わたしのフランス語多読

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おととい、学研から出る本の第二稿をメールで送りました。
いまはちょっと呆然としていて、何も手に着かない気分・・・

で、溜まりに溜まったブログを書こうと思いますが、
そこへフォーラムでyksiさんが Harry Potter の朗読が audible で
手に入るようになったと知らせてくれたので、フランス語版はあるのかなと思い、
それから自分のフランス語多読歴をちょっと振り返っておこうかと思ったので、
予定外の記事が割り込むことに・・・

それにしても英語ではつい最近まで多読ができなかったわたしですが、
考えてみるとフランス語は最初からかなり多読だった!
けれども続かなかった・・・

わたしがフランス語をはじめたのは修士課程に入ってすぐでした。
修士課程の入試でドイツ語の成績があまりに悪くて、研究室の教授が
「ドイツ語よりフランス語の方が大事だと屁理屈を言って、通してもらった。
フランス語をやりなさい」

で、フランス語学校に2年くらい通ったかな? 単語暗記も文法もちゃんと
やらなかった。その代わり、新宿の紀伊國屋本店で graded readers を見つけて
何十冊も読みました。でも、英語のようには揃っていなくて、もちろん(?)
ORTもない! そこでモーパッサンの短編集を噛んだの古本屋で見つけて
無理やり読んだり、日本語では何度も読んでいた「愛の妖精」を安くて字のちっちゃい
ペーパーバックで無理やり読んだり・・・ でも、続きませんでしたね。
いま思うと、絵と音がなかった。英語のようにやさしい素材が簡単に手に入らなかった。

もっとも、飛ばし読みの威力を感じたのはウンベルト・エコの Baudolino の時。
元はイタリア語で、英語版がなかなか出なかったので、とにかく amazon.fr で、
フランス語版を買ってしまった。そのうち英語版が出てよしとばかり注文して、
はっと気がつくと、何ヶ月も本棚に置かれていたフランス語版はこのまま
朽ちていくのかと残念な気持ちになって、読みはじめました。

すると当然第1章がまったく分からない! そこで、パピイさんの箴言
「第1章は飛ばせ」を実行。第2章に飛びました。
そこからはなんと奇想天外のめちゃくちゃな話しがおもしろくて、
最後まで読んでしまった! 分からないところは飛ばせばいいんですね。
1ページに30、40じゃきかないくらい分からない語はありました。
いや、各行に二つも三つも分からない語があったような気がする。
それでもおもしろければ楽しめる!

(ちなみに仏和辞典は持っていません。仏仏辞典もなし。
kindleにも、iPhoneにも、辞書のたぐいは一つも入っていません。)

で、いま Harry Potter のフランス語版がアマゾンで手に入るものなら
フランス語のTadokuを始めようかと。

映画は全部見ているし、登場人物に思い入れもある、もう一度読んでも
楽しめると分かっているし、分からないところはどんどん飛ばしても楽しめる!
絵と音と文字と三位一体であの魔法の世界へ! ってなもんです。
楽しみだ! ではフランス語版の audiobook を探しに行ってきます。
後日の報告を楽しみにしてください!

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