ふだんから「ことばは文字ではない」と言っておきながら、
わたし自身まだ「ことばは文字」の呪縛から逃れていないようです。
でも、きのう東京都大田区の羽田図書館で開かれた「たどくクラブ羽田」で、
たまたま3人の体験談がどれも音から出発の Tadoku 報告だったので、驚きました。
驚くということは「音から」という入り口をわたし自身が納得していないのかも!?
3人はみなさん報告を書くと約束してくれたので、くわしくはあとで。
いまは概要だけにします。
Hさん:ざっと6年くらい前から Hulu で英語音声日本語字幕でテレビドラマを
見始めたそうです。昨年12月の羽田図書館多読講演会をきっかけに
NPO多言語多読の講座に参加して、絵本から始めて、いまはなんと青ラベルの
ペーパーバックを読んでいるところ。
Oさんの娘さん:大学生です。この夏休みに3週間100本ほどの海外ドラマを
楽しんだ、と。それで、電源をOさんに切ってもらわなければならないほど
はまって、夏休みの終わりには口から出る音がすっかり英語風になっていた・・・
それまではまったくのカタカナ読みだったそうです。
Iさん:この人のやり方はとても変わっていて、何千人という多読仲間の
報告の中でも、ほかには聞いたことがないほど。種明かしすると本人の
報告の衝撃が小さくなるかもしれないので、ここではしませんが、
シャドーイングの量がすごい!
最後に、「外国語も音から?」を日本語におっそろしく長けた外国の人の
ツイートから引用します。
ちょうど昨日、6ヶ月で日本語を準母語なみにしてしまった人と話していたら、
初めの5ヶ月はいっさい日本語を読んだりしなくて、
ひらがなも読み書きできなかった、と述べていた。
どーも「音だけで言語を理解する」ことにはなにか言語習得の秘密があるみたい。
「音だけで言語を理解する」ことがそれほどすごいことなのかどうか、
それはまだ分かりませんが、Tadoku は音と絵や映像が結びついた場合の可能性を
追いかけます。「ことばの氷山」ですね。
上のツイートをした人は Gamay Auber さん。
ガメ・オベールの日本語練習帳_大庭亀夫の休日ver.5
十全外人ガメ・オベールとはわしのことじゃ
このブログも日本語です。
褒めては失礼と思うくらい自然です。
書いていることもとてもまっとう。
固定観念を壊してくれます。
Twitterも書いていて、そちらは
Twitter のアカウントは gameyauber01 です。
教えてくれたTさん、ありがとう!
たどくクラブ羽田のみなさん、ありがとう!!