞いた人が) t の音をはっきり聞きとれますか?
という意味でしたが、見事に舌足らず。

それで、一気に学校英語が忘れている「発音」の大事な点に話を持って行きます。
それは英語は(日本語にくらべて)、

  「一つ一つの文字を全部声にはしない」

ということです。

differently の場合は、Yさんがメールをくださったように、

t は前のn次のL と舌の位置が同じなので、破裂(上あごから離さないで)せずに発音しています。

・・・その通りですね。けれども、そのほかにも独眼龍さんの提案によれば

exactly とか absolutely とか slightly とか

などがありますね。

実は英語の綴りで 子音 (aeiou以外のアルファベットが表す音としておきます)が続く
ことはよくあります。上の例では differently の ntl というつながり、
exactly の ctl 、absolutely の bs や tel (e は声にしないので、tl という
つながりと同じになります。)、slightly の sl と tl などはどれもつながった子音のうち、
どれかが弱くなったり、消えたりするわけです。

(どれが弱くなる、どれが消えるという話はこの話題をそらせてしまうので、別の機会に
しましょう。)

(でも、やっぱりみなさんおもしろがると思うので一つだけ・・・
absolutely の b は弱くなって、場合によっては p になります!)

消えたり、弱くなったりするのは重なった子音だけではなく、主に aeiou が表す
「母音」にも起こります。さらに 「音節」 や 「語」 が弱められたり、まるまる
消えたりするのですが、そんな風に音が消えたり、弱くなったりする現象をまとめて

マクドナルドの法則 (すでに何回か記事にしているという気がします。)

と呼ぶことにしましょう。

たとえば ハンバーガーのマクドナルドは英語ではMcDonald’s ですが、
ク の音も ル の音も英語では聞こえません。カタカナにすれば ムダノスのように聞こえます。

ハリー・ポッター・シリーズの愛すべき McGonagall 先生は、翻訳では
マクゴナガル先生でしょうが、映画でも朗読でも カタカナで書けば マゴナゴ に
聞こえますね。たとえば次のインタビューでは10秒あたりで、Maggi Smith 自身が
マゴナ としか聞こえない読み方をしています。

http://www.youtube.com/watch?v=VOl9taK1OR8

ところが学校では

すべての文字を声にしなくていいとは習わなかった

のではありませんか?
したがって、学校で習ったことをそのまま援用すると、
McDonald’s と書いてあれば マクドナルズ と読む(声にする)のではありませんか?

もし綴りの通りに読まなかったら、教室では「崩れた発音 」などと嫌がられます。

McDonald’s を マクドナルド と読む(声にする)のも、
McGonagall を マクゴナガル と読む(声にする)のも、
学校英語の影響ではないでしょうか?

(書くときには 綴りにできるだけ忠実に、というのはちょっぴりわからないでもありません。)

このことについては20年前にちくま学芸文庫から出して
「どうして英語が使えない? 学校英語につける薬」
にもう少しくわしく書いてあります。

さて、次回は 英語の過去形は「・・・した」と訳せばいいのか? という話題について
考えます。ぜひみなさんの意見を寄せてください!
宛先は info あとまあく tadoku.org です。

「ええーっ! 過去形は「・・・した」じゃなかったの!????」という人もぜひメールを!