大事な報告です。
多読は読むことでした。けれども始まってすぐ、聞くこと、話すこと、
書くことに変化があったという報告がありました。
そこでわたしは、いまはそれを全部まとめて(?)Tadokuと書き表す
ようになりました。
けれども、書くについては今まで「話しことばで書く」ことしか話題に
していません。それがすたーさんの報告で、「書きことばで書く」ことへと
展開が始まったのです・・・
嬉しかった報告。native check が帰って来たんだけど、今回は文法上のミスがなかった!論文 tadoku がじわじわと効いてきたようです。2年間の収穫かも。
すたーさんは東北大学の大学院で博士課程(いまは博士後期課程と呼びます)を
来月から始めます。これまで英語で論文を何度も書いてきたのだと思いますが、
そのたびに英語母語話者による添削を受けていたようです。
その原因は「論文tadoku」によるものと推測しているわけです。
論文でも大事なのは「たくさん読む」そして、「借りる・盗む・真似する」で
書くことですね。
当初の結論から変わったので、急遽書き直したものをチェックにかけたんですが、帰って来たものを見てびっくりしました。嬉しいです!今年の多読祭りに伺えず涙を飲んでいましたが、これで救われました!
では「論文tadoku」とはどんなもの?
とにかく、本当に正確を期する必要のないもの以外は一切辞書を引かない、Abstract で訳が分からないものはそこでやめる、グラフや図を読む、の論文多読3原則で続けてきました。なので、書いた文章もtadoku 的ライティングです!
おもしろいですね。論文は書きことばです。実はまだ書きことばで
書いた人はほとんどいないので、(個人的には例を知っていますが)
わたし自身は論文Tadoku三原則というようなものを考えたことは
ありません。すたーさんの「論文多読三原則」は見事です。
これを当面NPO多言語多読の三原則としましょう。
(すたーさん、いいですか?)
英語は日本の学術研究にとっても大きな問題です。
わたしはそのことをすたーさんへの返信で書きました。
なにはともあれ、すごいことです。電通大では、ある先生が「内容はよさそうだけれど、英語がよく分からない」というコメントをつけて英語の論文掲載を断られたという話があります。今後、東北大では「英語の論文はすたーさん」という評判になるといいですね!
すたーさんの英語論文が評判になって、東北大学の大学院で論文多読が
注目されるといいなと思って上の返信を書きましたが、
それに対してすたーさんからの返信は英文雑誌で論文が発表できること!
ありがとうございます。ほんと、びっくりしました!これからもどんどん読んで、英文雑誌からアクセプトされるような論文が書けるようになりたいです(*^_^*)
補足ですが、私が英語でツイートしたときの、Ryotaさんチェックがさりげなく役立っています。Ryotaさんの「いいね」がつかない時は、何かしらの間違いがあるときなので、そこで指導を請う、という感じで補正して来ました。Ryotaさんにも Acknowledgement に載せたいレヴェルで深謝です。
仲間のお手伝いがあったのですね! しかもさりげなく!?
実はいま書いている本の最後に「書きことばで話す・書く」という話題が
出てきます。すたーさんの「論文多読三原則」はそこに直接関わる
大事な話題になると思われます。すたーさん、ありがとう!
おっと、横からですが、Ryotaさんも、ありがとう!!