でもその前にある児童英語教室の先生からの感想を紹介します。
その人によれば「児童英語では音からは当然のことと思っていた」と。
そうですね、たしかに。
をさなごのやうになどと言いながら、大事なところを忘れてました。
でも、おとなにはほとんどの場合「音から」を強調しなければいけない。そこで一つ前の記事を書いたわけですが、それを読んだ「ある人」からとても興味深いお便りが届きました。
お許しをいただいたので全文を引用します・・・
酒井先生、お久しぶりです。
以前、劇薬シャドーイング講座でお世話になった、金(キム)です。
いつもブログ楽しみにしています。
ありがとう!
突然のメールを差し上げたのは、言葉習得において、ほとんど確信に近いことがあり、
酒井先生に聞いていただきたくなったからです。
唐突で、しかも一方的で、すみません。
そして長いので、お時間のある時にでもお読みいただけると、嬉しいです。先生の過去の講座を受けたり、ブログを読みながらの旧知の事実を、私が体感しています。
をさなごのやうに。
これ、まさしく、本当にそうだなと思うのです。
私は日本語ネイティブで、韓国語は幼稚園から使いはじめ、大学まで、韓国語で教育を受けました。学内では韓国語を使うので、小学校入った頃には自然に韓国語は、つかえるようにはなりました。
しかし、韓国語といっても、ネイティブから学んだものではなく、韓国語風でした。
韓国に住んだことがないので、言葉や表現がおかしいのでした。
また、韓国語ネイティブの人の言ってることも早すぎてわからないことも多々ありました。
読み書き会話はできるけれど、イントネーションや表現力にはついていけず、韓国語ネイティブの人と話すには、乏しいなと感じていました。
しっかり韓国語をやり直しはじめたのは、
32歳あたりからです。
韓国ドラマを日本語字幕で、たまに観ました。(はじめは、早すぎて言ってることがそんなにわからず、字幕つきでした)そして、字幕なし多観を知って、字幕なしにたくさんチャレンジしました。
すぐに、字幕なしでも問題なくドラマが楽しめるようになったのは、基本的なことが学校時代でクリアされていたからかも、知れません。
字幕なしでドラマを大量にみて、仕事で韓国語ネイティブの人と会話もして、どんどん話方も上手になり、今に至ります。
今、私は韓国に来ています。10日間くらい滞在予定です。
↓ ここからが大発見!
先生、
言葉が自然に使えるようになるのは、どうにもこうにも、無意識に関与している時、限定なのではないのだろうかと、思えてならないのです。
リラックス&楽しんでドラマを見ていると、体全体で言葉を吸収してしまいます。意識のドアは閉まり、まるで無意識のドアがひらき、そこに言葉がどんどんたまっていく感じがします。
私が、リラックスして吸収した言葉たちは、私が韓国で、リラックスした気分で発言する時(酔っている時も!)、(または、突然の状況に対する咄嗟の発言)
意識で発してないので、つまり日本語を話すがごとく、無意識に話すと、Bite-sizeがごとく、
綺麗な流れるような言葉が、状況にぴったりな感じで、どんどん飛び出します。韓国語ネイティブの人は、こぞって、
日本に住んでたのに、なぜ、そんなにも自然で流暢なの?と、言われます。私、ドラマでいつの間にか身に付いた Bite-sizeで、たくさん会話しています。
イントネーションも発音もとてもほめられ、ジョークもぽんぽん、飛び出します。
考える前に飛び出します。
意識では、言葉を選ばないで、無意識が高速でぴったりな言葉を弾き出してくれるのです。
リラックスしている時限定です。または、先ほど書きましたが、咄嗟の状況の場合も。意識が介在しないような時です。
しかし。
得意でない難しい話や、緊張する相手と話すと、とたんに、意識が支配して、下手くそになります。
言葉がでません。ましてや、聞き取れないことも。
本当に不思議でなりません。
英語も考えて話すと、変になり、
リラックスすると Bite-size的に、言葉がでます。酒井先生、
言葉は意識して学ぶものじゃないと、日増しに思うのです。
まさに、
をさなごのやうに。
赤ちゃんは、周りの大人を見て、聞き、感じとり、
いつからか真似して、話すようになります。
それって、
大人の私が、
ドラマを見ているのと同じですよね?
香りと触覚がないので、完全に同じではありませんが。
言葉は体で習得する。そうおもえてなりません。
先生の最近のポストで、
https://tadoku.org/blog/sakai-note/外国語も音から?と書いていらっしゃいますよね?
それを読んで、さらに、書きたくなって書いてしまいました。
言葉は考えたら(意識)、
使えなくなる。
私は、それを体感して、ほぼ確信しています。
そして、これは仮説?ですが、
劇薬シャドーイングをしていたからか、韓国語の発音やイントネーションにも関係していたと思います。
英語目的の劇薬シャドーイングでしたが、
韓国語に対する感度も上がった感じがします。
そして、韓国ドラマをたくさん見ていると、言葉も読みやすいのは、少し感じます。
先生にとってすでにご存知で発信されてたことですが、私は、それを体感して不思議で面白くてなりません。
もう辞書引いたりなど、効率悪くてやりたくありません。(笑)やってませんが。
Bite-size talk
体で覚えた言葉。それだけが、生きるし他はないのではないかなーと、本当におもえてならないのです。
毎日、ドラマで吸収した言葉が自動的に飛び出し、
話した後に、あ!そう言えば。というのが、しょっちゅうです。長々とすみませんでした。
先生、引き続き先生のブログ楽しみにしています。
そして、色々試してみます!
金
大発見のところ、どうでしたか?
いちばん大事だとわたしが思うところを抜き出すと
言葉が自然に使えるようになるのは、どうにもこうにも、無意識に関与している時、限定なのではないのだろうかと、思えてならないのです。
そうですね。金さんに言われなければ気がつきませんでした。
でも、そうですね。これこそ「をさなごのやうに」ですね。
それなのにおとなはついついというか、自動的に頭で話そうとする・・・ハードルは高いけれど、「無意識に」ことばが出てくるというのをもっと「意識的に」追究してみます。
で、無意識のままことばが出てくるには、無意識のうちにことばを貯める必要がありますが・・・
リラックス&楽しんでドラマを見ていると、体全体で言葉を吸収してしまいます。意識のドアは閉まり、まるで無意識のドアがひらき、そこに言葉がどんどんたまっていく感じがします。
うまいなあ! 見事ですね!!
うーん、わたしなどは「意識のかたまり」ですからね。
(だから多読も最近までできなかった)
ハードルはきわめて高いな・・・
でも、おもしろくてしょうがないっていうドラマを見つけるぞ!
それにもうずいぶん読んだり、聞いたり、観たりしてるんだから、意識のドアを閉めることができればするすると bitesize で出てきそうな気がする。実際今までにも、英語を話していたという意識が消えていることはあった! 大丈夫、大丈夫、どうしえも働こうとする頭を麻痺させるくらいおもしろい本、はまるドラマ、絶対言いたい話題があればいいんだ--そしてそれはある!
金さんありがとう!
またときどきブログを読んだ感想を読ませてください。
劇薬シャドーイングのことも、また話したいね!
Enjoy the rest of your stay there!