Bitesize Writing: すなわち「詩」?

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この話題はすでに何度か出ていますね。
で、Facebookで、Owly さんが夜の散歩の成果を投稿していました。それがこの写真:

Owly さんの月

いいでしょう?
でも、成果(?)は写真だけじゃないのです・・・

一句ひねっているのです。

十六夜の 空と水面に 月二つ

明るい内のお散歩かなわず、結果としてまたまたお月様に遭遇。ウォーキングのアプリ使ってみたら、6.9キロ歩いてた。途中しばし一人撮影会やってたので、そんなに歩いた実感無し。

写真のうまい人はいるものですね。
そういうことが分かるというのもインターネットのよいところ。
そこにぴったりの一句。

加えてご自身による英訳があるのです・・・

Two fat moons
One up in the sky
One sitting on the pond
なんちゃってbite size。

あざやかでしょう?
英作文なら two moons でも済むんだけれど、
fat が入って、リズムが生まれた。
up が入って、目を夜空に向けた感じがする。
そしてなんといっても sitting ですからね、
軽いユーモアも感じられる・・・
そこでわたしは bitesize の宣伝に使わせてもらうことにした。
Owly さんのこの英訳から「短いとリズムが出やすい」ことが
わかります。どの行も、強いところが二つずつ

Two fat moons
One
up in the Sky
One sitting on the pond

ね、気持ちいいでしょう。
こんなのがほとんど時間をかけずに出てくるところ、
(時間はかかってないと思う)
Owly さんがたくさんの音や文字や情景を体に染み込ませていることがわかります。
(英作文ライティングの場合は、たいてい時間をかければかけるほど変になって、するっと読めなくなります。)

で、もう一つ我が田に水を引いておこう。
上のどの行も同じリズム、ということは同じ時間で朗読します。
つまり
fat と
up in the と
sitting on the は
同じ時間を使うーーsitting on the は4音節なのに、
1音節の fat と同じ時間の中に詰め込む!

例の「音は落ちる」ですね。
でも、これはどちらかと言うとBitesize Speakingの話題なので、
いまはこの程度にしておきます。

で、ですね、Owly さんの詩を見てちらっと思ったこと--
bitesize poems と称して、リズム中心の詩を書いてみるのは
どうだろう?

意味じゃなくて、リズムから入る!
せいぜい2行から3行か4行くらいで、朗読して、リズムを指揮する?

(いま見本をやってみようとしたけれどだめだった)

Owly さん、大きなヒントをありがとう!
TwitterもFacebookもたいしたもんだ!
いろいろヒントをくれたみなさん、ありがとう!!

もっともっと連絡を期待して・・・

*Twitter: @kunisakai
*Facebook: 酒井邦秀
*メール:
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