「広島市現代美術館で「町の名前をひとつ」という展覧会 が開かれていることは
すでにお知らせしました。
その続報の中で、「町の名前をひとつ」の元になった詩を紹介したところ、
さっそく「ある人」が英語に訳してくれました。
次に紹介します。見事な Bitesize Writing です。読みやすいです・・・
the name
only town
just for meI would sit
at the park
time goes by
in silencephantom of children
past and gonethe name
special time
just only mineI would stay
on the street
watch the change
day after daycoming and going
life of people
handed down
long long history
元の日本語をもう一度載せておきますね。
町の名前を一つ
私だけの。そしたら公園に座って
毎日黙っている。子供らの遊び
古い古い歴史時の名前を一つ
私だけの。そしたら道端に座って
毎日ながめてる。ゆきかう人々
とおいとおい闘い
ぼくは英語版の
phantom of children
past and gone
というところに胸を突かれました。
そうですね、それは元の詩には何も書いていないけれど、
この2行こそ、元の詩の生まれてきた場所だったのではないか?
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とつぜん話が変わります。
原詩は「(旧)町の名前をひとつ」が誕生した直後に紹介したものです。
紹介直後から英訳が寄せられ、なんと17種類の訳詞が集まったのです。
今思うと絶句・・・
最初は Hyde さんでした。
この人はその後英詩の道をひた走って、大変なことをやってのけました。
(本人が公にしたくないというので、詳細は控えます。)
その記事は 「Hyde」さんが英語にしてみた」 にあります。
このページの右側にずらっと17人の訳詞が載っています。
ということはいまは当時の17分の1の読者数?
英語にしようと触発される人の数が17分の1?
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いずれにせよ今回の「ある人」、ありがとう!
上の2行に、ここまでの変化あるいは歩みあるいは深まりが表れていることを祈るのみです。