「字幕なし多観」報告が届きました! sonicさんから・・・

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字幕なし多観も「をさなごのやうに」の一つの柱だと考えています。
ま、そのくわしいことは新サイトの公開後、ということにしましょう。

sonic さんからの「ウレシイ報告」です。
なんと字幕なし多観の魅力を語ってほとんど余すところがない!


細かく感想を入れます。読みにくいという場合は、
まずsonicさんのメールだけを先に読んでください!

ウレシイ報告です~

ホームズ&ワトソンドラマ『Elementary』ですが

19世紀英国の名探偵ホームズを現代のアメリカに移した連続テレビドラマです。
ホームズは英国から来ていますが、ワトソン役は米国人の女性というひねり・・・

字幕を消して再度、試聴したところ
セリフ「道は混んでる、地下鉄で行こう」
ホームズが tube と言っているのが聞こえました!
NY口調とイギリス口調、その違いが
このドラマの面白味のひとつ!なのですが
こういう部分、字幕には全然反映されていません。
スコットランドヤードも警察とだけ訳されているし、
字幕が取りこぼしている情報はたくさんありそうです。
イギリス口調をかたくなに崩さないことでその人物像が浮かび上がる。
物語の層がひとつ厚みを増した感じです!

「字幕なし」は「上級者」にむずかしいとされてきました。
理由はいろいろ考えられますが、いまは「映像を無視していたからだ」とだけ
書いておきます。いずれ新サイトについての記事の中でいろいろな理由について
書くだろうと思います。

実は映像をちゃんと見ると、映像作品はぐんとおもしろくなります。
当たり前すぎて馬鹿みたいですね。

字幕を消すと映像がはっきり見えてくる!

ところがもう一つ、sonicさんが大事なことを書いてくれました。
(わたしははっきりとは意識していなかった!)

字幕を消すと音が聞こえてくる!

そしてさらにもう一つ--

字幕は情報が足りない!

これはわたしも前から言ってきました。
字幕の情報量(?)は音声の半分か3分の1。

そして字幕がないと、効果音がとても効果的に(!)
立体的に聞こえてきて、新しい感覚が開いたような
更に研ぎ澄まされる感覚で物語に潜り込めます。
なかなか素晴らしい体験です。

わたしは字幕付きで観たことがほとんどないので、
この差についてはわかりませんが、容易に想像できる差です。

映像自体は、やはりキレイな画質で観ないと細部まで気を配れないことが
分かりました。
昔の映画が画質はいまいちでも優れた作品なのは、
やはり脚本や演出や演技、そのものの完成度や迫力、狂気などが
段違いだからだと思いました。
このドラマもサスペンスはもうひとつかな、なのですが
主役二人の魅力だけで観れてしまいます。
シーズン1見終わりました。
モリアーティやらアイリーンやら出てきました。
先生がおっしゃった「人間こそミステリー」なるほどね!と思いました。
シーズン2の舞台はロンドンだそうです。

これを語り始めるときりがないので、ミステリーだって人間がくっきり描けてないと
おもしろくないと、今のところ考えています。

(きのうも一関市で「一関多読を楽しむ会」の人たちとそういう話をしたのでした。
わたしはエラリー・クイーンがいまあまり読まれないのは、主人公が魅力的では
ないからだと言ったのでした。わたしだけの感想かもしれませんが。
エラリー・クイーンはトリックの構想に力を入れすぎたのかな?
「エジプト十字架の秘密」なんていうのはたしかにトリックが印象的だけど、
作品としては印象が薄い・・・)

ちなみにD-lifeではBBCニュースも流してるようです。
ホームズのおかげでブリティッシュににわかに興味が湧いています。
(House M.D.のDr.houseはアメリカ英語だったので、確か)
それからEU問題以来、イギリスが気になっています。
視点がどんどん増えていく…これが多読で得られる醍醐味ですね!

取り急ぎ、ご報告まで。

D-life はBSが受信できれば、無料で観られるので、おおいに利用するといいと
思います。

米国のホームズから英国のホームズへ--わたしも米国製Elementaryを
楽しみにしよう!

sonicさん、ありがとう! また何かあったら報告をお願いします。

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