聞き読み

卒業ってなんだ? 講座から離陸してもう一度講座へ・・・

2週間前でしたか、NPO多言語多読の講座を卒業した人たちが「たどくらぶ」という
サークルを作って、活動を始めたと書きました。

外国語を勉強して何をするのか--これは不思議にこれまで大きく意識されることは
なかったのではないでしょうか? 勉強は生涯続けるものだとばかり、
地道にコツコツ、継続は力なり、というのがこれまでの外国語学習で、
そこに試験が加わって、いよいよ外国語は勉強するものであって、
何かに使うものとは思われてこなかった。

NPO多言語多読の講座は違います。実際に仕事で使ったり、通訳ガイドや
翻訳を始めた人も出てきた。その一方で、もう一度NPOの講座を受け直す人たちも!

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第5回支援者セミナー こんなことは今までなかった・・・

くわしい報告はNPO多言語多読の事務局から近いうちにあると思います。
わたしは心打たれた点を二つ・・・

* 米国インディアナ州のノートルダム大学の日本語の先生による多読授業報告がすばらしかった!
学生たちが本当に日本語と日本文化を楽しんでいることが最後に制作したプロジェクト作品から
よく分かりました。

近いうちにみなさんも作品を見られるようになると思います。楽しみにしてください。

* 文教学院大学女子中学校高等学校の高3の生徒4人の話にびっくり、感心、ことばもないくらいに
なりました。

二人の人の感想をTwitterから・・・

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多読支援セミナー、皆様お疲れ様でした^^。途中で抜けなくてはなりませんでしたが、今回も参加できてとてもよかったです。特に、生徒さんの発表、すばらしかった。多書ノートも見せてもらったのですが、ほんとによくかけていてびっくり!!どの学校もみんなこんな風にできるはずなのになぁとつくづく

アメリカの学生さんたちの作品も素晴らしかったですね。先生の、”文法なんかを学ぶより、大切なことがたくさんある!”というメッセージ、とても力強く感じました。最近色んな意味で停滞感がありましたが、今日はとても色々刺激になりました。NPOの皆様、ありがとうございました~^

ほんとですよね。あの4人の多読ガールズがすべて語ってくれていたように思います。多読の真髄をちゃんと理解していて、何より彼女たちが生き生きと語っていたことが素晴らしい。

アメリカの学生さんも生き生きと、思い思いのプロジェクト作品に楽しみながら取り組んでいて、本当に今日のセミナーは考えさせられることがいっぱいでした。
最後には、やはり点数をつけることで潰されちゃうのかな~ということです

ほんとです。また、数字や成績をモチベーションにしているというのは、やっぱり本物じゃない。そんなものではとてもかなわない喜びが、彼らの中には間違いなくありますね。あんな風に日本の子供たちも学べるはずなのに、なんでそうならないでどんどん悪化するんだろう~~@@..

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本当にわたしも、文京学院に通っていてよかったと思ったくらいです。6年分のお手伝いが一気に
報われた思いです。大げさに聞こえるでしょうが、音声の録音がうまくできていたら聞いてください。
こんなにまっすぐ、素直に多読・Tadokuを受け止めて、伸びてくれたとは・・・
そしてそれを何の飾り気もなく、そのままことばと表情で表現してくれました。
だから多読・Tadokuのよさが参加した「先生」たちに納得もなにもない、
そのまま伝わったように見えました。

(そんなすばらしいセミナーなのに、わたしの反省は基調講演がうまくいかなかったこと。
しゃべりすぎです。来年からはわたしはしゃべりません。
高校生や体験者に話してもらって、どうやったらどこでも、だれでも、
同じように素直に多読・Tadokuを楽しめるようになるかを考えたい・・・)

 

 

 

 

憧れの音か、実用の音か・・・ Kakkoさんのメールにツイート!

直前の記事で、間違ってもカタカナ英語でもなんでもいいからどんどん話しましょう、という提案と
伝わりやすいように(相手の負担を減らすように)外国語の音の特徴を手に入れましょう、という提案と
二つを書きました。するとこんなメッセージがツイッターで届きました・・・

Kakkoさんの意見を読んで、「伝わりやすい音」を手にいれるには、従来と同じような苦しい道のりが必要だっていう前提があるように感じるのと、もしかしたらカタカナ英語と日本語から離れた(でも英語からはまだ距離がある音)の区別がつかない?という現状があるのかなと思いました。

楽しいはずの tadoku が苦しかったら元も子もない!

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ある講座生の報告! シャドーイングが効いた?

「ハウルの動く城」の原作はなかなか読みにくいと思うのです。
自分では読んでいないのです、わたしは。
大学でも、NPOの講座でも、読んだ人はほとんどいないので、そう思っているだけです。

で、その作者 Diana Wynne Jones のCrestomancy シリーズを読み始めた人が
講座にいるので、わたしはここまで来た経過をメールで報告してほしいとお願いしました。

以下は、その報告です・・・

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精読的多読について いづこさんに3年遅れの返信

学研本の第一稿は終わりましたが、いろいろ修正のため、大切なみなさんの意見や
感想や投稿を読み直しています。

そうしたら、「多読的精読」についていづこさんの非常に鋭い投稿が見つかりました。
2011年の3月(!)に「ややこしきの掲示板」で読んだ当時はその鋭さが分かって
いなかった・・・ でも、今はいづこさんの疑問のいちばん鋭いところに答えることが
(曲がりなりにも)できると思っています。

原稿書きの徒然に、3年遅れでいづこさんにお答えしておこうと思います。
いづこさんの投稿は「続き」に貼り付けますが、その投稿のきっかけは
わたしがよく言っていた「多読的精読とはサラッと読んで深くわかること」
という定義のことでした。そこにいづこさんが反応してくれた・・・

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