「ことばの氷山」メモ  あるツイートから・・・

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ことばの氷山については、みなさんに分かってもらえる喩えになっているかどうか、
そこが不安なのですが、大丈夫かもしれないと思える感想を寄せていただきました。

韓国語多読の会を主宰している @naokorean さんが「ことばの氷山」メモを読んで、
こんなツイートをしてくださいました。

文字で物語を読んだときに頭(心?)の中で再現される世界って、自分の子ども時代とつながっているような気がします。だから、同じ本を読んでも、みんなの頭の中にはそれぞれ違う思い出が呼び起こされているんだろうなぁ。氷山の話を聞いて、そんなことを考えていました。

「同じ本を読んでも、それぞれ違う思い出が呼び起こされている」--なるほどと、
思いました。@naokoreanさんの感想は、そのまま「本を書くのは読者だ」という最近の
考え方に通じるように思います。

@naokoeanさんの感想をヒントに考え直すと、
*それぞれの人は
*それぞれの体験をもとにした
*それぞれのことばの氷山
を持っていて、同じ本を読んでも、呼び起こされる「思い出」がちがうわけですね。

「呼び起こされる」というのはことばの氷山の
海面上の部分に刺激されて海面下の部分が意識にのぼってくること
と言えるかもしれません。

(ああ、みなさんからヒントをもらうと頭が勝手に動き出します。)

だから絶対的な「正しい読み方」があるわけではない。
(ましてそれを測ることなど不可能!)
本を書いた本人でさえ「正しい読み方」など、できない!
なぜなら、「書いた本人」はその後世界と物語に接触して、
体の中の「ことばの氷山」が変化しているから・・・

(その上、ことばによる刺激はとても繊細なもので、雨が降っても、風が吹いても、
湿度が高い低い、昼ご飯がうまかったまずかった、などといういろんなことで
どういう刺激になるか、変化する!)

以前Julieさんから「ことばの氷山は海からことばをもらって
次第に大きくなるのではないか」という意見を寄せてくれました。
あれも@naokoreanさんの感想と通じそうです。

(Julieさんやnaokoreanさんの感想でわたしがいろいろ考えはじめる--
これがまさに「世界からことばをもらって氷山が大きくなる」ということ?)

これからも、どんなに小さく、些細に見える感想でも結構です。
寄せてくださると、「ことばの氷山」仮説の検証に役立ちます。
よろしくお願いします!

Julieさん、@naokoreanさん、ありがとう!

連絡先は・・・
twitter: kunisakai
Facebook: 酒井邦秀
メール:tadokuorgあとまあくgmail.com または infoあとtadoku.org
メールはどちらもさかいとNPO事務局両方に届きます。

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