ことばというのは文字ではもちろんないし、音だけでもない、と。
そこからわたしは音の背後に世界や物語が感じ取れなきゃいけないと考えるように
なっているわけです。そこへ T さんから鋭いメール・・・
一口大
Bitesize ってなんだ? We should talk. から推察できること
なりきりシャドーイングの結果かどうかわからないのに、
ある人が We should talk. という短い決まり文句を音だけで
「聞き取った」のはなりきりシャドーイングの成果のように示唆する
記事を少し前に書きました。ここです。
https://tadoku.org/blog/sakai-note/2017/01/24/2922
で、こんな一瞬の「音のかたまり」をちゃんとある決まり文句と
結びつけた人が何人かいたわけですが、その一人から鋭い質問が・・・
Bitesize 覚え書き
Bitesize Speaking は自分ではできていない。
Bitesize Writing はできていると思う。
問題は音。一音ずつ口から出している。
Hさんの言う「音の形」がぽんと口から出るようにしたい。
それには音をちゃんと落とす必要がある。
カタカナ音は自分のこと。
子音のあとに母音をつけているのも自分のこと。
大事なところで学校英語が洗い流せていない。
要するにさかいは自分の主張していることを全然やっていない!
こどものように聞こえたままを繰り返せれば、こんな面倒なことにならなかったはず。
まだまだ耳と口を直結するように、劇薬シャドーイングやなりきりシャドーイングを!
ま、遅いけれども、そこに気がついたのは我ながらえらかった! ・・・としよう。
追記
Bitesize Speaking になっていないのは、英作文スピーキングになっているからではない。
Bitesize を一息に言えなくて、一音ずつ出しているところが素直にbitesizeにならない理由。
多読ガールズ、いいぞ、いいぞ!
先週文京学院女子中学校高等学校の高校3年生の多読授業を見学しました。
そうしたら高校に入ってから多読をはじめた人たちが、
見事なBitesize Speakingでブックトークをしてくれました。
6、7人くらいだったかな?
あまりに見事だったので、どうしてももう一度うかがって、
いろいろ知りたくなりました・・・
11月26日各務原市でシャドーイング講座+ワークショップ
すでに何度も書きましたが、2002年に実質的に始まった多読はその後
15年近くかかって文字だけでなく音を含めた Tadoku へと進化しました。
今回の 各務原市で開かれるシャドーイング講座 は、
NPO多言語多読の外で開かれる最初の講座です。
(滝本さん、お招きありがとう!)
いわば文字から音へ広がる最初の一里塚とも言えます。
15年の間に文字についてたくさんの鱗がわたしの目から落ちましたが、
音についても同じくらいたくさんの鱗が目から落ちました。
そして15年前には考えもしなかった新しい音が見えてきました。
いや、それは変? 新しい音が聞こえてきたのかな?
口から出てきたのかな? 耳から鱗が落ちた?
それはともかく、15年分の鱗の数々をこれからあちこちでお見せします。
いや、それは変? お聞かせしますかな?
ま、それはともかく、これまでの多読講演会+ワークショップに加えて、
シャドーイング講演会+ワークショップの実質的な第一回です。
期待と不安とともに、参加を呼びかけます。See you in 各務原!