をさなごのやうに・・・ 本当にあったんだ?!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

先月おおぶ文化交流の杜図書館で多読講演会+ワークショップと
「おおぶ英語で本を読み隊」に参加したとき、スヌーピーさんのお友だち
「かなちゃぴん」さんに初めてお目にかかりました。
その時聞いた話では、かなちゃぴんさんは事情があってこどもに戻ってしまい、
そこから大変なご苦労の末に「をさなごのやうに」をご自身で見つけ出したようでした。
そこで、ぜひ報告を書いてくださいとお願いしたら、先日送られてきました。

その報告の衝撃的なこと・・・
とにかく「続き」で読んでください。

多読と私

私が多読をはじめたのは21歳の時。まだ、多読という言葉の存在も知らない時でした。
15歳の時に脳を損傷し、3歳児レベルの知能に戻ったものの、リハビリなどで何とか大学に入学できるまでに回復しました。ただ、知識を詰め込むことが恐ろしく苦手になってしまいました。それまで優等生タイプで通ってきた私にとって、覚えようとしても覚えられないということがあるなど、信じられないことでした。「我慢して努力すれば出来る!」そう信じて一ミリも疑わなかったのですから。

先生は何を言っているかわからない、知っている単語量が少なすぎる…などの理由もあり、外国語大学に入学したものの、初日から辞めたい気持ちでいっぱいでした。もちろん両親は許しません。かくなる上は、英語圏に行こう!と思いました。苦労せずに英語ができるようになるだろう、という安易な考えからです。ということで、アルバイトに明け暮れた大学1年生時代を終え、休学して8カ月間イギリスへ語学留学に行きました。右も左も分からない状態で渡英した私がどうなったかというと、帰国時にやっと右と左がわかるようになったくらいでした(笑)さて、事態は今までよりもっと恐ろしいことになりました。というのも、「留学していた外大生=英語できて当たり前」と見られるのです。

半泣き状態で書店に行き、英語の参考書を手に取りました。ですが、参考書を見ると、頭が真っ白になるんです。文法事項が入ってこないのです。文字自体が暗号のように見えてしまう…という感じなのですが、共感してくださる方はいらっしゃるのかしら?昔の私なら、こんなこと言う人、絶対認めませんでしたね。そんな甘っちょろいこと言ってるやつは何やっても成功なんてするわけない!って、切り捨てていたでしょう(笑)とにかく、私は、当時の既存の学習法で、自分に合うものを見つけることができませんでした。教材やスクール、参考書などの考える「英語が苦手な人」のレベルを私ははるかに下回っていたのです。

さて、2年生になり、授業で英米文学の精読という大嫌いな授業を受けるようになった私。何とか気配を消して授業を乗り切るのが常でしたが、英文学を原文で読むという課題が課された時には背筋が凍り着きました。何とか省エネで乗り切りたかった私は、マザーグースの本(どちらかというと絵本みたいでした)を手に取りました。まず絵が面白かったのと、文章量が少なかったのが私好みでした。この本がきっかけで、マザーグースの歌や他の童謡も聴くようになりました。多聴をし始めたのはこの後です。多読の方は、マザーグースから他の絵本や児童文学でスタート。子供向けとはいえ、単語はほとんどわからなかったので、絵を楽しむ形で進めました。このころには、やっと諦めがつき、「私にはいちいち辞書を引くスタイルは合わないな」と、辞書は先生の前では引く真似だけしておいて(笑)授業を乗り切るようになりました。できないことを無理してやろうとするより、できないなりに無理せずやれる方法を見つける、という方向に意識を変えていけるようになりました。

確か、こんな感じで一年もかからず、ハリーポッターを原書で読むようになっていたと思います。大学卒業後、酒井先生と多読の存在を知りました。酒井先生や、タドキストの方たちと出会い、邪道すぎると思っていた自分の英語習得歴を話してもいいのだと思えました。
私は現在多読支援もしており、一応「先生」と呼ばれる立場なので、文法が苦手なんて言ってはいけないことだと思っていましたし、テキトーすぎる勉強法をやってきた危ないヤツと思われるのが正直怖かった、というのもあります。でも、この変わった経験のおかげで、いわゆる正統派でない別の切り口からも、英語は学べるんだよという【もう一つの選択肢】を提案できるのだろうと思います。
苦労するばかりが、努力じゃないんです。苦労したかったらしてもいいけれど、諦めて別の道から行くってのもありだと思っています。

ほとんど壮絶と言ってもいいと思います。
こういう体験をはたしてわたしのブログで公開していいものだろうかと、
今回はとくに慎重にお願いしました。すると、すぐに、どうぞという返事が
返ってきました。

はい、お使いください! 私のブログからもリンクを貼らせてください。
ハンドルネーム、「かなちゃぴん」でお願いいたします。
私の体験で、よっしゃやってやろう!と思っていただける方がいらっしゃれば
幸いです。

かなちゃぴんさん、ありがとう!
いちばん勇気を得たのはわたし自身です。
おとながこどもに戻って、そこからどうやってまたおとなに戻ってくるのか、
そんなことは可能なのか、大きな確証を得たように思います。かなちゃぴんさんの
「みずから望んだわけではない実例」で図らずもはっきりした光が差した感じです。
想像を絶する体験を報告してくださったのだから、これを奇貨として大切に保存して、
今後たくさんの人が安心して「学校英語」を捨てて、こどもに戻れるように研究します。

かなちゃぴんさん、そうなんです!
かんちゃぴんさんの見つけた道は邪道ではなくて外国語獲得の王道だったのです。

報告、ありがとう!

追伸
文法などは今後も知らない方がいいと思います、たとえ英語の先生であっても。
わたしは難関大学の受験支援でも、文法は一切使いません。
かなちゃぴんさん、文法も暗記も気にしなくていいですからね!
そっちこそ邪道です!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る