大田桜台高校に行ってきました!

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東京の都立高校では一般の人向けに「公開講座」というものをやっているようです。
その中で、一部の高校では多読を採り上げていて、都立稔りヶ丘高校、小松川高校、
大田桜台高校には毎年招かれて多読の話をしています。
今回は大田桜台で、3人の人にNPO多言語多読の講座3ヶ月分を2時間で体験してもらいました。

そこで、大田桜台高校の多読支援のすばらしさを垣間見ました・・・

公開講座を担当して、わたしを招いてくださったのはYさん。
とても心の柔軟な人と見受けます。Yさんだけではないのでしょう。
生徒たちが多読を愉しんでいる様子が、図書館の展示によく表れていると思いました。
たとえば・・・

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下の水色の「ポップ」は生徒が作ったもの。ぜひ拡大して見てください。
紹介のことばにも愛があふれていますが(!)、The Mud Pie とい茶色の文字は
生徒が自分で作ったようです。

Mud の文字を見ると分かりますが、これは左にわたしが置いた本から作ったのですね。
左の本をさっと持ってきてくれたYさんもすごいと思いますが、mud という、教科書には
絶対出てこないはずの語を二つの絵本で見て、それを結びつけて覚えていた生徒に、
わたしは感心します。(多読の力でもある・・・)

それよりも、左の絵本の表紙から自分の The Mud Pie という字体を作った生徒の気持ち、
思い入れ、粘り、愛に、もっと感激しました。Kipper と Floppy の顔もいいでしょ!

それだけではないです・・・

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この紹介もいいですね!
こういう紹介を見るだけで、大田桜台の生徒が多読を愉しんでいる様子が目に浮かびます。

それにこんな展示もある・・・

 

上の写真のいちばん上には「わたしのイチオシ」ということで、センスのよい紹介が載っています。
そして下には11月ということで、北米の行事 Thanksgiving Day についての展示。
この面の構成はデザインの生徒によるものだそうです。

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それは先生たちの心遣いから出ていることでもある・・・

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こうした展示を作っているのは先生方です。司書さんかもしれません。英語の先生かもしれません。
校長さんかもしれない。そうした支えがあって、生徒がここに並んだ「多読おすすめ図書」の紹介を
書く環境ができたのでしょう。拡大して、生徒の紹介を読んでください!

大田桜台の多読が何もかもうまくいっているのかどうか、それはちょっと覗いただけなので、
断言はできません。けれども、うまくいっている可能性があることをこの図書館は見せてくれました。
なお、いくつか、今後はこんな課題もあるかな、ということをYさんにお話ししました。
当たっているかどうか分かりませんが、生徒がこのまま、ひたすら愉しんでくれることを祈ります・・・

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